土曜日に尿道閉塞を起こして時間外対応していただいた海老蔵ですが、
その後、とても元気にしておりまして、
今日の診察でも、膀胱には石も砂もありませんでした!
(エコーにて確認)
ごはんを食べて水を飲んでいるなら皮下補液は止めてOKになり、
カテーテルも抜いてもいいけどどうする?と言われたので、
これから数日寒いようだし、万一、また砂がたまって詰まると怖いので
あと1週間つけっぱなしにしていただいて、再検査することを希望しました。
今日は、院長先生が処置してくださったのですが、
土曜日に処置してくださった若い先生に聞こえるように、
「土曜日にしっかり洗浄してもらったから、膀胱の状態がとてもよくなっています」と
おっしゃって、若い先生が、とても嬉しそうにしていたことが印象的でした。
土曜日は、何度洗ってもザラザラと砂が出てきて、若い先生、とても丁寧に
何度も何度も洗浄してくださったのです。
頑張っても頑張ってもうまくいかない病気というのもある中、
頑張って動物が元気になって飼い主が喜ぶ、という経験は
獣医さんにとっても、何よりの励みになるのでは……と思いました。
若い先生、もっと治せるようになりたい、と思ってくださっているのではないでしょうか。
海老蔵が元気になったことはもちろん嬉しいのですが、
若い先生の嬉しそうな表情も嬉しかったです。
そして、以前も院長先生から、膀胱洗浄にトラウマがあることを伺っていたのですが、
今日もその話になったので、そういうトラウマをどう乗り越えていらっしゃるのか、と
質問してみました。
忘れるしかないけど、忘れられないよね、
あとは、飼い主さんの目の前で診断・治療して納得してもらうことと
とにかく誠実に対応することしかないよね、とのこと。
院長先生のお人柄がにじみ出るお言葉でした。
少し前の新聞の、大竹しのぶさんの連載エッセーで、
勘九郎さんの息子(故勘三郎さんの孫)の七緒八くんが、
初役の大役の初日に台詞を忘れたかうまく言えなかったかで
大泣きしていたときに、しのぶさんが、こう声をかけたとありました。
しのぶさんも勘九郎さんも、舞台が終わるごとに
「今日もダメだった。明日こそは、明日こそは」と思ってやっているのよ、と。
どんな仕事も同じですね。
今日うまくいかなかったことは、
「明日こそは」という気持ちにつなげることで克服するしかないのでしょう。
余談ですが……
先週の土曜日は、病院激混みだったそうで、
午前中の診察が終わったのが16時!だったそうです。
朝9時前に受付をした人の診察が終わったのが14時前後だったとか……。
16時といったら、午後の診察の受付と重なるわけですが、
午後は、そこまで混まなかったようで、
私が海老蔵を連れて行った19時半頃はもう空いていて、
「4月の土曜の割に空いてるな」と思ったのですが、
とんでもなかったのですね……。
長い1日の終わりがようやく見えてきたと思った頃に、
海老蔵の救急対応をお願いしてしまって申し訳なかったです……。
しかもその日は先生方の勉強会が21時頃からあったそうで……。
海老蔵の処置が終わったのが20時半頃だったので、
先生方、休憩ほとんどなく勉強会……。
っていうか、激混み4月の土曜日の夜に勉強会を入れる先生方……。
先生方が勉強熱心なのは、本当に有難いですが、
先生方が過労死しないか、とってもとっても心配です。
2019年04月08日
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