ご参加くださった皆さま、本当に有難うございました!
この時間に自宅にいること、実は久しぶりなんです。
持病のうつ病にて、1カ月ほど前から入院しております(今日は自宅外泊)。
(躁)うつ病家系ですし、私もうつ病での入退院を繰り返していた時期が長かったので
入院自体は慣れっこですが、
以前入院させていただいていた病院がなくなってしまったので、
今回は、病院探しから苦労しました。
子猫の運動会や恋愛シーズンの男女の雄たけびなどによる慢性的な睡眠不足、
夏秋の長雨による日照不足などから、なんとなく不調が続き、
抑うつ、イライラ、過食嘔吐などがひどくなり、
このままだと猫虐待事件を起こしかねない、どうしよう、
更年期障害?と婦人科を受診するも、ホルモンの数値はそれほど落ちていないので
ホルモン補充療法は不要で、精神科・心療内科を受診するよう勧められました。
抗うつ薬などより、入院のほうがいいだろうと思っていたので、
最初から入院設備あり・ナイトホスピタルを実施している病院を探したのですが、
外出〜門限の問題の交渉が折り合わず、何軒も断られました。
(そもそも入院設備のある精神科は少ない)
猫トイレ掃除の問題と、糖尿病でインスリン注射必要な子がいることから
12時間は自宅にいたいのですが、それが難しくて。
最後の最後に、叔母と母が入院していたことのある病院に電話したところ、
(なぜか私にとってイメージがよくなくて、検討したこともなかった)
電話応対の時点で、とても親身に相談に乗ってくれた上、
翌々日に予約がとれて(他の病院はほぼ2週間以上先じゃないと予約がとれなかった)、
診察してくださった先生が、今までお会いしたどの先生より
相性がよいような気がしました。
ものすごくテキパキしていて、判断が早くて、柔軟性があって
「じゃあこうしよう!」という言葉に説得力があって。
最近何か生活に変化があったか、と質問されたので、
睡眠不足、日照不足、リルケの死、蒔絵ちゃんと夏美ちゃんのFIPのこと、
FIPというのがどういう病気か、などを話したところ、
「FIPというのが大きな原因な気がするね。君の仕事上大きな問題なうえに、
君の努力や工夫ではどうにもならないんでしょう? 睡眠不足も大きい。
入院してゆっくり休みなさい。薬もけっこう効きますから試してみてください。
朝は、6時起床なのでその後なら外出OKにしましょう。夜はできるだけ20時門限で、
猫の急病等で遅刻、外泊(自宅に)はその都度連絡ください」と、
その場で、ナースステーションなどと連絡をとって、
その日から入院、という手続きを諸々進めてくださいました。
(つい最近、夏美ちゃんのオーナーさんが遊びに来てくださって
「味方がほしかった」と言われて嬉しかった話を先生に伝えたところ、
「我々医者・病院も患者さんの味方というべき存在でありたいものです」と
しみじみとおっしゃいました。この時、さらに先生に対する信頼が強まりました)
子猫の運動会なく、猫毛のないベッドで、猫の雄たけびなく眠れる、って
なんて幸せなの〜〜と、薬なしでも治っちゃいそうな気がしました。
が、先生の勧めてくださった抗うつ剤を飲んでみたところ、
最初の3日間は猛烈な眠気、その後3日くらいは異常な食欲、
その後3日くらい尋常ではないなやる気が出て、
それらが落ち着いてちょうどいいかも?というあたりで
膀胱炎のご相談を立て続けにいただき、
久々に講座でもしてみようかしら?という気になりました。
実際にねこ塾開講・募集をかけてから、
人前で話できるかしら?大丈夫かしら?と後悔もしたのですが、
今日、皆さんとお話しさせていただいて、緊張もしつつ、
私自身がとても楽しかったので、開催させていただいてとてもよかったです!
ご参加くださった皆様、本当に有難うございました。
ちなみに、私が今飲んでいる抗うつ剤は日本で2009年に認可された
リフレックスというものです。
抗うつ剤にもいろいろ種類があるのですが、
SSRIとかSNRIといった、セロトニン再取り込み阻害薬とは少し違って
naSSaというタイプに分類される、セロトニンとノルアドレナリンを直接増やす薬です。
セロトニンは「幸せホルモン」などとTVでもよく紹介されていますよね。
それと一緒に、リーマスという薬も処方されていますが、
調べてみると、これは躁病または重度・難治性のうつ病に使う薬のようで、
先生の説明によると、気分の浮き沈みを抑えて一定にする薬なんだそうです。
(叔母と母が躁うつ病という話をしているので、この薬を選んだそうです)
たしかに、入院してから(投薬はじめてから)、がくんとうつ状態になったり、
イライラから過食に走るようなことはなくなりました。
というわけで、入院中で門限があるため、
ただいま平日の営業をお休みさせていただいております。
自宅にいられるのが12時間程度なので、非常に忙しくて
ブログのコメントにお返事できなかったりしてごめんなさい。
たくさんの方に体調をご心配いただいたのですが、
身体じゃなくて脳・心のほうの問題だったのです。
入院生活がとても快適で元気にしています。
入院していると、定期的に血液検査、血圧、体温、体重、脈拍、心電図など計りますが、
見事に健康体です(苦笑)。
以前は低血圧が悩みでしたが、現在はちょうどいいくらいかな。
入院するにあたって、費用ももちろん心配で、都民共済に電話して、
まだ共済を使えるか聞いてみました。
(普通、医療保険は同じ病気での入院は5回くらいの限度があります)
そしたら、「前回の入院から6か月たっているので大丈夫です」と言われ、
もう5回くらい入院しているはずだけど?と念を押すと、
「6か月たっているので大丈夫です」と。
もしかして、6カ月あいてれば何度でも、10回でも20回でもOK?と質問してみると、
「何度でも大丈夫です!」とのお返事。
都民共済すごいぞ!!
5000円の掛け金で、入院初日から9000円保証してくれて、
1年の半分入院しても、一生保証してくれるなんて!
(以前の病院は差額ベッド代が高かったので1日9000円くらいかかりましたが、
今の病院は、大部屋だと差額ベッド代がかからないので、
1日9000円の保険が出ると、少しおつりがでて、定期券が買えるくらいです)
1回の入院限度は120日(4か月)ですが、6カ月たったら120日入院できるので、
4カ月入院→6か月待機→2か月入院、と年間180日6か月入院できるのです。
これは心強いです。
毎年、6カ月入院できると思うとうつ病も怖くないです〜。
医療保険を検討されている方、まずは都民(県民)共済がいいですよ!!
長い記事になってしまってすみません。
久々に自宅でゆっくりしているのと、
ねこ塾無事に終わったのとで、ハイテンションになっているのかも。
そうそう、それと、座間の事件で思ったこと。
死にたいと言ってる人たちで、本当に死にたがっている人はいなかった、との言葉、
本当にその通りだと思います。
(私も、入院の直前は「死にたい」くらい辛くて、誰かに助けてほしかった)
私は、たまたま、身内が精神科に入退院を繰り返していて
精神科に対する抵抗が低く、死にたくなったら入院しよう、と思えましたが、
そういう人のほうが少ないだろう、と思います。
精神科といっても、解放病棟・任意入院だったら、
ホテルやウィークリーマンションに医師・看護師がいるくらいの感じです。
外出自由だし、届け出すれば外泊も自由だし。
門限とか消灯とかある程度の規制はありますが、
学生寮よりゆるいくらいではないでしょうか。
このブログを読んでくださっている方、そのご家族やお友達で、
うつっぽかったり、死にたいと言っているような方がいらしたら、
精神科はよい逃げ場所になるということをお伝えしたいです。
死にたいとSNSに投稿したり、実際に死んでしまう前に、
精神科に相談することも選択肢にいれてください。
精神科の入院、案外快適ですよ。
快適なので、もうしばらく入院予定です。
(しばらく猫の出産予定もないので、のんびり休養します)
時々,家に息抜き兼ねて,泊まりで遊びに来てって
言えるのだけど(´・ω・`)
まずは
ゆっくり休養してね。