6月13日にリンダは永眠しました。
1月に口腔内手術をし、時々通院していることは
以前書いたと思います。
6月1日に再度麻酔をかけて、
しっかり口腔内を診ていただく予定でした。
前日5月31日に、口からの出血がひどかったので、
病院に連れて行きました。そのまま入院させて
翌日の麻酔に備えようと思いました。
が、リンダの様子をひとめご覧になった院長先生は
「これは無理だ・・・」とおっしゃいました。
おそらく扁平上皮がんまたはエナメル上皮腫で、
非常に進行が早い、とのこと。
(1月の病理検査では問題なく、
1〜2週間に一度は院長先生に診ていただいていましたが、
おそらく、深い部分に腫瘍があり、1月に採取した組織は
表面だったので、腫瘍が検出できなかったのだろう、とのこと)
扁平上皮がんを手術するとしたら、
顔半分切除、といった大手術になるのですが、
当然顔立ちも変わりますし、手術の刺激で
腫瘍が活性化してしまい、予後が非常に悪いそうです。
……安楽死を勧められました。
扁平上皮がんは院長先生も何度か手術をされたことがあり、
その後の飼い主さんと動物たちをご覧になってきた
ご経験からのアドバイスです。
顔半分切除、というのは、動物にはもちろん、
飼い主にも酷な手術で、そのむごさは、
楽しい思い出がすべて消えてしまうくらいの
衝撃なんだそうです……。
今まで何度か闘病のちお別れしてきましたが、
安楽死を勧められたのははじめてですし、
安易にそれを勧めるような方ではありません。
でも、リンダは、血だらけになりながらも
ごはんをまだ食べていたのです。
ササミが大好きで、細かくしたフリーズドライをまぶすと
開かない口で一生懸命なめ、なくなると催促します。
食べているうちは、生きたいという意志表示をしているんだと思いました。
ごはんを食べなくなったり、痛みがひどくなるようだったら、
院長先生のアドバイスに従おう、と決めました。
毎日、リンダに「たくさん食べてね。食べられなくなったらお別れだから」
「食べてるうちは、大丈夫よね」
「生きてるのが辛くなったときは、食べるのをやめていいから」と
話しかけ、1回30分〜1時間かけてごはんを食べるリンダを
見守ってきました。
が、6月11日の夜にごはんを食べなくなりました。
12日は休診日で次回院長先生が病院にいらっしゃるのは
13日の午後。それまで待つことにしました。
12日も、何度かごはんを見せ、においをかがせましたが、
どうしても口をつけてくれず、13日の午後に院長先生に電話しました。
診療時間が終わったら連絡するから、
リンダを連れてきて、と言われました。
その日は、桜新町の物件契約日で、
契約をすませて、ようやく、ゆっくりする時間がとれました。
診療時間が終わるまで、ずっとリンダと一緒に過ごしました。
……安楽死は、麻酔薬を静脈注射しますが、
注射して、数秒で心臓が停止し、
先生が、心音を確認してすべてが終わります。
そのときの「いつも思うけど、終わらせるのは本当に簡単だよね。
だからこそ、命は大切にしなくちゃいけないよね」
という院長先生のお言葉、忘れません。
また、桜新町の物件の契約がすんだことを
院長先生にご報告すると、
「この子がその家を見つけてくれたんだね」と。
私もそうだと思います。
桜新町の家にリンダを連れて行かれなくて、
本当に本当に残念です。
リンダの思い出、思い入れ、いなくなった寂しさ、
書き出したらとまらなくなるので、
とりあえず、これまでの経過、事実のみまとめておきます。
リンダの子孫がみんな、健康に長生きしてくれますように。
リンダのことをご心配くださった皆様、本当にありがとうございました。
2014年07月27日
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闘病大変だったね。ゆっくり休んでね。
天国からみんなを見守っていてね。
ご冥福をお祈りします。