2018年08月03日

新規のお客様の受付停止は当面続けます。

パルボ事件の問題の猫カフェさんが、自サイトにて
経緯、謝罪、今後の対応、全店舗(チェーン店)臨時休業の発表をされました。
いまのところ、臨時休業の予定は1週間ほどだそうですが、
九州でパルボ発症した猫カフェさんは2か月臨時休業されていました。

そして、そのチェーン店舗が渋谷、原宿にあります。
渋谷、原宿、表参道など、田園都市線(半蔵門線)沿線の
猫カフェも4〜5軒(もっと?)あります。

今回のことでツイッター検索、ネット検索あれこれしている中で、
猫カフェで真菌発生するのは珍しいことではない、という記述も見ました。
パルボ事件のカフェの元従業員という方の告発ツイートでは、
「パルボだけじゃなくて真菌も蔓延していた」そうです。
元従業員の告発が真実かどうかはわかりませんが
他の猫カフェさんがお店のツイッターで、
「退治しても退治しても再発する。もしやバイオテロ?」と
いうようなことをおっしゃっているのだから、
猫カフェで真菌は珍しくないということは事実なのでしょう。

こわい、こわすぎる……。

幸い、うちでは今のところ、真菌が発生したことはありません。
カサブタのようなものがあったり、脱毛があったりすると、
病院にとんでいきますが、培養検査で真菌が出たことはなく、
ほとんどがアレルギー的なもので、ステロイドの塗り薬2〜3日で治ります。

もし、うちの大所帯に真菌がはいったら……。
パルボにはワクチンがあるけど、真菌にはワクチンがない!
ので、うちの猫から、お客様の猫、オーナーさんの猫にも移る可能性がありますし、
一度発症すると、内服、シャンプー(毛刈りすることも)、塗り薬など、
直るまでとても大変で、隔離しないと被害がどんどん広がります。
患部の皮膚を培養すれば検査ができますが、
患部が小さくて毛にかくれてしまっているような場合、初期発見が難しいです。
パルボだったら、血液検査や糞便検査で、「この子はは陰性」と判定して
陰性組と陽性組を分けることも簡単だと思うのですが、
真菌の場合、陰性だと思った子があとから患部が広がって気付き、
気付いた頃には、他の子にも感染、ということがありうるのです……。
同様の理由で、治療して完治したかどうかを血液検査などで判定することが難しく、
完治したと思ってたら、まだ菌がいた…ということもありうるでしょう。

ところで。
私の本業は、ノルウェージャンフォレストキャットのブリーダーです。
健康な親猫を育て、そこから誕生した健康な子猫を、オーナーさんにお届けすることが使命です。
カフェRIENは付属にすぎません。
母猫・父猫業を引退した年寄り猫たちがゆったり過ごしている姿、
ワクチンが終わった子猫・若猫たちの元気な姿を見ていただいて、
子猫希望者がブリーダー選びをする際の参考にできる場所、
子猫をお譲りした後も、オーナーさんが猫同伴で遊びに来られる場所、
オーナーさん同士が出会って情報交換をしたりする場所として、
ブリーダーの仕事を補完するためにカフェRIENがあるのです。

だとするなら、カフェの売り上げが落ちたとしても、
ウィルスや真菌が侵入することを防ぐことを最優先することで、
ブリーダーとしての信頼を得ていくことのほうが重要だな、と思うようになりました。

首都圏に162店舗も猫カフェがあり、
(ねこのみせさんのサイトの猫カフェマップによる)
業務停止命令が出る店があったり、パルボや真菌がいる店がある現在、
少なくともワクチン未接種の子猫がいる期間は、
新規のお客様のご入店をご遠慮いただくようにしようと思っています。
(ワクチン未接種の子猫がいない時期のほうが少ない気もしますが……)

私にとって一番怖いお客様は、猫カフェめぐりが趣味で、
とにかくたくさんの猫カフェに行ってみたい、という方々です。
そのこと自体を否定しているわけではなく、そのような方々が悪気なく
ウィルスや真菌を媒介しているかもしれない、ということが、
ブリーダーにとってどれほど恐怖か、ということをご理解いただけると助かります。
……このブログを時々ご覧くださっている皆様には、
おそらくご理解いただけていると思うのですが……。

今回のパルボ事件のことも、私のこのブログ記事もご覧にならずに
はじめて遊びに来てくださる方もいらっしゃるだろうな、と思うので、
玄関先で門前払いをすることになるのが心苦しいのですが……。

新規の方の受付停止、ということで、
「行ったことあるけど何年も前」というような方は、新規の方とみなされて
門前払いの可能性があるので、当面、ご来店をお控えいただけると助かります。

毎月配布しているカレンダーをご持参いただければ、確実にご入店可能です!

「数か月に一度は行っているけれど、忘れられてるかも」というような方は、
一度、メールにてお問合せください。
私との会話など、何か覚えていることをご記載いただければ、と思います。

問合せフォーム
http://form1.fc2.com/form/?id=246787

我ながら神経質すぎるかしら、とも思うのですが、
2015年夏には、猫風邪(鼻炎、結膜炎)を苦にして
1か月臨時休業をとったことを思うと、
パルボと真菌予防のために、これくらいしても当然と思っています。

いまのところ、我が家の猫たち子猫たちはとっても元気で、
私も元気にしておりますので、ご安心くださいね!!

ただ、ダナエ&セサミの子猫たちは、母猫からの移行抗体が減っていく時期で、
8月20日前後にワクチンを接種しても抗体ができるまでに1〜2週間かかることを考えると、
8月いっぱいは気をぬけません。
今までは、ワクチン後1週間でカフェデビューして問題ありませんでしたが、
とりあえず今回は2週間様子を見て抗体価の検査をしてから
カフェデビューにしようかな、と思っています。
抗体価が低かったら、2回目のワクチン接種後2週間で再度抗体価検査、かな?

ダナエ&セサミの子たち、9月初旬にはカフェデビューの予定でしたが、
10月中旬以降になっちゃうかもしれません。
オーナーさんが決まった子から、とっとと安全な新居にお引越しさせたいので、
ちびっこを楽しみにしてくださっている方には申し訳ないことになりそうです。

でも、昨年生まれの若ねこたちが元気いっぱいに走り回っていますので、
オーナーさん、リピーターさん、是非遊びにいらしてください!!
posted by RIEN at 12:55| 東京 ☀| Comment(2) | 女中(RIEN店長) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
バルボの件、ニュースになっていましたね。

猫を飼い始めてからは、野良猫には触れないように
気をつけていますが、怖いですね。
今回の判断、賢明だと思います。

被害が拡大しませんように。
Posted by るや@mica at 2018年08月04日 00:49
るや@micaさん、コメント有難うございます!

懸命とおっしゃっていただけて有難いです〜。
病的かな?でも目に見えないだけに怖いし…と
悶々としておりました。

ワクチンを接種していれば発症は防げますが(or軽症)
そういう子がウィルスを媒介することもあり得ます。
怖いですよね〜〜〜〜。

なんとか、うちにウィルス&真菌をいれないよう
がんばりますので、涼しくなったら遊びにいらしてくださいね!
Posted by RIEN at 2018年08月04日 19:45
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