8月3日、今朝心那ちゃんが旅立ったとご連絡いただきました。
小町&勘三郎の娘で、3歳3か月でした。
FIPの可能性が高いとのご報告をいただいてから2週間足らずでした。
もう言葉がありません……。
苦しまずに旅立ったということが、不幸中の幸いでしょうか……。
本当にかわいらしい子でした。
猫は好き(男の子とおっぱいくれる猫)だが人間は好かぬ、という
ツンツンなお嬢さんだったのに、
この子が好き!と熱烈なラブコールをいただき、
きょうだいの翡翠くんと一緒にお引っ越ししました。
猫部屋を作っていただき、LOYDさんに猫仕様リフォームもしていただきました。
甘えてくれなくてもいい、その猫らしさが好き、と言っていただきました。
2にゃんを大切に育ててていただきました。
心那ちゃんも、少しずつ心を開いていっていたと思います。
とても幸せな猫生だったと思います。
私も、このオーナーさんに心那ちゃん&翡翠くんを託せて
本当に幸せでした。
ただ、ただ、申し訳なく思います……。
きょうだいのオーナーさんからも、RIENにゃんずの病気や訃報は
他人事ではない、とご連絡いただきました。
(そう思ってくださるオーナーさんが多いこと、とても嬉しく思います)
海外でFIPに有効な成分が発見されたらしい、とのご報告もいただきましたし、
心那ちゃんオーナーさんも、病院でそのことを聞いたそうです。
私も、その成分のことはネットニュースで知っていました。
その記事のコピーは、うちのかかりつけ院長にも渡してあります。
ただ、新薬の開発には途方もない時間とお金がかかります。
今、ざっくり調べたら、人間の薬でも、9〜17年(!)かかり、
現在は認可がされにくく、2.5万分の1だとか……。
(10年前は1.3万分の1)
10年ほど前に、北里大学がFIPのワクチンの特許申請をしていることを
少し前に知りました。まだ、FIPワクチンのニュースは聞きません。
(その研究チームも、FIPに有効な成分について昨年頃論文を出しています。
その論文は日本語で書かれているにも関わらず、チンプンカンプンでした。
おそらく、国内でFIPの研究が一番進んでいるのは北里ではないでしょうか)
FIPは猫にしかない病気です。
これが人間や犬にも発症する病気なら、もっと開発が進んでいたかもしれません。
マウスに発症させることができるなら、もっと研究が進んでいたかもしれません。
研究室の試験管か、猫体実験しか、研究を進められないというのは
とてもハードルが高いと思います。
ここちゃんも、子猫の頃はとても元気でしたし、
成猫になってからも元気でしたし、
1か月前だって元気で、食欲もあったのです。
本当に、予測も予防も治療もできず、飼い主にも獣医師にもブリーダーにも
なすすべのない、残酷な非情な恐ろしい病気です。
(大学病院でも猫専門病院でも海外でもどうにもなりません……)
心那ちゃんのご冥福をお祈りするとともに、
1日でも早く、FIPの予防や治療が確立されることを祈ります。
心那ちゃんもオーナーさんも、お疲れさまでした……。
2019年08月03日
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