2014年04月15日

海老蔵、尿路結石で入院

久々の尿路結石で、かわいそうなことをしてしまいました……。
もう落ち着いているので大丈夫ですが、
自分への戒めと、皆さんのご参考になればと思って経過を書いておきます。




昨日の午後、男の子部屋の掃除をしている時、
海老蔵が、2〜3回トイレに行くのを見て、
膀胱炎? と思いましたが、
掃除中、様子を見ていたところ、
トイレは大丈夫そうだけれど、なんとなく具合が悪そうでした。
翌日(今日のこと)、子猫のワクチンで往診をお願いしていて
ついでに、シニアたちの血液検査をする予定だったので、
その時に海老蔵も診てもらうことにして、
念のため、尿酸化剤と抗生物質(膀胱炎に使うもの)を飲ませておきました。

夜、3時間ほど外出して帰宅し、子猫の授乳や猫たちの世話を終え、
海老蔵の様子を見ると、食欲なし(ササミも食べない)、
なんとなく、部屋の隅でうずくまっている、という感じでした。
後ろ足がふらふらしているような気もしたので、
心筋症の血栓?と思って何度も歩かせてみたり、
タワーから落ちたのかな、とあちこち触ったりしているとき、
膀胱がテニスボールくらいの大きさ・固さになっていることに気付きました。

これは大変!
いつから尿が出ていないのかわかりませんが、
詰まってから24時間たつと、尿毒症になってしまう危険があります。
時間は夜10時過ぎでしたが、急いでかかりつけの病院に電話しました。
「おとなしい子ですし、私が保定するので、膀胱洗浄してください」と
お願いして、急いで海老蔵を連れて行きました。

が、しかし……
何度カテーテルを入れても膀胱に届かないのです。
(先生は3月から入ったばかり)
太さの違うカテーテル、細い注射針など
何種類かで試してくださいましたが、
注射針が折れてしまうくらい
夜間緊急動物医療センターに行くことを勧められ、
先生が、その病院に連絡を入れたところ、
エコーで見ながら、注射針を膀胱に刺して尿を抜くことを
アドバイスされ、その方法で処置して頂きました。

かなりの量のまっかな尿が出てきました。
とりあえず、膀胱がぺったんこになったので、
海老蔵を連れて帰宅。
急性腎不全になっている可能性が高かったので、
本当は点滴をしたいところではありますが、
尿がつまった状態で点滴をすると、
膀胱が大変なことになってしまいますから……。
朝一番で来院し、改めて処置することに。

夜中2時頃には膀胱が軟式テニスボールくらい、
朝5時には硬式テニスボールくらいになっていました。
7時まで待ったのですが、心配で9時まで待つことはできず、
再度病院に電話しました。
時間外診療で尿を抜いていただき、そのまま待合室で
午前の診療がはじまるのを待たせていただこうと思いました。

病院で昨夜と同じ処置をしていると、
8時頃には院長先生が出勤され、
すぐに対応してくださいました。
院長先生がカテーテルを通すと……
一発でした。
(肛門腺や尿道を洗う時に使うという、ナントカという器具を使ったら
一瞬で尿道の閉塞がが通りました)

膀胱からは、ザラザラした砂がたっぷり出てきました。
(おそらくストルバイト)
血液検査の結果、予想通り、急性腎不全になっていて、
BUN 140オーバー、クレアチニン 16.4でした。
(慢性腎不全のジュリーで、BUN40〜60、クレアチニン2〜4)

当然、そのまま入院して静脈点滴をしていただき、
午後3時の血液検査では、BUN139、クレアチニン7.9まで下がりました。
(急速にあがったものは、急速に落ちます。若いし)
2〜3日の入院で、腎臓は正常に戻るでしょう。

今回の教訓は……
夜間緊急病院に行くことを検討したほうがいい場合もあるということ。
かかりつけの病院に毎日当直の先生がいることは心強いけれど、
当直の先生が不慣れな場合もあるんですね。
院長先生が毎日夜間対応していたら過労死してしまいますし、
どんな獣医さんにも卒業したての頃はあるわけで、
そのために、夜間緊急病院があるのですからね。

そして、何より……
猫がちょっとでもトイレでウロウロしたなら、
すぐに膀胱を触らなくちゃいけないということ!!
尿酸化剤や抗生剤を飲ませるより先に膀胱を触っていれば
もっと早く病院で処置できたはず。
その後、トイレに行かなかったのは、
もう膀胱がパンパンで苦しかったからなのでしょう。

普段は、膀胱のあたりを触っても、全然わかりませんが、
膀胱炎の時は、膀胱の筋肉が硬くなることもあり、
素人が触ってもすぐにわかります。
ゴルフボールくらいの時に気付いてあげていれば……。

血尿でも少量ずつでも尿が出ているなら
病院が診療時間外の場合、朝一番まで待っても大丈夫だと思いますが、
詰まってしまったら、一刻も早く処置しないと命にかかわります。

もし、翌日の往診まで海老蔵を放っておいたら
今頃、死んでいた可能性が高いです。
気付くのが遅くてごめんね。
でも、気付けてよかった。処置していただけてよかった。
もっと早く気付いていれば、もっと早く楽にしてあげられたので
海老蔵にはごめんねの気持ちでいっぱいですが、
同時に、間に合ってよかったという安堵感もあります。

最近、昼夜の寒暖差激しいですから、
人間も猫も体調を崩しやすいですよね。
にゃみりーの皆さま、緊急時、どうしていいかわからなかったら
夜間でも遠慮なく、お電話くださいね。

……ということで、昨日から今日にかけていただいた
メールへの返信ができておりません。
(昨夜から今日にかけて3回病院往復した上に
 往診していただくとさすがにグッタリ)
急なご用件以外は、明日以降メールのお返事させていただきます。
申し訳ありません!
posted by RIEN at 20:15| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 海老蔵 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おはようございます。
先日、私が仕事の気分転換をしたかったこともあり、一方的にメールをお送りしまして失礼いたしました(汗)

もしかしたら何かあったのでは…と心配しておりましたが、海老蔵くんもRIENさんも大変でしたね。。。
以前もお話ししましたが、夜間での膀胱洗浄はエディの際に当直の先生からスタッフ不足で断られたことがありました。
その時はまだ膀胱がパンパンという訳ではなかったので翌日の診察時間まで待てましたが、もし緊急でしたら夜間緊急病院へ行った方が良いですね。
尿路結石は他人事ではないので、参考にさせて頂きますね。ありがとうございます。

今は海老蔵くんは落ち着いているとのこと。良かったです!どうぞお大事に。
RIENさんもお疲れさまでした。
私への返信はどうぞお気になさらないでください。
次回お伺いした際にでも、またお話させて下さいね♪
Posted by コスモス at 2014年04月16日 09:39
コスモスさん、コメント有難うございます!
メール有難うございました♪
月曜〜火曜にかけて、オーナーさん方からの
楽しい・嬉しいご報告メールが多かったのですよ。
皆さん、こちらをご覧くださってるかな、と思いまして。

エディくんの時のことがあったので、
「保定するから洗浄して」と言ってみたのですが、
夜間緊急病院だったら、尿道の閉塞解除と
点滴くらいまでやってもらえたかも、とも思います。
(閉塞してなければ皮下点滴ならできるし)
週1回は院長先生も当直なさっているので、
運よくその日に急病になればいいのですが、
そうでなければ、夜間緊急病院のほうが
緊急事態に慣れた獣医さん&看護士さんが
揃っているので、よい結果になるかもしれません。
ということがわかったので、
自分のためにも、緊急のご相談があったときのためにも
よい経験になったと思います。

海老蔵には申し訳なかったですが、
大事には至らなかったので大丈夫です。
ストルバイト、たかがちっこい結晶なのに
にっくき手強い敵ですよね……。
体質改善とかできないものかしらねぇ……。
Posted by RIEN at 2014年04月16日 14:23
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