2013年06月26日

一夜明けて・・・

コメントやメールをくださった皆さま、本当に有難うございました。
覚悟はしていたものの、予想より早く、ぼんやりしていたところに、
皆さまのメッセージを読んでいるうちに泣けてきました。

私が見送った成猫は、実家で飼っていた猫(雑種・16歳)、
ヒデキ、たか、ミキで4頭めです。
実家の子は、私がほしいといってもらってきたくせに、
結局は、母が世話をして看取りました。
ヒデキ、たかは若くして亡くなったので、
10年以上一緒に生活した子を見送るのは初めてです。

ミキが11歳、ということは、
私にとっても11年という歳月が流れたわけで、
その間には、とてもたくさんのことがありました。
ミキのことを思い出すことは、自分のこの10年を思い返すことになります。
犬や猫と暮らして別れるとき、飼い主はきっと同じように
自分たちのことを振り返るのでしょう。
長生きしてくれた子は、思い出をたくさん残してくれるということで、
振り返る過去の期間が長くなり、いなくなった時に心に空く穴も大きくなるのでしょうね。

我が家には約30頭の猫がいますが、その約半分が9歳以上で、
その半分以上が10歳を超えています。
ノルウェージャンの平均寿命は、おそらく12〜13歳では・・・と
考えていますが、そうすると・・・

これまでの10年は(特に中野在住の頃)、ノルウェージャンを迎え、
ブリードを始めて子猫が産まれ、外国から猫を連れてくる、
猫カフェを始める・・・・・と
初めてのこと・新しいこと、出会いと感動の日々だったと思います。
ミキを迎え、ミキの子猫を迎え、オーナーさんたちと出会って、と
ミキとの思い出は楽しいことのほうが断然多いです。

でも、これからの10年は、別れのほうが多くなるかもしれません。
そんな日がいつか来ることは、ブリードを始め、猫を増やしてきた時から
理屈ではわかっていたことです。覚悟もしていたはずです。

ミキを見送って、そのことを改めて実感しました。
ミキは、「アンタの好きなスーも桜姫もこれまでよりこれからのほうが短いのよ。
最初に私が逝ってあげるから、しっかり覚悟するように」と言い残していったような気がします。
FIPという病気だったことも、「油断しなさんな」ということだったのかもしれません。
(だからといって、予防できる病気ではないのですが・・・)

昔は、猫は自分の死期を悟ると姿を消す、と言われてきました。
いただいたメールに、
「一人前の成猫としての最期の決断は、その子の生き様そのものだから、
それを受け入れてあげられるのは、飼い主にしかできない」というものがありました。
その通りかもしれません。

病気もせず手のかからない子でした。
甘えることもなく世話を焼かせることもなく。
それは最後の最後まで。
病名がわかり「隔離云々〜」という話になってからは、
帰宅することなく、病院でひっそり息をひきとったのも
彼女自身の決断だったのでしょう。
他の方からのメールに、「自立した女性だったのですね」とありましたが、
本当にその通りです。

病名がはっきりする前に、ほんの1日退院してくれました。
そのことを、「お別れのためにお帰りになったのでは」という言葉もありました。
その1日、なでるとミキはゴロゴロとのどを鳴らしてくれました。
ああ、あれがお別れだったんだな、と思います。

これまでに見送った子たちは、子猫たちも含め、みんなそれぞれに
私の心にくさびを打ち込んでいきましたが、
ミキのそれはとても大きく重いものに感じます。
ねこたちとの時間を大切に楽しく過ごしたいと思います、これからも。
posted by RIEN at 00:31| 東京 ☀| Comment(8) | TrackBack(0) | ミキ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
先ほど日記を見ましたが、たたびっくりで、悲しくて、言葉がでません。。
ミキちゃんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
渡部さんの日記やオーナー様方のコメントを拝見して、ミキちゃんは本当に愛されていたんだなと改めて思いました。きっときっと幸せだったと思います!

Posted by りえん at 2013年06月27日 01:16
ミキちゃんのご冥福をお祈り致します。
今頃元気な身体でノルウェーの森のような美しい自然の中を先に来ているお仲間と走り回っているでしょうか。
私も猫たちとの限られた時間を大事にしたいと思います。
自分が先に逝かないように気をつけなくては...。
Posted by モコ母 at 2013年06月27日 14:04
パソコンが不調で何度も同じような書き込み~(・・?))
失礼しました。
Posted by モコ母 at 2013年06月27日 14:33
☆りえんさん
有難うございます。
皆さんがミキのことを大切に思っていてくださったこと、
私もとても嬉しいです。
彼女もきっと喜んでいることでしょう。

☆モコ母さん
有難うございます。
今頃は、もう楽になって走り回っているか、
木に登ってくつろいでいるか……。
運動神経のよい子だったので、
狩にいそしんでいるかもしれません。

モコ母さんは、私より、ねことの時間の大切さを
ご存知のことと思います。
長いような短いような時間ですが、大切にしたいですね。
そして、何より、私たち自身の健康管理に気をつけないと、ですね。
みんなが健康で楽しく過ごせますように。

あ、パソコンの不調はよくありますよね。
何度も有難うございました!
Posted by RIEN at 2013年06月27日 22:40
ミキちゃん、大変な病気だとわかってから、こんなに早く旅立たれてしまって…残念です。
ご冥福をお祈りいたします。
退院した日に、我が家で渡部さんと穏やかに過ごされて良かったですね。
ミキちゃんが遺していってくれた大切なメッセージ、心に響きました。
いつかは訪れるその時まで(まだまだ先であることを願って…)、
私もにゃん達との時間を大切に過ごしたいと思います!
Posted by akire at 2013年06月27日 23:58
☆akireさん
有難うございます。
akireさんは、お仕事柄、この病気の子と飼い主さんの苦しみを
とてもよくご存知かと思います。
結局入院させっぱなしになってしまいましたが、
一緒に過ごした1日、久しぶりにミキのゴロゴロを聞きました。
今でも、その声、表情、なでた時の感触を覚えています。

新之助くんや猿之助くんはまだまだ先のことだと思いますが、
akireさんは、すでに1日1日を大切にされていると思いますよ。

うちの子たち、うちで生まれた子たちが、
化け猫になるまで長生きしてくれること、
心から願っています!
Posted by RIEN at 2013年06月28日 20:49
ミキちゃんのこと非常に残念に思います。
なんだか、私から申し上げられる言葉は薄っぺらくなってしまいそうなので…なんと言葉を続けてよいものか分かりません。
RIENさんの記事を見ていると涙が出ます。

ミキちゃんが今は、元気にたのしく、他の猫ちゃんたちと楽しく天の国で遊んだり、眠ったりしているといいなぁ。

今地上にいるファミリーを上から「元気に遊ぶのよ!頑張れ!大きくなぁれ!」と応援してくれていると思います。

わたしはその応援を受けてににゃんを立派に育てあげます!
Posted by KITA at 2013年06月30日 19:35
☆KITAさん
有難うございます。
私も、ねこと暮らし始めてすぐの頃は、
いなくなってしまう日のことを想像しようとしても、
まったく実感できませんでした。

KITAさんが、その日を迎えるのはまだまだまだまだ
ずーーーーーっと先のはずです。
今は、ただ、藤十郎くん&蓮華ちゃんとの生活を
力いっぱい楽しんでくださいね。

KITAさんとにゃんずの生活が楽しければ、
お互いの一生が幸せで充実したものになるはずです。

ミキもきっとファミリーを応援してくれていることでしょう。
藤十郎くんも、ミキのひ孫なので、
時々、思い出してくださったら彼女が喜びます!
Posted by RIEN at 2013年07月01日 21:28
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