2019年01月11日

怖い絵

怖い絵展はずっと気になりつつ行かれなかったのですが、
たまたま、本屋で「怖い絵 泣く女篇」を見つけ、購入。
読み始めたところですが、「絵」ってこんなにおもしろいのか、と
衝撃を受けているところです。

印象派の絵が好きで、肖像画系にはちっとも興味がなかったのですが、
肖像画の背後の歴史をちゃんと知ると、1枚の絵がものすごく雄弁になるのですね。
おそらく、今までなんとなく好きだった印象派の絵たちも、
画家の人生等をちゃんと勉強したら、もっと違った見方ができるのでしょう。

この本で、カルロス二世の肖像画が紹介されているのですが、
スペイン・ハプスブルグ家の近親交配……(失敬な!)
じゃなかった近親婚がすごすぎて、それも衝撃でした。
いとこ婚や叔父姪婚が連続して、カルロス二世の近交系数が0.254という衝撃!
他人同士から生まれた子の近交系数はゼロで、
親子・きょうだい婚でも0.25のところ、それ以上とは……。
親子以上、って異常!

当然のことながら、体が弱かったり、知的障害らしきものがあったり、と
問題も多かったようで、血が濃くなるのは怖いのね、と
改めて思ったのでありました。

絵画の解説本に、近交系数の話が載っていたのも衝撃でしたが、
つい、そこに反応してしまう自分の職業病(?)に
思わず笑ってしまったのでありました。
posted by RIEN at 19:35| 東京 ☀| Comment(0) | 女中(RIEN店長) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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