2023年04月14日

FIP発症〜治療についての覚書

3月29日〜恵比寿天が、
4月10日〜マタイが、FIPの治療を開始しました。

とても悲しく、お引っ越しを楽しみにしてくださっていた
オーナーさん方には申し訳ない気持ちでいっぱいですが、
FIPの薬が手元にあることは、とても嬉しいです。

個別の経緯は改めて書くつもりですが、
今回は、使っている薬と入手経路だけ簡単に書きます。
FIPの治療に力をいれている病院で診察・処方してもらうのが
一番安心ですが、近くに病院がないような場合のご参考まで。
ご連絡をいただけたら、薬を処方してくれるところのご紹介もできますが、
少し微妙な感じはあります……。

私のかかりつけの先生は、以前、ウェットタイプの子を
中国製のGS441524注射を使って寛解させたことがあります。
飼い主に薬を個人輸入させて使わせたそうです。
今回も、私に販売元のメールアドレスを教え、
「●●動物病院の紹介(うちのかかりつけではない)」と
書き添えて、注文し、
私に個人輸入するようアドバイスしてくれました。

横にいた奥様(看護師さん)が、個人輸入だと
薬が届くまでに時間がかかってしまう、
後輩の獣医師がオンライン処方してくれるはずだ、と
すぐにインスタ・LINEで連絡をとってくれて、
その後輩獣医さんとLINE電話でお話することができました。
そちらでは、オンライン診察でモルヌピラビルを
郵送してくれるとのことで、まず速達で送ってくださいました。
その先生のサイトにも、郵便物にも先生のご住所の記載はありませんでした。
私は、かかりつけ獣医師の奥様から直接ご紹介いただいたので
安心して申し込みましたが、私が他の方にご紹介した場合、
不安に思うかもしれないです。

翌日にモルヌピラビル(カプセル入り)10日分が届き、
その夜から恵比寿天が内服を開始しました。
翌々日にGS441524も届きました。
中国から送られてくるのかと思っていたら、
おそらく、日本に支店のようなものがあり、
そこから宅配便で送ってきたようです。
振込先も日本の銀行でした。
ただし、宅配便の送り主欄に書かれていたのは
私の住所氏名でした。
メールにも販売者、製造者の住所の記載はありません。
製品そのものにも、製造者の連絡先の記載はありません。

大学病院、猫専門病院、獣医師会に所属しているような病院は、
責任の所在がはっきりしない薬、
正当なルートで入手できない薬、
エビデンスのない治療、をすることはできないと思うので、
このような薬は使ってくれないことでしょう。
うちのかかりつけは、「治せるなら使おうよ」というスタンスなので
とても有難いです。

恵比寿天は、モルヌピラビル内服をはじめてから
2日目には、熱、腹水、リンパの腫れがなくなり、
食欲旺盛になり、体重が増え、走り回るようになりました。
しかし、2週間後に体重が増えなくなり、
発熱し、腹水がたまってきてしまいました。
そこで、GS441524の注射に切り替えました。
食欲、体重が増加してきたので効いていると思います。
熱や腹水がおさまらなければ、薬を1.5倍まで増量できます。

マタイが治療開始した時は、恵比寿天はモルヌピラビルを
内服していたので、GS441524を余らせてももったいないし、
マタイはGSにしようか、ということで治療開始。
注射の翌日には、熱、腹水、リンパの腫れがなくなり、
元気も食欲も出てきました。
途中でモルヌピラビルに切り替えることも検討中です。

私の先生がモルヌピラビル(インド製ジェネリック)を
個人輸入で入手してくださって、
それもスタンバイできています。
(私もよく、抗生剤やノミダニ予防薬を個人輸入していますが、
そういった、一般飼い主向けのサイトで見つけて買ってくれたそうです。
滅茶苦茶安いね〜と驚かれていました)

入手経路は微妙な感じがするのですが、
ちゃんと薬は効いていると思います。
12週間維持できるかはわかりませんが、
なんとか寛解に持っていきたいところです。

まだうちの子たちが寛解していないので、
他人様にお勧めできる状態ではありませんが、
FIPの治療をしてくれる病院が近くになくて困っている方は、
一度ご連絡をください。なすすべなく見守るよりは、
上記入手方法で治療をしたほうがよいかもしれません。

薬代は体重によって変わってくるのでなんともいえないところですが、
MUTIANの1/5〜1/10くらいでしょうか。
薬代だけなら、20万を超えることはなさそうです。
(検査、入院等は別途かかります)

ちょっとした手術をした、というくらいの費用で
FIPを治療できるようになったのは、素晴らしいことだと思います。
寛解にもっていかれますように。
posted by RIEN at 21:14| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 病気・健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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