普段あまり行かない、駅の向こうのスーパーに
続けて2回ほど行ったのですが、2回とも
小学校の掃除の時間にかかっていた曲が流れていて、
「なんだっけ、この曲、なんだっけ……」と悶々としていたのですが、
自力で思い出しました!
シンコペーテードクロック!
この1週間ばかり、その曲が延々と脳内をかけめぐり、
それとともに、小学校の頃の記憶がいろいろと蘇ってきました。
You Tubeでこの曲を聴いていると、
古い木造校舎のたたずまい、木の床にワックスをかけた時のにおい、
(3年生〜4年生の頃、鉄筋コンクリートに建て替えられ、
しばらくプレハブの校舎を使っていたこともある。木造校舎好きだったなあ)
ワックスがけをする時は、破れたストッキングを
お母さんからもらってくるように言われたこと(のびがよくなる)
木の机やいす、防空頭巾にもなるざぶとん、
給食の時間のこと(揚げパンやミルメークが出ると嬉しかったこととか、
あましょくの日は、男子が胸にあててボイン!と騒いでたこととか)
いろんなことが思い出されて、楽しくなりました。
楽しいことをあれこれ思い出していたところ、
小学校1・2年生の頃の授業参観のことを思い出しました。
「将来の夢」を発表する授業で、私は、
「将来は、獣医さんになって、お金をもうけて、
お父さんとお母さんに楽をさせてあげたいです」というようなことを言いました。
帰宅すると、母親から、「みんなの前であんなことを言うなんて恥ずかしい」と
ひどく怒られたのです。
私は、「お父さんとお母さんに楽をさせてあげたい」というところで
喜んでもらえると思ったのに、
「お金をもうけたい」ということが、恥ずかしいこととして
怒られることなんだ、と悲しく思いました。
「獣医さんになって、病気の動物を助けられるようになりたいです」と
言っていれば、きっと母は喜んでほめてくれたのでしょう。
たぶん、その頃から、私は「親や先生が喜ぶ言動をとらなくては」と
ひたすら、おとなの顔色をうかがうようになっていったように思います。
そして、その反動から、中学生・高校生の頃は、先生や親に反抗することに
喜びを覚えるようになったような気が……。
でも、なんで獣医さんになりたかったんだろう?
当時、犬や猫は飼っていなくて、病気の動物が苦しむ様子は見たことがないし、
セキセイインコや文鳥を飼ってはいたけれど、動物病院に連れて行ったことは多分ない。
知り合いにも、ご近所にも獣医さんはいない。
当時は、漫画「動物のお医者さん」もなかった。
……ムツゴロウさんの影響かな?
当時、我が家にTVはなく、親戚の家に行った時に見る程度だったけれど、
動物たくさんに囲まれて暮らす生活にあこがれがあったような気はする。
結局、私は獣医さんになることはなく、
お金をもうけられるようにもならず、
両親に楽をさせてあげることもできず、
ずいぶんいい年になってしまいました。
もし、タイムマシンがあるなら、その頃の私に
「自分が好きなことで、いい仕事をして、きちんとお金を稼ぐのは
けっして恥ずかしいことではない。
ただ、報酬に見合った仕事ができるよう、勉強と努力が必要だ」と
言ってあげたいです。
うちのかかりつけの病院は、院長はじめ先生方・看護師さんが
日々精進し、利益が出れば、新しい機械をいれるなどして
動物&飼い主さんに還元されています。
「獣医がお金をもうける」ことは決して恥ずかしいことではない、と
私は、子供の頃の私に向かって断言できます。
ブリーダー・猫カフェをはじめてから、今まで、
動物で金儲けをしている自分、に罪悪感を感じ、
(儲かっていないにも関わらず!)
自分を、自分の仕事を否定・卑下していたような気がします。
今の自分には、「動物を扱う仕事それ自体を卑下する必要はなく、
プライドを持って、猫と飼い主さんのためにいい仕事をしなさい」と言ってあげようと思います。
posted by RIEN at 21:54| 東京 ☀|
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女中(RIEN店長)
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