2020年10月08日

一輝くんの訃報

十六夜とレオの息子の一輝くんが
9月21日に肺炎で亡くなりました。5歳10か月でした。

救急病院に1週間ほど入院し、人工呼吸器も使用していただきましたが、
とても残念な結果になってしまいました。
(人工呼吸器は1日10万円かかるそうで、それを伺って、
私だったら、そこまでしない(できない)と申し上げましたが、
助かる可能性があるなら、借金してでも治療したいとおっしゃっていただきました)

桜新町で初めて生まれた子猫のひとりで、
生まれてすぐに、きょうだい全員ひどい鼻風邪をひき、
しばらく全員で入院し、先生方に育てていただきました。
その時の鼻風邪が慢性化してしまい、
常に鼻炎がある状態になってしまいました。
とはいえ、いつも元気いっぱいでした。

9月14日の夜、オーナーさんがお仕事から帰ると、
一輝くんの呼吸がおかしく、苦しそうだというので
救急病院に連れて行っていただきました。
その時は肺の状態はそれほど悪くなく、
鼻炎が気管まで広がってしまった状態だろう、とのことで入院。

その後、突然状態が悪くなり、人工呼吸器を使うかどうかの判断を
迫られたそうです。
後からの推測ですが、その時は、鼻水や痰などの粘液が
気管をふさいでしまって、窒息しそうな状態だったのではなかろうか、とのことでした。

人工呼吸器を使い始めたら、今度は肺の炎症がひどくなってしまい、
それはおそらく、気管にあった鼻水や痰のような粘液を、
肺に押し込んでしまったためだろう、という見解でした。
(人工呼吸器は、全身麻酔をして、気道に挿管します。
その管が気管にあった粘液をどかしてくれはしたけれど、
今度はその粘液を肺に押し込んでしまった、と)

しばらく人工呼吸器を使い、食道を切開して
そこから胃に栄養を送り込んでいましたが、
挿管したままだと、管の交換のたびに、
粘液を肺に押し込んでしまい、肺に負担がかかり続けるのでは?
一度、麻酔を切り、抜管したほうがよいのでは?ということになり、
抜管のタイミングを計り、トライしたものの、
通常の酸素室ではうまく肺が機能してくれませんでした。

毎日のように、CTを撮り、血中の二酸化炭素濃度等を計り、
状態がよくなったり悪くなったりを繰り返して、
管を抜くかどうかという判断も迫られるなど
お仕事もある中、オーナーさんは本当に大変な思いをされたと思います。
毎日様子を見に行き、時にはお仕事を抜け出して
先生とお話されたりしてました。

救急病院の先生方にとっても、今回のようなケースは初めてだったそうです。
成猫の気管支炎や肺炎は、ちょっと入院して抗生剤をガツンと使えば
たいてい治ると思っていたので、私も状況を伺って大変驚きました。
そして、救急病院の高度医療の内容を伺って、それもまた大変驚きました。
普通の町医者には、継続して使える人工呼吸器はないと思いますし、
CTも普通は持ってないです(大学病院か画像撮影専門病院になるかと)。
(手術中には使いますが、数日誰かに挿管しっぱなしになると、
他の子の手術ができなくなってしまうと思います。
うちのかかりつけもそうでした。
リルケの手術後亡くなるまでずっと挿管していましたが、
それは休診日だから可能だった記憶があります)

まだ5歳という若さで、突然のことで、
オーナーさんの喪失感を思うと、言葉がないのですが、
最後まであきらめず、高度な治療を続けてくださって、
私も感謝していますし、一輝くんもどんなにか嬉しかったことでしょう。
一輝くんもオーナーさんも本当に頑張ったと思います。

抜管して酸素室で1日程度過ごしたのですが、
その時、「一輝、本当に頑張ってます」と
嬉しそうなお電話をくださいました。
そのまま、酸素室でOKになれば、
おうちに酸素室を作って、退院の準備を、と思っていたので
とっても残念です。

そもそも、子猫の時に風邪をひかせず、
慢性鼻炎にならなければ、気管支炎にもならなかったのにな、と思うと
申訳ない気持ちです。
よくくしゃみをしては鼻水をとばしている一輝くんを
とてもかわいがって大切にしてくださったオーナーさんには
心から感謝しております。
本当に有難うございました。

お七とローズちゃんが、少しでも支えになってくれますように。
一輝くんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。

posted by RIEN at 10:44| 東京 ☔| Comment(0) | お悔やみ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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