2022年02月13日

血糖コントロールがうまくいかない糖尿病猫さん、遠隔治療ができますよ!

昨年末、うちの海老蔵が糖尿病を発症しましたが、
血糖コントロールがイマイチうまくいっていませんでした。
那須の病院で、2週間の血糖値を測定できるセンサーの
フリースタイルリブレを装着したものの、3時間ではがしてしまい、
正確な血糖曲線をとることができませんでした。

その話を、世田谷時代のかかりつけ病院の院長先生にしたところ、
「リブレは医療用アロンアルファを使うと、2週間もつよ」とのこと。
アロンアルファをつけすぎるとはがれなくなるというので、
本日、子猫お届けついでに海老蔵にリブレを装着していただきました。

センサーを読み取るリーダーも5000円程度で購入できますが、
スマホアプリもあります。
(第一世代SEは対応していませんでしたが、13はバッチリ)

https://www.myfreestyle.jp/patient/freestyle-libre-link/

スマホアプリを起動して、海老蔵のセンサーに近づけると血糖値をスキャンできます。
(アンドロイドだとうまく動作しないこともあるそうです。
そのような場合や、そもそも対応していない場合は、
リーダーを購入して、リーダーとパソコンをUSBでつなぎ、
データをパソコンにうつしてメールで送ることになるそうです)

そして、病院のIDを入力すると、病院のパソコンとアプリ連携ができます。
私が、スマホでセンサーを読み取るたびに、それがクラウド経由で
病院のパソコンにデータとして蓄積されていきます。
病院のパソコンには、現在遠隔治療中の犬猫さんたちのデータが
一覧できるようになっています。

先生は日々、その血糖値をチェックしてくださって、
インスリンの単位や必要な検査等について、メールや電話でアドバイスしてくださいます。

今回は、海老蔵を連れて行って、リブレの装着等していただきましたが、
基本的には、それぞれのかかりつけ病院にて、
リブレ装着、必要な検査、インスリン等の処方をしていただくそうです。
北海道や広島などにも患者さんがいるそうで、実際に会ったことのない動物も
データの確認と、電話やメールのやりとりで治療を続けているそうです。
そして、そういった飼い主さんたちは、皆さん自分でネット検索で探して
コンタクトをとってくるそうで、病院からの紹介の例はほとんどないんだそうです。

院長先生は、糖尿病の研究で博士号を取得されていて、
内分泌系を専門にされています。
糖尿病の犬猫の症例はとてもたくさん見ていらっしゃいますし、
栄養学も勉強されているので、食事療法の観点からもアドバイスしてくださいます。

アルマ動物病院
https://alma-ah.com/

もし、院長先生の遠隔治療を受けてみたい、と思われた場合ですが、
まずアルマ動物病院にメールか電話で遠隔治療希望の旨を伝えてください。

かかりつけ動物病院の承諾を得る。
かかりつけ病院にて、リブレを装着してもらう。
(糖化アルブミン、SAAなど必要な検査があれば、アルマから指示がでますが、
それらの検査はかかりつけ病院にしてもらいます)

スマホまたはリーダー&パソコンから、
アルマ動物病院にリブレのデータを送る。
(スマホの場合、スマホでセンサーをスキャンすれば勝手にデータが届く)
血液検査の結果は、メール添付かファクスでアルマ動物病院に送る。

そのデータを見たアルマ動物病院院長から、飼い主に電話もしくはメールが行く。
その電話の時間、メールの分量に応じて、飼い主がアルマ動物病院に相談料を支払う。
(1回2000〜5000円程度だそうです。20分の電話で2000円くらいとのことですが、
詳しい料金や支払い方法は、初回に説明があると思います)

飼い主は、
検査費用、インスリン処方料などを、もともとのかかりつけに支払い、
相談料を、アルマ動物病院に払うことになります。
アルマ動物病院が患者さんを奪ってしまうわけではないので、
もともとのかかりつけ病院も、快く遠隔治療に賛同してくれるそうです。
アルマが相談をうけるのは、あくまで飼い主ですが、
場合によっては、かかりつけ病院の獣医師から
「お金を払うので相談させてください」と、連絡がくる場合もあるそうです。

遠隔治療は、病院のサイトには明記されていません。
遠方の飼い主さんから相談を受けて、試しに、と始めてみた段階だそうです。
私がブログで書くことは、院長先生の了解を得ています。

うちの猫は、ヒロミ、阿国、海老蔵、まめざくらが糖尿病を発症していて、
(まめざくらはインスリン離脱。腎不全は悪化していますが)
彼らの子供たちもちらほら糖尿病を発症しています。
糖尿病がまったくでない家系はないかもです。
(それをいったら、腎不全が出ない家系も、ガンが出ない家系もないのですが……)
遺伝疾患とまではいえなくても、遺伝素因がからんでいることは確かだと思いますので、
にゃみりーの皆さんは、シニアになったら糖尿病になる可能性があること、
治療に困ったら、アルマ動物病院の遠隔治療があること、
覚えておいていただけると嬉しいです。

そして、糖尿病はインスリンでコントロールすれば長生きできる病気です。
しかし、糖尿病であることに気付かず、ケトアシドーシスになってしまうと
命にかかわります。
(高血糖が続くと心筋炎を起こすことがあるのだけれど、
それに気付かずに、ケトアシドーシスの治療として点滴をしてしまうと
アルマでも助けられないそうです。点滴しないでそのまま連れてくれば
昏睡状態であっても助けられることが多いそうなんですが)

糖尿病が心筋炎を起こすことを知らない獣医さんも多いとのことだったので、
「猫 糖尿病 心筋炎」で検索してみたのですが、
たしかに、そういった説明は見つけられませんでした。

そういえば、スー&ヒロミの息子のりきくんが糖尿病と肥大型心筋症を発症した、と
ご連絡をいただいたとき、獣医さんから
「心筋症は、糖尿病の影響の可能性があり、糖尿病が落ち着くと心臓も落ち着くかも」と
説明を受けた、とおっしゃっていた気がします。コロナの1〜2年前だったかな。
その時は、ふ〜んと思っていましたが、心筋炎で拘束型心筋症のような状態になると
院長先生もおっしゃっていました。

うちの猫たちの場合は、やせてきたので血液検査をしたら糖尿病ということがほとんどでした。
多飲多尿も症状のひとつです。
健康診断を毎年していれば、早期に発見できることが多いでしょう。
糖尿病になってしまったら申し訳ないのではありますが、
私も、うちの子の治療をがんばりつつ、情報提供に努めますので、
なにとぞ、よろしくお願い致します。
もちろん、何かご質問あればいつでもご連絡くださいね。
posted by RIEN at 21:34| 東京 ☔| Comment(0) | 病気・健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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