2020年12月17日

私の猫写真の著作権侵害について

那須移転報告でもちらっと書きましたが、
私が撮影してブログにアップしていた写真を無断で参考にして
刺繍作品を作成し、手順を紹介する書籍を作られた方が、
版権を海外の版元に販売し、
アメリカとイギリスで出版されました。

アメリカで販売後、イギリスで予約開始され、
日本とフランスで販売が決定した段階で、
写真使用承諾依頼のメールをいただき、断りました。
全部、写真を差し替えてほしいと依頼しましたが、
無理とのことで、こちらは本人訴訟を起こすつもりでいたところ、
調停を申し立てられました。
応じた時点では移転のことを考えていなかったのでお受けしましたが、
はるかの乳腺炎の看病と子猫の哺乳、移転の準備、移転などの忙しさと
私の精神的不調から、調停を続けることが難しくなり、
また、先方の提示してきた損害賠償・慰謝料が低すぎると思ったものの、
判例を読み込んで妥当な金額を計算する余裕もなく、
診断書提出の上、調停不成立にしました。

書類のダンボールもようやく開梱することができ、
時間の余裕もできたので、
道路が凍結しても、新幹線の駅まで運転できる状況になれば
訴訟を起こすつもりで、訴状を書き始めました。

私の撮影した写真はセサミのものです(2017年8月)。
http://rien.seesaa.net/category/26544265-1.html

先方の本アメリカ版
https://www.amazon.co.jp/Cat-My-Pocket-Embroidery-Purrfect/dp/0486842819/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=hiroko+kubota&qid=1608205667&sr=8-1

先方の本イギリス版
https://www.amazon.co.jp/Embroidered-Cat-Pocket-Techniques-Accessories/dp/1782218688/ref=sr_1_2?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=hiroko+kubota&qid=1608205667&sr=8-2

先方は過去にも書籍を出版しています。
https://www.futabasha.co.jp/booksdb/book/bookfind/index.html?mode=a&word=hiroko&type=a&btnG=%E6%A4%9C%E7%B4%A2

そして、ご自分の刺繍作品がアパレルブランドに無断使用された、と
著作権侵害の訴訟を起こし、和解した経験がおありです。
https://www.fashionsnap.com/article/2016-02-28/pauljoe-hiroko-reconcile/

そして、今年1月にご自身のブログで、
「著作権までくださらなくていい」から自由に刺繍させてくれる猫写真を募集しています。
でも、「やっぱり今まで通り「この写真、かくかくしかじかで借りても良いですか?」って
こっちからお願いの狙い撃ちするスタイルでいくべきだわね。」とおっしゃっています。
http://gogo5hiroko.blog28.fc2.com/blog-date-202001.html

セサミの写真を参考にした刺繍作品の写真は、
アメリカとイギリスで本文12ページ50回と
表紙、下書きテンプレート、下書きのアイロンプリントに使われました。

先方は、著作権侵害はないとしつつ、
調停の最中、日本版とフランス版からは、
当該刺繍作品は削除されました。
著作権侵害がないならば、これらを削除する必要はなかったし、
著作権侵害があるなら、イギリス版、アメリカ版も
販売を差し止め、他の刺繍作品に差し替えて販売してほしい、というのが
こちらの一貫した主張です。

版元、イギリスとアメリカの出版社に訴訟を起こすと、
日本の渉外事務所+現地の弁護士報酬が必要になり、
どうあがいても私に、出版差し止め請求をすることはできなそうです。
(日本の出版社なら、自力で差し止め請求します)

調停で先方が提示してきた損害賠償額は、本文で2回と表紙で使用した分のみでした。
イギリス版、アメリカ版は、重版の際に作品を差し替えるとのことでしたが、
差止できずイギリスとアメリカで販売され続け、
表紙で使用されているゆえ、アマゾンでも表示されることへの
配慮がされていない金額だと思いました。

また、調停は非公開手続きですので、判決が残るわけでもなく、
私のブログ等で手続き等を紹介することもできません。

今回、弁護士ふたりに相談だけしましたが、
弁護人をつけずに調停に臨むと、素人と思って
不利な条件を押し付けられることもあるので注意するよう言われました。
申立人(先方)と相手方(私)に違うことをいうこともあるそうです。

調停を不成立にしてしまって、先方弁護士さん、
裁判官等調停委員さんには申し訳なかったですが、
私としては、過去に著作権侵害訴訟の原告となったことのある方が、
悪いとわかっていて、無断で写真を参考にしたことが解せません。

写真のような刺繍を売りにする方だからこそ、
そっくりに刺繍することができればできるほど、
写真の著作権を侵害することを理解できないはずはないのです。

そして、うちでうまれた猫たちそのものが私の作品です。
親猫を入手するところでも大変苦労していますし、
死産、帝王切開、子猫の感染症……と
それなりの苦労をしてきているのです。
私が美しいと思う色柄顔立ちの猫、
そのうえで健康で性格のよい猫を誕生させることに、
これまでどれだけの労力と費用をつぎこんできたか……。

そういう思いがあったので、判例や法律書を読んで
滅茶苦茶勉強して、調停答弁書を書きました。
(調停といえど、弁護士費用を払う余裕はない)
前職が編集・執筆で、資料を読んで文章をまとめること自体は
好きだし得意なので、苦にはなりませんでした。

訴状のフォーマットは裁判所のHPにあるので、
それを参考に書くつもりです。
内容、証拠は、調停答弁書と同じでかまわないようですので、
形式を訴状にあわせればよいようです。
課題は、損害・慰謝料の計算とその根拠で、
過去の判例等から、どこまでそれをきちんと算出できるか、ということだと思います。
版権を海外に売って、海外で出版された場合の
損害額や慰謝料そのものは過去の判例にないし、
写真を参考に刺繍をした場合の判例もない、ので
過去の著作権判例の中から、参考にできる判例を積み上げて
主張するしかないのです……。
(証拠書類を4部作ることが一番面倒。
コンビニ遠くなっちゃったし、カラーコピー高いし、
うちのプリンタ、写真の印刷全然ダメだし……)

緊急事態宣言〜解除、叔父の入院〜施設入所(マンション売却)、
叔母の入院〜危篤〜死亡のあたりと
勉強〜調停申立書を作成した時期が重なっていたので
それも大変は大変でしたけれど、
重なってくれたおかげで気がまぎれてよかったです。

セサミも帝王切開でうまれたひとりっこだったこと、
セサミの母猫リルケが若くしてガンで逝ってしまったこと(壮絶な最期)、
リルケの両親イネスもレオももういないけれど
(セサミの父親海老蔵の両親ジュリーと阿国もいないけれど)
本当に大切な存在だったこと、などなど思い返すと、
きちんと裁判で決着つけたいという思いが新たにわきおこってきます。

著作権に詳しい方、
私の主張のほうがおかしい、裁判はやめたほうがよいということでしたら
是非、ご連絡ください。
posted by RIEN at 21:30| 東京 ☀| Comment(0) | 女中(RIEN店長) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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