2022年04月13日

裁判終了

裁判所から、「著作権侵害があると判断したうえでの」和解勧告案が出されまして、
先方が、イギリスとアメリカでの出版販売停止を出版社に依頼しました。
出版停止を確約するとの和解条項であれば、
それが、私の一番の希望なので、和解することにしました。
本日、和解調書が届いたので、これでおしまい、ということのようです。
簡単にあっけなく終わっちゃうものなんですねぇ。

柚くん&律ちゃんオーナーさんに
先方の刺繍と私の写真を透過度40%で重ねるとほぼ一致する画像や、
(輪郭、毛並み、目の瞳孔の開き具合、キャッチライトの位置など、ほぼ重なる)
先方の本の付録のテンプレートと私の写真を重ねるとほぼ一致する画像を
作っていただきましたが、それが一番わかりやすい証拠となったのでは、と思います。
透過度40%で重ねるというアイデアをいただき、
画像も作成していただき、本当に有難うございました。

先方が、著作権侵害訴訟の原告になったことがあること、
(アパレルブランドが先方の作品を無断で商品化した、と訴訟を起こして和解しています)
先方のブログには、他の方には写真使用の許可を事前にお願いしているらしいことや
「写真の著作権まではくださらなくてよいので写真使わせてください」といった記載があり、
写真そっくりに刺繍することが著作権の問題になることを
よくわかっていたはずなのに、
私の写真そっくりの刺繍を作成し、刺繍手順48カットとともに
海外の版元に版権ごと譲渡しました。

その刺繍は本文でも48カット使われ、その刺繍のテンプレートとアイロンプリントが
巻末付録につけられ、その刺繍が本件書籍の表紙になりました。
イギリスとアメリカで予約が始まり、フランスと日本での出版が決まった段階で、
写真使用の許諾依頼メールが来て、お断りしてから、約2年たちました。
(フランスと日本の書籍では、その刺繍は他のものに入れ替えました)

調停でも裁判でも、先方は、著作権侵害を否定していました。
写真と刺繍は表現手段が違う、とか
写真と刺繍では猫の向きや色合いが違う、といったことを
理由にしていました。

先方の主張にひとつひとつ証拠を見つけて反論し、
裁判所の和解勧告を経て、和解成立となりました。
アドバイスなどくださったり、応援してくださった皆様、
本当に有難うございました。

日本で判決をもらったら、損害賠償金をもとに
イギリスとアメリカの出版社に差し止め請求をするつもりでいました。
大使館に頼むと、日本人弁護士のいる法律事務所を紹介してくれることまで
わかっていたので、相談してみて、海外でも本人訴訟でいけそうなら
本人訴訟をしてみるつもりでした。
英語得意なオーナーさんたくさんいるので、添削してもらって。

すっきりした、というよりも、
むしろ、ここまでした自分が悪人に思えてきて、
なんだかもやっとした気持ちです。
写真使うくらいOKしてあげればいいじゃん、、、と
思えないから、訴訟を起こしたわけなんですけども。
自分も原告経験あるのになんで? 他の人には事前の承諾得てるのになんで??と
わかってるはずなのになんで〜???と
今でも、腑に落ちない感じがとても大きいです。
海外だからバレないだろう、と魔がさしちゃったんですかね?
まさか表紙になってアマゾンに写真載っちゃうとは思わず、
先方もびっくりしたんでしょうかね。
魔がさしちゃったなら、なんで?と追及しても仕方ないですね。

最終的に、海外の出版社と交渉して販売停止にしてくれたので、
裁判官がおっしゃる通り、誠意ある対応をしてくれたのだと思います。
私の心が狭いばかりに、大変な思いをさせてしまって
先方にも申し訳なかったような気がします。

今回の件で、私が今一番感じているのは、
「魔が差す」ということの怖さです。
それしか理由がつけられない行動、というのが
たぶん、誰の人生にもあるのではないでしょうか。
いつもきちんとしていることを、たまたま1回だけ怠って
大事故につながってしまうとか。
今回、私は被害者ということになると思いますが、
加害者にならないように気を付けなくては、と改めて思ったのでした。
posted by RIEN at 12:22| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 女中(RIEN店長) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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