むぎくんがお世話になっている循環器専門の先生が
アメリカで承認されたばかりの心臓の新薬
Felycin-CA1(ラパマイシンの徐放剤)の治験を開始すると伺い、
私の猫たちで治験対象になる猫がいれば、参加したい旨、
むぎくんオーナーさん経由で申し出ました。
現在治療中の、パンダ、伏姫、カベルネと
グレーゾーンで様子見中のナイラ、きつつきの
これまでの検査結果をお送りしたところ、
カベルネ、ナイラ、きつつきが対象になるかも?との
お返事をいただき、本日検査を受けに行ってきました。
治験対象となる猫の条件は、
@糖尿病、甲状腺機能亢進症等の他の疾患がないこと
A初期の心筋症であること(心筋厚が6ミリ以上であること)
B非閉塞性心筋症であること
だそうです。
閉塞性心筋症とは、心筋が異常に厚くなることで、
左心室から大動脈への血流が妨げられる(=閉塞が起こる)状態を指します。
メインクーンやラグドール等の遺伝性心筋症(HCM)の場合は、
心臓に負担がかからなくても心筋が肥大していってしまいます。
この場合は、非閉塞性のことが多く、心筋が肥大することで
二次的に僧帽弁前傾運動(SAM)が起き、閉塞性に移行する場合もあります。
遺伝性ではないHCMの場合、SAMが先行し、心臓に負担がかかることにより
心筋が肥大していくことが多いです。
そして、SAMが先行する場合は、閉塞性になることが多いです。
(以上、chatGPTの説明ですが、循環器専門の先生もこの認識のようです)
私の猫たちは、SAMが先行し、βブロッカーのテノーミンで
症状がよくなることから、閉塞性の心筋症と考えられます。
ですので、今回の治験の対象ではない可能性がある、と
わかってはいましたが、新薬のことなどもお伺いしたかったので、
とりあえず、カベルネ、ナイラ、きつつきを連れて行きました。
全身的な血液検査、血圧、エコーの検査をしていただきました。
血液検査と血圧は問題なかったのですが、
エコーでは、全員心筋厚が4.5o程度だったため、
心筋症と診断されず、治験対象外となってしまいました。
逆に、専門医2人による入念なエコーの結果、
心臓には問題ないことがわかったので、
よかったといえばよかったのですが……。
(往復6時間かけてお高い健康診断を受けただけになってしまいました。
もし、治験OKとなっていたら、定期的に相模原まで通うことになるので
それも少ししんどいですけどね……。猫が)
今回の治験では、「非閉塞性」心筋症だけが対象ですが、
実際は、閉塞性の子にも効果があるだろう、と
先生はおっしゃっています。
閉塞の程度によっては、逆効果になることもあるかもしれないので、
他剤との調整が必要かも、とのことでした。
ただ、重症化した心筋症には、閉塞性・非閉塞性問わず、
効果が期待できず、初期心筋症のみに効果があるだろう、とのこと。
ただ、初期ならば病気の進行自体をとめてくれる可能性があるとのこと、
これまでは、対症療法しかなかった心筋症の治療の期待の星だと思います。
そして、ラパマイシン自体は人間の免疫抑制剤として使われているので、
日本でも手に入る薬だと思います。
しかし、Felycin-CA1は、動物用に量を調整したうえ、
徐放剤として製剤されているため、
人間用のラパマイシンを体重比で量を調整して
猫に投与するのは避けたほうがよかろう、とのことでした。
治験でも、アメリカからFelycin-CA1を輸入して行う予定だそうです。
期待の星である新薬ですが、論文がたった1本しか出ていないため、
先生方も慎重に治験を進める様子でした。
参考
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37495229/
治験が行われても、日本で普通にFelycin-CA1が手に入るようになるのは
5年後、10年後でしょうから、この薬に興味がある方は、
自力で個人輸入を試みるか、輸入して使っている獣医師を探すしかないようです。
今日、診察をしてくださった先生はとても親切な方でした。
むぎくんは定期的に診察していただいているので、
治験の進行等も、むぎくんのオーナーさんから
お伺いできるかもしれません。
うちの子は、パンダも伏姫もまだ心筋厚が6o以上ではないのですが、
今後、悪化していったときに、もし、Felycin-CA1が手に入るならば、
使ってみたいな、と思います。
(お値段にもよっては、ピモベンダンなどの強心薬でいいか、と
なってしまいそうではありますが……)
この薬の情報、また入手できたらブログでご報告しますね。
2025年10月19日
2025年09月01日
心筋症の新しい薬
むぎくんのオーナーさんから、
アメリカで肥大型心筋症の治療薬のFelycin-CA1(ラパマイシンの徐放性錠剤)が
承認された、というお話を伺いました。
調べてみると、ラパマイシン自体は免疫抑制機能を持つ抗生剤として
日本でも使われている薬でした。
その徐放性錠剤(徐々に効き目が出るようにした錠剤)が
猫の肥大型心筋症に効くというのです。
参考
https://pet-happy.jp/99651/
http://www.vetanimall.jp/news/clinical/21903/
このことは、むぎくんのオーナーさんがお調べになったことで、
むぎくんのかかりつけの先生もご存知なかったそうです。
が、むぎくんオーナーさんから情報をお聞きになり、
お調べになったかかりつけの先生(循環器専門医)が
某大学と協力してこの薬の治験を行うかもしれない、とのこと。
もし、治験対象の条件が決まり、うちの猫たちが対象になるなら
うちの猫たちも治験に参加させていただきたいと思っています。
(東京まで猫を連れて通うことになっても頑張ります)
医学が日々進歩していくこと、本当に嬉しいですね。
そして、にゃみりーさん方からいろいろと情報がいただけること、
私もとても勉強になり、助かっております。
心筋症の治療の選択肢が増えることを心より祈っております。
アメリカで肥大型心筋症の治療薬のFelycin-CA1(ラパマイシンの徐放性錠剤)が
承認された、というお話を伺いました。
調べてみると、ラパマイシン自体は免疫抑制機能を持つ抗生剤として
日本でも使われている薬でした。
その徐放性錠剤(徐々に効き目が出るようにした錠剤)が
猫の肥大型心筋症に効くというのです。
参考
https://pet-happy.jp/99651/
http://www.vetanimall.jp/news/clinical/21903/
このことは、むぎくんのオーナーさんがお調べになったことで、
むぎくんのかかりつけの先生もご存知なかったそうです。
が、むぎくんオーナーさんから情報をお聞きになり、
お調べになったかかりつけの先生(循環器専門医)が
某大学と協力してこの薬の治験を行うかもしれない、とのこと。
もし、治験対象の条件が決まり、うちの猫たちが対象になるなら
うちの猫たちも治験に参加させていただきたいと思っています。
(東京まで猫を連れて通うことになっても頑張ります)
医学が日々進歩していくこと、本当に嬉しいですね。
そして、にゃみりーさん方からいろいろと情報がいただけること、
私もとても勉強になり、助かっております。
心筋症の治療の選択肢が増えることを心より祈っております。
2025年07月03日
【心筋症の遺伝子研究のためのDNA提供のお願い】
この数年、RIEN出身猫たちが
心筋症を発症・死亡するご報告が相次いでおります。
猫たち、オーナーさん方には申し訳なく、私も心を痛めておりましたが、
このたび、某ペット遺伝子検査会社において、RIENの猫たち・RIEN出身猫たちの
大規模なゲノム解析を行っていただけることになりました。
つきましては、RIEN猫オーナーさん方に
DNA採取のご協力を頂けると幸いです。
●検査方法
ご口腔内粘膜を綿棒でこすり取ってご送付いただきます。
(送料はかかりません)
※DNAを解析し、結果を発表すること等についての同意書へのご署名
猫の情報(体重、検査歴、病歴等)のご記入をお願い致します。
●検査の流れ
@DNA採取にご協力いただける方は、
猫の名前
オーナーさんの名前
郵便番号
ご住所を
メール、LINE DM等でお知らせください。
(それを、エクセルかラベルやさんにコピペして
宛名ラベルを作成します。
ご協力いただけることでお気持ちは伝わってきますのでメッセージは不要です。
メッセージをいただいてもお返事できない可能性が高いです)
メールアドレスは、sw★rien222.com です。
(★を@に変えてください)
締切は、7月10日とさせていただきます。
(この時点のご協力者数を検査会社に連絡し、
キットを渡部宛に送っていただきます)
A渡部から皆さまに、検査キット、書類、返信用封筒を送ります(7月20日前後を予定)。
B口腔内粘膜を採取した綿棒、書類を返送してください。
(返送先は解析先の会社となります)
※10日以内程度で返送していただけと助かります(7月中くらい)。
※現時点では、会社の名前を非公開でお願い致します。
●検査にご協力いただきたい猫さん(RIEN出身猫のみ)
↓クリックすると大きくなります(敬称略)。




@こちらの家系図に名前が載っている猫さん
(魔鈴・はるか・勘三郎・七之助の子・孫は可能なら全頭。
母猫たち、日和、セサミ、グロリア、いぶき、白雪姫)
A心疾患の猫さん(家系図に載っていない猫さんでも歓迎)
BBNPが年々上がっている、心筋厚が年々厚くなっている等
将来心筋症になる可能性がある猫さん
(家系図に名前が載っていなくても歓迎)
●解析の具体的な内容(スライドは解析会社ご提供)



まず、PCR検査とゲノム解析についてご説明します。
PCR検査とは、「すでにわかっている遺伝子変異」が
あるかどうかを調べるものです。
人間の鼻粘膜の中に、コロナウィルス特有の遺伝子があるかどうか、とか
猫の口腔粘膜や血液から採られたDNAの中に、
HCM(肥大型心筋症)の遺伝子変異があるかどうか、などです。
猫の肥大型心筋症については、
MYBPC3遺伝子中にメインクーンに特に多い変異p.A31P
ラグドールに特に多い変異p.R820W
MYH7遺伝子中にアメリカの雑種ネコ1頭のみから発見されたp.E1883K
の3種類の遺伝子変異しか解明されていません。
MYBPC3の遺伝子変異については、PCR検査が可能です。
RIENの親猫の一部は、メインクーン、ラグドールについて遺伝子検査陰性と出ています。
遺伝子検査陰性、エコー検査でも問題なし、という両親から、
心筋症の子猫がたくさん生まれていることは、上記3種類とは別の遺伝子が
作用している可能性があります。
この未知の遺伝子を探す研究がゲノム解析ということになります。
ゲノムとは、生物の持つ遺伝情報全体のことで、
DNAに書き込まれた全情報を指します。
たくさんの猫のDNAをゲノム解析し比較し、
心筋症を発症している猫に共通する遺伝子変異を発見できれば、
4その遺伝子型を使って安価にPCR検査ができるようになります。
PCR検査ができるようになり、ブリーダーが交配前にPCR検査で
心筋症遺伝子を持っている猫を交配から除外すれば
心筋症の遺伝子を持つ子猫の誕生を減らすことができます。
ゲノム解析において、個体のゲノムをすべて解析・比較するには
費用も時間もかかってしまいます。
そこで、全ゲノムではなく「たんぱく質コード領域」と言われる部分のみ、
その中でも人間の心臓病の領域に係ることが分かっている領域のみにしぼって
解析・比較する、という手法を使うそうです。
今回は、心筋症発症している子、その血縁の子で解析をするため、
解析領域をしぼっても、
新たな遺伝子変異箇所を発見できる可能性が高くなります。
親猫と心筋症を発症している子のDNAは必ず提出するとして、
心筋症を発症した子のきょうだいのDNAをできるだけたくさん
解析することで研究の精度があがります。
もし、新たな変異を見つけることができれば、
日本の、世界の将来の子猫のためになるはずです。
お手数をおかけ致しますが、RIEN猫オーナーの皆様には
是非、この研究にご協力いただきたく、
何卒よろしくお願い致します。
心筋症を発症・死亡するご報告が相次いでおります。
猫たち、オーナーさん方には申し訳なく、私も心を痛めておりましたが、
このたび、某ペット遺伝子検査会社において、RIENの猫たち・RIEN出身猫たちの
大規模なゲノム解析を行っていただけることになりました。
つきましては、RIEN猫オーナーさん方に
DNA採取のご協力を頂けると幸いです。
●検査方法
ご口腔内粘膜を綿棒でこすり取ってご送付いただきます。
(送料はかかりません)
※DNAを解析し、結果を発表すること等についての同意書へのご署名
猫の情報(体重、検査歴、病歴等)のご記入をお願い致します。
●検査の流れ
@DNA採取にご協力いただける方は、
猫の名前
オーナーさんの名前
郵便番号
ご住所を
メール、LINE DM等でお知らせください。
(それを、エクセルかラベルやさんにコピペして
宛名ラベルを作成します。
ご協力いただけることでお気持ちは伝わってきますのでメッセージは不要です。
メッセージをいただいてもお返事できない可能性が高いです)
メールアドレスは、sw★rien222.com です。
(★を@に変えてください)
締切は、7月10日とさせていただきます。
(この時点のご協力者数を検査会社に連絡し、
キットを渡部宛に送っていただきます)
A渡部から皆さまに、検査キット、書類、返信用封筒を送ります(7月20日前後を予定)。
B口腔内粘膜を採取した綿棒、書類を返送してください。
(返送先は解析先の会社となります)
※10日以内程度で返送していただけと助かります(7月中くらい)。
※現時点では、会社の名前を非公開でお願い致します。
●検査にご協力いただきたい猫さん(RIEN出身猫のみ)
↓クリックすると大きくなります(敬称略)。
@こちらの家系図に名前が載っている猫さん
(魔鈴・はるか・勘三郎・七之助の子・孫は可能なら全頭。
母猫たち、日和、セサミ、グロリア、いぶき、白雪姫)
A心疾患の猫さん(家系図に載っていない猫さんでも歓迎)
BBNPが年々上がっている、心筋厚が年々厚くなっている等
将来心筋症になる可能性がある猫さん
(家系図に名前が載っていなくても歓迎)
●解析の具体的な内容(スライドは解析会社ご提供)
まず、PCR検査とゲノム解析についてご説明します。
PCR検査とは、「すでにわかっている遺伝子変異」が
あるかどうかを調べるものです。
人間の鼻粘膜の中に、コロナウィルス特有の遺伝子があるかどうか、とか
猫の口腔粘膜や血液から採られたDNAの中に、
HCM(肥大型心筋症)の遺伝子変異があるかどうか、などです。
猫の肥大型心筋症については、
MYBPC3遺伝子中にメインクーンに特に多い変異p.A31P
ラグドールに特に多い変異p.R820W
MYH7遺伝子中にアメリカの雑種ネコ1頭のみから発見されたp.E1883K
の3種類の遺伝子変異しか解明されていません。
MYBPC3の遺伝子変異については、PCR検査が可能です。
RIENの親猫の一部は、メインクーン、ラグドールについて遺伝子検査陰性と出ています。
遺伝子検査陰性、エコー検査でも問題なし、という両親から、
心筋症の子猫がたくさん生まれていることは、上記3種類とは別の遺伝子が
作用している可能性があります。
この未知の遺伝子を探す研究がゲノム解析ということになります。
ゲノムとは、生物の持つ遺伝情報全体のことで、
DNAに書き込まれた全情報を指します。
たくさんの猫のDNAをゲノム解析し比較し、
心筋症を発症している猫に共通する遺伝子変異を発見できれば、
4その遺伝子型を使って安価にPCR検査ができるようになります。
PCR検査ができるようになり、ブリーダーが交配前にPCR検査で
心筋症遺伝子を持っている猫を交配から除外すれば
心筋症の遺伝子を持つ子猫の誕生を減らすことができます。
ゲノム解析において、個体のゲノムをすべて解析・比較するには
費用も時間もかかってしまいます。
そこで、全ゲノムではなく「たんぱく質コード領域」と言われる部分のみ、
その中でも人間の心臓病の領域に係ることが分かっている領域のみにしぼって
解析・比較する、という手法を使うそうです。
今回は、心筋症発症している子、その血縁の子で解析をするため、
解析領域をしぼっても、
新たな遺伝子変異箇所を発見できる可能性が高くなります。
親猫と心筋症を発症している子のDNAは必ず提出するとして、
心筋症を発症した子のきょうだいのDNAをできるだけたくさん
解析することで研究の精度があがります。
もし、新たな変異を見つけることができれば、
日本の、世界の将来の子猫のためになるはずです。
お手数をおかけ致しますが、RIEN猫オーナーの皆様には
是非、この研究にご協力いただきたく、
何卒よろしくお願い致します。
2025年06月16日
肺水腫の予兆をつかむには呼吸数のチェックが有効かも?
最近、突然肺水腫を起こし、入院したり死亡したり、という
ご報告が多いです。
心臓の検査をして問題なく、安心していたら、突然……という
こともあります。
皆さん、「さっきまで普通に元気にしていたのに、
突然開口呼吸が始まった」とおっしゃいます。
そこで、獣医さんにその予兆を少しでも早くつかむ方法は
何かないのか、お伺いしました。
呼吸数の記録が有効では、とのことです。
おなかが動く回数を、目視でも手をあてるでもよいので
1分間(15秒はかって4倍でも可)はかって、
数値のメモを続けて、呼吸が早くなったら
病院に相談すると、肺水腫でも軽度のうちに
治療を始められる可能性がある、とのことでした。
肺水腫は肺に水がたまっていくので、
心拍数ではなく、呼吸数なんですね。
猫の様子に何か違和感を感じて病院に行くか迷った時、
もし、呼吸数がいつもより早くなっていたら
時間外であっても迷わず病院へ、ということになるのかな?
可能ならば、心拍数も記録を続けると、
心疾患を早期に発見できる可能性があります。
Twitterで、にゃみりーさんが、
聴診器を当てて、スマホのメトロノームアプリをタップして
心拍数を数えて記録しているとおっしゃっていました。
彼女は、健康診断結果をchatGPTに読み込ませて管理しているそうです。
たしかに、GPTに管理してもらうと、便利そうですよね!
ちなみに、私は、心拍数や呼吸数のチェックはやってません。
もちろん、歯磨きもしていません。
すべて、絶対にやったほうがいいことですが、
私は猫が多すぎて無理です〜
歯磨きに関して、今まで、お世話になった獣医さん、
全員が、「絶対にやったほうがいいですが、自分はやってません」と
おっしゃっていましたね……。
ご報告が多いです。
心臓の検査をして問題なく、安心していたら、突然……という
こともあります。
皆さん、「さっきまで普通に元気にしていたのに、
突然開口呼吸が始まった」とおっしゃいます。
そこで、獣医さんにその予兆を少しでも早くつかむ方法は
何かないのか、お伺いしました。
呼吸数の記録が有効では、とのことです。
おなかが動く回数を、目視でも手をあてるでもよいので
1分間(15秒はかって4倍でも可)はかって、
数値のメモを続けて、呼吸が早くなったら
病院に相談すると、肺水腫でも軽度のうちに
治療を始められる可能性がある、とのことでした。
肺水腫は肺に水がたまっていくので、
心拍数ではなく、呼吸数なんですね。
猫の様子に何か違和感を感じて病院に行くか迷った時、
もし、呼吸数がいつもより早くなっていたら
時間外であっても迷わず病院へ、ということになるのかな?
可能ならば、心拍数も記録を続けると、
心疾患を早期に発見できる可能性があります。
Twitterで、にゃみりーさんが、
聴診器を当てて、スマホのメトロノームアプリをタップして
心拍数を数えて記録しているとおっしゃっていました。
彼女は、健康診断結果をchatGPTに読み込ませて管理しているそうです。
たしかに、GPTに管理してもらうと、便利そうですよね!
ちなみに、私は、心拍数や呼吸数のチェックはやってません。
もちろん、歯磨きもしていません。
すべて、絶対にやったほうがいいことですが、
私は猫が多すぎて無理です〜
歯磨きに関して、今まで、お世話になった獣医さん、
全員が、「絶対にやったほうがいいですが、自分はやってません」と
おっしゃっていましたね……。
2025年03月24日
猫の心疾患のセミナー
かかりつけの先生が、心臓専門医による猫の心疾患のセミナーを
オンライン受講されたとのことで、
私が知りたそうなことについて
情報を共有してくださいました。
猫の家族性肥大型心筋症(HCM)について、
家族性(遺伝性)とそうでないものの区別について、です。
猫の肥大型心筋症の約5割が家族性だそうです。
遺伝子の変位箇所がわかっているものもあるし
わかっていないものもあります(ノルははっきりわかっていません)。
こちらは、純粋に心筋の問題なので、
心雑音がないことが多く、
薬はピモベンダンが第一選択薬になるそうです。
(テノーミンは効かないそうです)
家族性でないHCMもとても多く、
約5割は家族性ではないそうです。
家族性でないHCMの特徴は、
まず、僧帽弁前傾運動(SAM)があり、
その後、心筋が肥大していくそうです。
SAM自体は生理現象であって、心疾患ではない、と
世田谷の先生から説明を受けたことがあります。
こちらは弁の問題なので、心雑音が聴取されることがあります。
(カラードップラーで見ると逆流があることも)
弁の問題から心臓に負担がかかり、心筋が肥大していく場合は、
家族性ではないそうです。
この場合の第一選択薬はテノーミンだそうです。
テノーミンは、血圧を下げて心臓に流入する血液量を減らすなどで
心臓にかかる負担を減らすお薬です。
弁の問題で心筋に負担がかかっているならば、
心筋にかかる負担をとってあげれば、
症状が緩和するということなのでしょう。
しかし、家族性HCMの場合は、心筋自体の異常のため、
心臓にかかる負担が減っても症状が変わらず
強心作用のあるピモベンダンを使って
心臓の働きをサポートする必要があるのでしょう。
ということは、我が家のパンダと伏姫は、
テノーミンがとてもよく効いているので、
家族性ではないHCMということになりそうです。
(伏姫は心筋4ミリ以下になったので、一度薬をやめてみる予定です。
薬をやめても心筋厚が維持されるなら、一過性心筋症なのでしょう)
伏姫の娘の野菊をどうしようかと思っていましたが、
伏姫が家族性ではない一過性心筋症であるならば、
エコー検査が問題なければ、野菊は交配OKと考えてよさそうです。
また、カベルネときつつきは現在グレーゾーンということで
経過観察中ですが、テノーミンを飲ませてみて、
症状が改善されるなら、家族性ではない、という
判断ができるかもしれません。
外国から猫のお迎えが決まったので、
とっとと去勢しようかと思っていましたが、
もう少し様子をみたほうがよさそうです。
(早まらなくてよかった。先生有難う)
また、猫が心疾患になりやすいのは、体質の問題であって
仕方ないのだという説明もしていただきました。
猫は、怪我をしたとき等に細胞が増えても
血管新生が起きないんだそうです。
それは心筋も同じで、心筋に負担がかかって
心筋が厚くなってもそこに毛細血管ができず、
栄養を送ることができないため、
収縮がしっかりできなくなってしまうそうです。
人間や犬は心筋が厚くなっても血管新生が起きるため、
心筋症にはなりにくいとのことでした。
たしかに、犬は弁膜症が多いですし、
人間は、冠動脈の動脈硬化による心筋梗塞が
多いように思います。
猫のHCMに、家族性とそうでないものがあるとして、
一過性心筋症(TMT)にも家族性とそうでないものがあるのかは
わかりません。
私も試行錯誤しておりますが、PCR検査がきちんとできず
家族性のものとそうでないもの、一過性のものがある以上、
どんなに頑張っても、「心疾患の生まれない家系」を
作り上げることは、現時点では不可能なのだと思いました。
すでにうちの猫と暮らしている皆さまはもちろん、
うちの子猫をご検討くださっている皆さまも、
雑種・純血種問わず、猫を飼いたいと思っている皆さまも、
猫は心筋症を発症しやすいのだということをご理解いただき、
定期的な心臓の検査をしていただくことをお勧め致します。
ずいぶん、外国の猫予約しちゃったし、
その後も問い合わせを続けているんだけど、
ちょっと早まっちゃったかな……。
オンライン受講されたとのことで、
私が知りたそうなことについて
情報を共有してくださいました。
猫の家族性肥大型心筋症(HCM)について、
家族性(遺伝性)とそうでないものの区別について、です。
猫の肥大型心筋症の約5割が家族性だそうです。
遺伝子の変位箇所がわかっているものもあるし
わかっていないものもあります(ノルははっきりわかっていません)。
こちらは、純粋に心筋の問題なので、
心雑音がないことが多く、
薬はピモベンダンが第一選択薬になるそうです。
(テノーミンは効かないそうです)
家族性でないHCMもとても多く、
約5割は家族性ではないそうです。
家族性でないHCMの特徴は、
まず、僧帽弁前傾運動(SAM)があり、
その後、心筋が肥大していくそうです。
SAM自体は生理現象であって、心疾患ではない、と
世田谷の先生から説明を受けたことがあります。
こちらは弁の問題なので、心雑音が聴取されることがあります。
(カラードップラーで見ると逆流があることも)
弁の問題から心臓に負担がかかり、心筋が肥大していく場合は、
家族性ではないそうです。
この場合の第一選択薬はテノーミンだそうです。
テノーミンは、血圧を下げて心臓に流入する血液量を減らすなどで
心臓にかかる負担を減らすお薬です。
弁の問題で心筋に負担がかかっているならば、
心筋にかかる負担をとってあげれば、
症状が緩和するということなのでしょう。
しかし、家族性HCMの場合は、心筋自体の異常のため、
心臓にかかる負担が減っても症状が変わらず
強心作用のあるピモベンダンを使って
心臓の働きをサポートする必要があるのでしょう。
ということは、我が家のパンダと伏姫は、
テノーミンがとてもよく効いているので、
家族性ではないHCMということになりそうです。
(伏姫は心筋4ミリ以下になったので、一度薬をやめてみる予定です。
薬をやめても心筋厚が維持されるなら、一過性心筋症なのでしょう)
伏姫の娘の野菊をどうしようかと思っていましたが、
伏姫が家族性ではない一過性心筋症であるならば、
エコー検査が問題なければ、野菊は交配OKと考えてよさそうです。
また、カベルネときつつきは現在グレーゾーンということで
経過観察中ですが、テノーミンを飲ませてみて、
症状が改善されるなら、家族性ではない、という
判断ができるかもしれません。
外国から猫のお迎えが決まったので、
とっとと去勢しようかと思っていましたが、
もう少し様子をみたほうがよさそうです。
(早まらなくてよかった。先生有難う)
また、猫が心疾患になりやすいのは、体質の問題であって
仕方ないのだという説明もしていただきました。
猫は、怪我をしたとき等に細胞が増えても
血管新生が起きないんだそうです。
それは心筋も同じで、心筋に負担がかかって
心筋が厚くなってもそこに毛細血管ができず、
栄養を送ることができないため、
収縮がしっかりできなくなってしまうそうです。
人間や犬は心筋が厚くなっても血管新生が起きるため、
心筋症にはなりにくいとのことでした。
たしかに、犬は弁膜症が多いですし、
人間は、冠動脈の動脈硬化による心筋梗塞が
多いように思います。
猫のHCMに、家族性とそうでないものがあるとして、
一過性心筋症(TMT)にも家族性とそうでないものがあるのかは
わかりません。
私も試行錯誤しておりますが、PCR検査がきちんとできず
家族性のものとそうでないもの、一過性のものがある以上、
どんなに頑張っても、「心疾患の生まれない家系」を
作り上げることは、現時点では不可能なのだと思いました。
すでにうちの猫と暮らしている皆さまはもちろん、
うちの子猫をご検討くださっている皆さまも、
雑種・純血種問わず、猫を飼いたいと思っている皆さまも、
猫は心筋症を発症しやすいのだということをご理解いただき、
定期的な心臓の検査をしていただくことをお勧め致します。
ずいぶん、外国の猫予約しちゃったし、
その後も問い合わせを続けているんだけど、
ちょっと早まっちゃったかな……。
2025年03月04日
2025年心エコーの結果
2025年2月に父猫・母猫たちの心エコーをしました。
異常ありの子については、
その子のカテゴリで詳細を記載しています。
(全員、2023年秋の心エコーでは異常なしでした)
七之助、勘九郎、ポモ、ウッシー、アサヒ、マチルダ、野菊は
心筋厚4o以下、心臓の動きもきれいで問題なし、とのことでした。
ただし、おととしくらいから、お譲りした猫の心筋症のご報告が
とても増えております。
少し前に、オーナーさん全員に、心臓の検査のお願いの一斉メールを
送らせていただきましたが、エラーも多数出ておりますので、
こちらのブログでも改めてお知らせ致します。
まず、最近ご報告いただいた心筋症の子とその両親です。
最近譲渡した子猫だと、ほとんどがこれらの子の血縁かと思います。
@魔鈴&勘三郎の娘 クランベリーちゃん
A魔鈴&七之助の息子 NOAHくん
B魔鈴&七之助の息子 里音くん
C魔鈴&七之助の息子 ミックくん
Dポモ&七之助の娘 ゆずちゃん(肺水腫で死亡)
Eポモ&七之助の息子 ろくくん(肺水腫で入院)
F小町&勘三郎の息子 むぎくん (肺水腫で入院)
Gダナエ&勘三郎の娘 杏ちゃん
Hダナエ&勘三郎の息子 テオ君 (拘束型心筋症で死亡)
Iはるか(勘三郎の娘)&ヒュドラの娘 伏姫
J富姫&権五郎の娘 パンダ
以前も、肺動脈弁狭窄症、房室中隔欠損といった心疾患は
2〜3年に1頭程度の割合で生まれていましたが、
これらは、ワクチン時の聴診にて心雑音が聴取されて発覚し、
私が子猫を譲渡する際に、心疾患があることをお伝えしていました。
しかし、心筋症は、心雑音がないことが多く、
ワクチン時の聴診、避妊・去勢手術時の心電図等では
発覚しないことが多いです。
そのため、突然肺水腫を起こして入院し、
その時に肥大型心筋症に気付くこともあります。
ゆずちゃん、ろくくん、むぎくんの場合がそうでした。
心筋症を早期に発見するには、
心エコーもしくは、BNPやトロポニンIといった血液検査をします。
心エコーで拡張期の心筋厚が5o以下なら正常、
6o以上だと心筋症と診断されることが多いです。
私のかかりつけの医師は、心筋厚が6oを超えた場合は、
BNPの検査をして、正常値を超えていれば投薬開始、と
考えているそうです。
逆に、健康診断でBNPを検査し、正常値を超えていれば
心エコーで心筋厚、内腔の広さ、逆流の有無などをチェックする、
という先生もいらっしゃると思います。
定期的な健康診断としては、エコーまたは血液検査の
どちらかでよいと思います。
血液検査は、BNPのほうが幅広くスクリーニングする
(正常なものも拾ってしまう)
とのことで、健康診断としてはBNPのほうがよいのでは、とのことです。
このあたりは、それぞれの先生のご判断に委ねてよいと思います。
心筋症は、薬がよく効くと思います。
里音くんは、アーチストという薬を飲み始めてから、
血液検査結果も心筋厚も正常になったとのことでした。
我が家のパンダ(11歳)の場合、体重が突然1キロ減少し、
健康診断でのBNPが高かったため、心筋症と診断されました。
エコーで診ようとしても、肺の影になってしまって
心筋厚が図れなかったのですが、
血液検査でBNP以外悪いところがなかったため
心臓のポンプの役割が弱り、栄養が身体にいきわたらなくなったため
やせてしまったのだろ、と仮定して、テノーミンという薬の内服を始めました。
約1か月で体重が元にもどり、エコーで心臓を診ることができるようになり、
心筋厚5.8oということがわかりました。
今もテノーミンで安定しています。
まだ心筋症と診断されたことがない子については、
先に、アニコム等のペット保険に入ることもお勧めです。
心疾患が判明すると、定期的な検査をすることになりますし
一生投薬を続ける可能性が高いです……。
皆さまにメールをお送りした後、
@ダナエ&七之助の息子のゴロウくんが肥大型心筋症で投薬開始、
Aポモ&七之助の息子のきゃっぱくんがトロポニンIとBNPともに正常値を超えていた、
とご連絡をいただきました。
また、里音くんオーナーさんから、
一過性心筋症(TMT)についての論文をお知らせいただきました。
http://blog.livedoor.jp/ebm_vet-journal_club/archives/35420872.html
http://blog.livedoor.jp/ebm_vet-journal_club/archives/35427442.html
http://blog.livedoor.jp/ebm_vet-journal_club/archives/35419730.html
実際、まふぃんちゃんという子が肺水腫を起こして入院し
その後も心臓専門医に通院していたところ、
治ったので投薬も通院もしなくてよい、と言われたそうです。
たしか7〜8歳で発症し、治癒し、15歳くらいまで長生きしました。
まふぃんちゃんの同居のふぉしょんちゃんという子も、
一度肥大型心筋症と診断され、しばらく投薬を続けていましたが、
治ってしまい、今は投薬をしていないそうです。
現在、肥大型心筋症と診断され、投薬をしている子たちも、
もしかしたら、一過性心筋症かもしれません。
投薬しているうちに、心筋厚が5o以下くらいになったら、
一度、投薬中止をしてみることもご検討ください。
私も、現在グレーゾーンの子たちが、一過性心筋症だったらいいなあ、と
思っているところです。
今年は、検査で問題なかった子で交配し、
昨年とは違う組み合わせで交配しようと思っています。
そのうえで、新しい猫をいれる努力をします。
イタリアから女の子2頭お迎えすることは決まりました。
うちに必要なのは男の子なので、なんとか、今年中に2頭くらい
探せればよいなあ、と思っています。
異常ありの子については、
その子のカテゴリで詳細を記載しています。
(全員、2023年秋の心エコーでは異常なしでした)
七之助、勘九郎、ポモ、ウッシー、アサヒ、マチルダ、野菊は
心筋厚4o以下、心臓の動きもきれいで問題なし、とのことでした。
ただし、おととしくらいから、お譲りした猫の心筋症のご報告が
とても増えております。
少し前に、オーナーさん全員に、心臓の検査のお願いの一斉メールを
送らせていただきましたが、エラーも多数出ておりますので、
こちらのブログでも改めてお知らせ致します。
まず、最近ご報告いただいた心筋症の子とその両親です。
最近譲渡した子猫だと、ほとんどがこれらの子の血縁かと思います。
@魔鈴&勘三郎の娘 クランベリーちゃん
A魔鈴&七之助の息子 NOAHくん
B魔鈴&七之助の息子 里音くん
C魔鈴&七之助の息子 ミックくん
Dポモ&七之助の娘 ゆずちゃん(肺水腫で死亡)
Eポモ&七之助の息子 ろくくん(肺水腫で入院)
F小町&勘三郎の息子 むぎくん (肺水腫で入院)
Gダナエ&勘三郎の娘 杏ちゃん
Hダナエ&勘三郎の息子 テオ君 (拘束型心筋症で死亡)
Iはるか(勘三郎の娘)&ヒュドラの娘 伏姫
J富姫&権五郎の娘 パンダ
以前も、肺動脈弁狭窄症、房室中隔欠損といった心疾患は
2〜3年に1頭程度の割合で生まれていましたが、
これらは、ワクチン時の聴診にて心雑音が聴取されて発覚し、
私が子猫を譲渡する際に、心疾患があることをお伝えしていました。
しかし、心筋症は、心雑音がないことが多く、
ワクチン時の聴診、避妊・去勢手術時の心電図等では
発覚しないことが多いです。
そのため、突然肺水腫を起こして入院し、
その時に肥大型心筋症に気付くこともあります。
ゆずちゃん、ろくくん、むぎくんの場合がそうでした。
心筋症を早期に発見するには、
心エコーもしくは、BNPやトロポニンIといった血液検査をします。
心エコーで拡張期の心筋厚が5o以下なら正常、
6o以上だと心筋症と診断されることが多いです。
私のかかりつけの医師は、心筋厚が6oを超えた場合は、
BNPの検査をして、正常値を超えていれば投薬開始、と
考えているそうです。
逆に、健康診断でBNPを検査し、正常値を超えていれば
心エコーで心筋厚、内腔の広さ、逆流の有無などをチェックする、
という先生もいらっしゃると思います。
定期的な健康診断としては、エコーまたは血液検査の
どちらかでよいと思います。
血液検査は、BNPのほうが幅広くスクリーニングする
(正常なものも拾ってしまう)
とのことで、健康診断としてはBNPのほうがよいのでは、とのことです。
このあたりは、それぞれの先生のご判断に委ねてよいと思います。
心筋症は、薬がよく効くと思います。
里音くんは、アーチストという薬を飲み始めてから、
血液検査結果も心筋厚も正常になったとのことでした。
我が家のパンダ(11歳)の場合、体重が突然1キロ減少し、
健康診断でのBNPが高かったため、心筋症と診断されました。
エコーで診ようとしても、肺の影になってしまって
心筋厚が図れなかったのですが、
血液検査でBNP以外悪いところがなかったため
心臓のポンプの役割が弱り、栄養が身体にいきわたらなくなったため
やせてしまったのだろ、と仮定して、テノーミンという薬の内服を始めました。
約1か月で体重が元にもどり、エコーで心臓を診ることができるようになり、
心筋厚5.8oということがわかりました。
今もテノーミンで安定しています。
まだ心筋症と診断されたことがない子については、
先に、アニコム等のペット保険に入ることもお勧めです。
心疾患が判明すると、定期的な検査をすることになりますし
一生投薬を続ける可能性が高いです……。
皆さまにメールをお送りした後、
@ダナエ&七之助の息子のゴロウくんが肥大型心筋症で投薬開始、
Aポモ&七之助の息子のきゃっぱくんがトロポニンIとBNPともに正常値を超えていた、
とご連絡をいただきました。
また、里音くんオーナーさんから、
一過性心筋症(TMT)についての論文をお知らせいただきました。
http://blog.livedoor.jp/ebm_vet-journal_club/archives/35420872.html
http://blog.livedoor.jp/ebm_vet-journal_club/archives/35427442.html
http://blog.livedoor.jp/ebm_vet-journal_club/archives/35419730.html
実際、まふぃんちゃんという子が肺水腫を起こして入院し
その後も心臓専門医に通院していたところ、
治ったので投薬も通院もしなくてよい、と言われたそうです。
たしか7〜8歳で発症し、治癒し、15歳くらいまで長生きしました。
まふぃんちゃんの同居のふぉしょんちゃんという子も、
一度肥大型心筋症と診断され、しばらく投薬を続けていましたが、
治ってしまい、今は投薬をしていないそうです。
現在、肥大型心筋症と診断され、投薬をしている子たちも、
もしかしたら、一過性心筋症かもしれません。
投薬しているうちに、心筋厚が5o以下くらいになったら、
一度、投薬中止をしてみることもご検討ください。
私も、現在グレーゾーンの子たちが、一過性心筋症だったらいいなあ、と
思っているところです。
今年は、検査で問題なかった子で交配し、
昨年とは違う組み合わせで交配しようと思っています。
そのうえで、新しい猫をいれる努力をします。
イタリアから女の子2頭お迎えすることは決まりました。
うちに必要なのは男の子なので、なんとか、今年中に2頭くらい
探せればよいなあ、と思っています。
2024年12月10日
心臓の健康診断をお勧め致します。
昨年、ゆずちゃんが若くして心筋症で亡くなった時も、
心臓の検査のお勧めを致しました。
http://rien.seesaa.net/article/500220265.html
今年、テオくんが拘束型心筋症で
若くして亡くなり、オーナーさんが
心臓の健康診断をしていればよかった、と
後悔していらしたので、
改めて、皆さんに健康診断をお勧め致します。
健康診断としては、心エコーより、
BNPやトロポニンIといった血液検査のほうが
簡単だと思います。
我が家のパンダが今年の健康診断でBNPの数値が高く、
心エコーを試みましたが、肺の影に隠れて心臓が見えないため、
とりあえず経過観察、となりました。
しかし、その2か月後くらいに、体重が1キロ減少して
病院に行ったところ、
「血液検査では他の臓器に異常がないので、
心臓が弱ったことで全身に栄養がいきわたらず、
体重が減ったのだろう」ということで、
テノーミンという薬を飲み始めたところ、
約1か月で体重が戻りました。
それで、体重減少の原因は心臓であり、
投薬で心臓が回復したのだろうと推測しました。
肺に隠れてきちんとエコーで診察しきれないものの
おそらく肥大型心筋症だろうから、
定期的にエコーを確認しつつ、
投薬を続けることになりました。
今まで、子猫時代に心雑音があって心疾患が判明することは
時々ありましたが、ほとんどの子が15歳前後まで
無治療で長生きしてくれていました。
しかし、ゆずちゃんやテオくんは心雑音を指摘されたことはないのに、
若くして心筋症で亡くなってしまいました。
もし、早く病気に気付いて投薬をすれば
長生きできる可能性があるので
1歳前後をめどに一度心臓の血液検査を受けることをお勧め致します。
メインクーンやラグドールのように、遺伝子検査で肥大型心筋症の因子を
持っているかがわかれば、遺伝性の肥大型心筋症を排除できるのになあ、と思います。
早く、変異箇所が特定されることを願っています。
心臓の検査のお勧めを致しました。
http://rien.seesaa.net/article/500220265.html
今年、テオくんが拘束型心筋症で
若くして亡くなり、オーナーさんが
心臓の健康診断をしていればよかった、と
後悔していらしたので、
改めて、皆さんに健康診断をお勧め致します。
健康診断としては、心エコーより、
BNPやトロポニンIといった血液検査のほうが
簡単だと思います。
我が家のパンダが今年の健康診断でBNPの数値が高く、
心エコーを試みましたが、肺の影に隠れて心臓が見えないため、
とりあえず経過観察、となりました。
しかし、その2か月後くらいに、体重が1キロ減少して
病院に行ったところ、
「血液検査では他の臓器に異常がないので、
心臓が弱ったことで全身に栄養がいきわたらず、
体重が減ったのだろう」ということで、
テノーミンという薬を飲み始めたところ、
約1か月で体重が戻りました。
それで、体重減少の原因は心臓であり、
投薬で心臓が回復したのだろうと推測しました。
肺に隠れてきちんとエコーで診察しきれないものの
おそらく肥大型心筋症だろうから、
定期的にエコーを確認しつつ、
投薬を続けることになりました。
今まで、子猫時代に心雑音があって心疾患が判明することは
時々ありましたが、ほとんどの子が15歳前後まで
無治療で長生きしてくれていました。
しかし、ゆずちゃんやテオくんは心雑音を指摘されたことはないのに、
若くして心筋症で亡くなってしまいました。
もし、早く病気に気付いて投薬をすれば
長生きできる可能性があるので
1歳前後をめどに一度心臓の血液検査を受けることをお勧め致します。
メインクーンやラグドールのように、遺伝子検査で肥大型心筋症の因子を
持っているかがわかれば、遺伝性の肥大型心筋症を排除できるのになあ、と思います。
早く、変異箇所が特定されることを願っています。
2023年04月14日
FIP発症〜治療についての覚書
3月29日〜恵比寿天が、
4月10日〜マタイが、FIPの治療を開始しました。
とても悲しく、お引っ越しを楽しみにしてくださっていた
オーナーさん方には申し訳ない気持ちでいっぱいですが、
FIPの薬が手元にあることは、とても嬉しいです。
個別の経緯は改めて書くつもりですが、
今回は、使っている薬と入手経路だけ簡単に書きます。
FIPの治療に力をいれている病院で診察・処方してもらうのが
一番安心ですが、近くに病院がないような場合のご参考まで。
ご連絡をいただけたら、薬を処方してくれるところのご紹介もできますが、
少し微妙な感じはあります……。
私のかかりつけの先生は、以前、ウェットタイプの子を
中国製のGS441524注射を使って寛解させたことがあります。
飼い主に薬を個人輸入させて使わせたそうです。
今回も、私に販売元のメールアドレスを教え、
「●●動物病院の紹介(うちのかかりつけではない)」と
書き添えて、注文し、
私に個人輸入するようアドバイスしてくれました。
横にいた奥様(看護師さん)が、個人輸入だと
薬が届くまでに時間がかかってしまう、
後輩の獣医師がオンライン処方してくれるはずだ、と
すぐにインスタ・LINEで連絡をとってくれて、
その後輩獣医さんとLINE電話でお話することができました。
そちらでは、オンライン診察でモルヌピラビルを
郵送してくれるとのことで、まず速達で送ってくださいました。
その先生のサイトにも、郵便物にも先生のご住所の記載はありませんでした。
私は、かかりつけ獣医師の奥様から直接ご紹介いただいたので
安心して申し込みましたが、私が他の方にご紹介した場合、
不安に思うかもしれないです。
翌日にモルヌピラビル(カプセル入り)10日分が届き、
その夜から恵比寿天が内服を開始しました。
翌々日にGS441524も届きました。
中国から送られてくるのかと思っていたら、
おそらく、日本に支店のようなものがあり、
そこから宅配便で送ってきたようです。
振込先も日本の銀行でした。
ただし、宅配便の送り主欄に書かれていたのは
私の住所氏名でした。
メールにも販売者、製造者の住所の記載はありません。
製品そのものにも、製造者の連絡先の記載はありません。
大学病院、猫専門病院、獣医師会に所属しているような病院は、
責任の所在がはっきりしない薬、
正当なルートで入手できない薬、
エビデンスのない治療、をすることはできないと思うので、
このような薬は使ってくれないことでしょう。
うちのかかりつけは、「治せるなら使おうよ」というスタンスなので
とても有難いです。
恵比寿天は、モルヌピラビル内服をはじめてから
2日目には、熱、腹水、リンパの腫れがなくなり、
食欲旺盛になり、体重が増え、走り回るようになりました。
しかし、2週間後に体重が増えなくなり、
発熱し、腹水がたまってきてしまいました。
そこで、GS441524の注射に切り替えました。
食欲、体重が増加してきたので効いていると思います。
熱や腹水がおさまらなければ、薬を1.5倍まで増量できます。
マタイが治療開始した時は、恵比寿天はモルヌピラビルを
内服していたので、GS441524を余らせてももったいないし、
マタイはGSにしようか、ということで治療開始。
注射の翌日には、熱、腹水、リンパの腫れがなくなり、
元気も食欲も出てきました。
途中でモルヌピラビルに切り替えることも検討中です。
私の先生がモルヌピラビル(インド製ジェネリック)を
個人輸入で入手してくださって、
それもスタンバイできています。
(私もよく、抗生剤やノミダニ予防薬を個人輸入していますが、
そういった、一般飼い主向けのサイトで見つけて買ってくれたそうです。
滅茶苦茶安いね〜と驚かれていました)
入手経路は微妙な感じがするのですが、
ちゃんと薬は効いていると思います。
12週間維持できるかはわかりませんが、
なんとか寛解に持っていきたいところです。
まだうちの子たちが寛解していないので、
他人様にお勧めできる状態ではありませんが、
FIPの治療をしてくれる病院が近くになくて困っている方は、
一度ご連絡をください。なすすべなく見守るよりは、
上記入手方法で治療をしたほうがよいかもしれません。
薬代は体重によって変わってくるのでなんともいえないところですが、
MUTIANの1/5〜1/10くらいでしょうか。
薬代だけなら、20万を超えることはなさそうです。
(検査、入院等は別途かかります)
ちょっとした手術をした、というくらいの費用で
FIPを治療できるようになったのは、素晴らしいことだと思います。
寛解にもっていかれますように。
4月10日〜マタイが、FIPの治療を開始しました。
とても悲しく、お引っ越しを楽しみにしてくださっていた
オーナーさん方には申し訳ない気持ちでいっぱいですが、
FIPの薬が手元にあることは、とても嬉しいです。
個別の経緯は改めて書くつもりですが、
今回は、使っている薬と入手経路だけ簡単に書きます。
FIPの治療に力をいれている病院で診察・処方してもらうのが
一番安心ですが、近くに病院がないような場合のご参考まで。
ご連絡をいただけたら、薬を処方してくれるところのご紹介もできますが、
少し微妙な感じはあります……。
私のかかりつけの先生は、以前、ウェットタイプの子を
中国製のGS441524注射を使って寛解させたことがあります。
飼い主に薬を個人輸入させて使わせたそうです。
今回も、私に販売元のメールアドレスを教え、
「●●動物病院の紹介(うちのかかりつけではない)」と
書き添えて、注文し、
私に個人輸入するようアドバイスしてくれました。
横にいた奥様(看護師さん)が、個人輸入だと
薬が届くまでに時間がかかってしまう、
後輩の獣医師がオンライン処方してくれるはずだ、と
すぐにインスタ・LINEで連絡をとってくれて、
その後輩獣医さんとLINE電話でお話することができました。
そちらでは、オンライン診察でモルヌピラビルを
郵送してくれるとのことで、まず速達で送ってくださいました。
その先生のサイトにも、郵便物にも先生のご住所の記載はありませんでした。
私は、かかりつけ獣医師の奥様から直接ご紹介いただいたので
安心して申し込みましたが、私が他の方にご紹介した場合、
不安に思うかもしれないです。
翌日にモルヌピラビル(カプセル入り)10日分が届き、
その夜から恵比寿天が内服を開始しました。
翌々日にGS441524も届きました。
中国から送られてくるのかと思っていたら、
おそらく、日本に支店のようなものがあり、
そこから宅配便で送ってきたようです。
振込先も日本の銀行でした。
ただし、宅配便の送り主欄に書かれていたのは
私の住所氏名でした。
メールにも販売者、製造者の住所の記載はありません。
製品そのものにも、製造者の連絡先の記載はありません。
大学病院、猫専門病院、獣医師会に所属しているような病院は、
責任の所在がはっきりしない薬、
正当なルートで入手できない薬、
エビデンスのない治療、をすることはできないと思うので、
このような薬は使ってくれないことでしょう。
うちのかかりつけは、「治せるなら使おうよ」というスタンスなので
とても有難いです。
恵比寿天は、モルヌピラビル内服をはじめてから
2日目には、熱、腹水、リンパの腫れがなくなり、
食欲旺盛になり、体重が増え、走り回るようになりました。
しかし、2週間後に体重が増えなくなり、
発熱し、腹水がたまってきてしまいました。
そこで、GS441524の注射に切り替えました。
食欲、体重が増加してきたので効いていると思います。
熱や腹水がおさまらなければ、薬を1.5倍まで増量できます。
マタイが治療開始した時は、恵比寿天はモルヌピラビルを
内服していたので、GS441524を余らせてももったいないし、
マタイはGSにしようか、ということで治療開始。
注射の翌日には、熱、腹水、リンパの腫れがなくなり、
元気も食欲も出てきました。
途中でモルヌピラビルに切り替えることも検討中です。
私の先生がモルヌピラビル(インド製ジェネリック)を
個人輸入で入手してくださって、
それもスタンバイできています。
(私もよく、抗生剤やノミダニ予防薬を個人輸入していますが、
そういった、一般飼い主向けのサイトで見つけて買ってくれたそうです。
滅茶苦茶安いね〜と驚かれていました)
入手経路は微妙な感じがするのですが、
ちゃんと薬は効いていると思います。
12週間維持できるかはわかりませんが、
なんとか寛解に持っていきたいところです。
まだうちの子たちが寛解していないので、
他人様にお勧めできる状態ではありませんが、
FIPの治療をしてくれる病院が近くになくて困っている方は、
一度ご連絡をください。なすすべなく見守るよりは、
上記入手方法で治療をしたほうがよいかもしれません。
薬代は体重によって変わってくるのでなんともいえないところですが、
MUTIANの1/5〜1/10くらいでしょうか。
薬代だけなら、20万を超えることはなさそうです。
(検査、入院等は別途かかります)
ちょっとした手術をした、というくらいの費用で
FIPを治療できるようになったのは、素晴らしいことだと思います。
寛解にもっていかれますように。
2023年03月10日
猫風邪覚書
先週の木曜日に七福神きょうだいがワクチン打ち、
発熱等の副作用らしきものはなく数日過ぎたので、
安心していたところ、今週頭から、子猫たちが続々と
結膜炎または鼻炎になってしまいました。
先生は、ワクチンの影響かな、とおっしゃっていました。
ワクチンで一時的に免疫力が低くなったところで
ウィルス感染してしまったのかな、と。
(副作用、というわけではないと思う)
今回は、離乳の頃から、インターキャット入り生理食塩水を
毎日点眼して、感染症予防に努めてきたのですが……。
最初にアンナちゃんが開口呼吸になり、鼻づまりだな、と
思ったものの、肺炎や気管支炎だと怖いので病院へ。
熱もなく肺や気管支ではなく、鼻づまりとのことで、
病院で吸入をして、抗生剤と抗ウィルス剤を処方され帰宅。
そしたら、毘沙門天とマタイが開口呼吸になっていたので、
もらった薬をこの2にゃんにも投与し、
翌日、5頭分くらいの薬をもらってきた。
(調子悪い子がいたらかたっぱしから飲ませようと)
アンナとマタイは、2日で治癒。
その後、布袋尊、大黒天、恵比寿天が結膜炎に。
こちらも、抗生剤&抗ウィルス剤を内服させつつ、
抗生剤、抗ウィルス剤、消炎剤の点眼。
さらに、福禄寿が鼻づまりになり、
毘沙門天が全然よくならないので、
この2にゃんを連れて病院へ。
病院で吸入し、インターキャットとブレンダの注射。
ネブライザーを持っているので、吸入薬を処方してもらった。
毘沙門天がようやく復活してきた感じです。
ブレンダは、犬の膵炎で認可をとった新しい消炎剤ですが、
猫にもよく効き、膵炎だけでなく、腸炎や肺炎にも効果があり、
鼻炎、結膜炎にも試しているところだそうです。
桜姫が腸炎で嘔吐や下痢をしたときにもよく使いますが、
とてもよく効きます。
割高ですが、ステロイドでない消炎剤では、
とても優秀な薬だと思いました。
弁財天、寿老人もくしゃみを始めて、微妙な開口呼吸になったので、
抗生剤と抗ウィルス剤を内服させたところ、
翌日にはくしゃみと開口呼吸が収まりました。
抗ウィルス剤は、インフルでもそうですが、
できるだけ初期に投与するのが効果的なんですね。
以前(2015年頃?)も猫風邪で悩んだことがあり、いろいろ調べて、
海外では、抗ヘルペス薬の内服「ファムビル(ファムシクロビル)」、
点眼薬「IDU(イドクスウリジン)」というものがあり、効果が高いらしい、と
知ることができたのですが、どうしても手に入りませんでした。
(ファムシクロビルは、眼科専門医等で使っているところもありましたが、
私のかかりつけ病院にはなくて、お願いするとしたら、
1ロット買い取るようなかたちになり、高額な薬だったこともあって
諦めました)
今は、ファムシクロビルのジェネリックもあって安く入手でき、
那須の病院も常備しているし、
国産のイドクスウリジンもあると知り、
とても驚きました。
以前は、ウィルス性の猫風邪に使える薬はほぼなかったからです。
インターキャットがあるにはあっても、抗ウィルス薬ではなく、
免疫賦活剤なので、効いていた気があんまりしませんでした。
抗生剤の内服と抗生剤の点眼・点鼻くらいしか方法がないので、
東京にいたころは、猫が風邪をひいても、
猫は連れて行かずに薬だけもらうようになっていました。
一時期、目や鼻の粘膜でPCRを頻繁にした時期がありますが、
だいたい、ヘルペス、カリシ、クラミジアの混合感染で、
ヘルペス、カリシにはインターキャットが効くかも?くらいで、
クラミジアは抗生剤が効くので、
猫風邪には抗生剤とインターキャットくらいしか
薬がなかったのです。
(クラミジアによる結膜炎を予防したいので、
うちでは5種ワクチンを使っています。
おとなになると大丈夫みたいですが、子猫のうちは
クラミジアの結膜炎がけっこう厄介だと思っています)
今回は、肺炎だったら困ると思って病院へ連れて行きましたが、
「猫風邪ですね。ファムビル出しておきます」とさらっと言われて
「えええ?ファムビルあるんですか!?」と
叫んでしまいました。
昨年、IDUを処方されたときも同じ反応してしまったかも。
抗ヘルペス薬が点眼と内服で手に入るのは本当にありがたいです。
肺炎で子猫を死なせてしまったこともありますが、
肺炎にブレンダが効くというのも心強いです。
(肺炎になることを避けたいですが!)
過去、肺炎で亡くなった子も、ファムビルがあれば助かっていたかも?
2015年からだとすでに8年。
それだけたつと、入手できる薬も増えてくるのですね。
その頃は、FIPも不治の病だったのが、
2019年頃からMUTIANが出てきて、
現在はモルヌピラビルという選択肢もあり。
医学の進歩もありがたいし、認可の問題などを経て
国産品やジェネリックが手に入るようになるのも有難いです。
ちなみに、今は、結膜炎の子に、1日6回IDUを点眼し、
その合間に、消炎剤ジクロフェナク、抗生剤ロメワンを4回ずつ点眼し、
鼻炎の子には、パピテインの点鼻数回、吸入治療をし、
鼻炎だと食欲がなくなるので強制給餌をし、
1日2回内服薬を飲ませ、体重も1日2回はかっています。
症状のない子にも、1日2回以上インターキャット入り生理食塩巣を
点眼&点鼻しています。
夜も、鼻が詰まっている子がいるな、と思ったら起きて点鼻します。
パピテインという点眼薬は、古くからある角膜炎の薬ですが、
タンパク質を溶かしてくれるとのことで、
鼻づまりに有効だそうです。
特に、吸入をする前に点鼻するとよいそうです。
詰まった状態で吸入しても、たしかに効果低いですもんね。
角膜炎の薬としても知らなかったし、鼻づまりに効く薬があるなんて!
以前は、鼻が詰まったら鼻腔洗浄と抗生剤の点鼻しかなかったのですが、
鼻詰まりがなかなか解消しなくて、子猫がかわいそうでした。
鼻詰まりで開口呼吸になってしまった子猫でも、
パピテインの点鼻で開口呼吸が治まるので、すごいと思いました。
家でもパピテインを点鼻して数分してから、
インターキャット点鼻をしたり、吸入したりしています。
今回は、恐れていた猫風邪蔓延が起きてしまって
とても悔しく、子猫がかわいそうではあるのですが、
猫風邪に対する武器の存在を知ることができたのはよかったです。
抗ウィルス剤を常備しておいて、
今後は、子猫がくしゃみを始めた段階で投与しようかと。
くしゃみ3回、ファムシクロビル!的な。
発熱等の副作用らしきものはなく数日過ぎたので、
安心していたところ、今週頭から、子猫たちが続々と
結膜炎または鼻炎になってしまいました。
先生は、ワクチンの影響かな、とおっしゃっていました。
ワクチンで一時的に免疫力が低くなったところで
ウィルス感染してしまったのかな、と。
(副作用、というわけではないと思う)
今回は、離乳の頃から、インターキャット入り生理食塩水を
毎日点眼して、感染症予防に努めてきたのですが……。
最初にアンナちゃんが開口呼吸になり、鼻づまりだな、と
思ったものの、肺炎や気管支炎だと怖いので病院へ。
熱もなく肺や気管支ではなく、鼻づまりとのことで、
病院で吸入をして、抗生剤と抗ウィルス剤を処方され帰宅。
そしたら、毘沙門天とマタイが開口呼吸になっていたので、
もらった薬をこの2にゃんにも投与し、
翌日、5頭分くらいの薬をもらってきた。
(調子悪い子がいたらかたっぱしから飲ませようと)
アンナとマタイは、2日で治癒。
その後、布袋尊、大黒天、恵比寿天が結膜炎に。
こちらも、抗生剤&抗ウィルス剤を内服させつつ、
抗生剤、抗ウィルス剤、消炎剤の点眼。
さらに、福禄寿が鼻づまりになり、
毘沙門天が全然よくならないので、
この2にゃんを連れて病院へ。
病院で吸入し、インターキャットとブレンダの注射。
ネブライザーを持っているので、吸入薬を処方してもらった。
毘沙門天がようやく復活してきた感じです。
ブレンダは、犬の膵炎で認可をとった新しい消炎剤ですが、
猫にもよく効き、膵炎だけでなく、腸炎や肺炎にも効果があり、
鼻炎、結膜炎にも試しているところだそうです。
桜姫が腸炎で嘔吐や下痢をしたときにもよく使いますが、
とてもよく効きます。
割高ですが、ステロイドでない消炎剤では、
とても優秀な薬だと思いました。
弁財天、寿老人もくしゃみを始めて、微妙な開口呼吸になったので、
抗生剤と抗ウィルス剤を内服させたところ、
翌日にはくしゃみと開口呼吸が収まりました。
抗ウィルス剤は、インフルでもそうですが、
できるだけ初期に投与するのが効果的なんですね。
以前(2015年頃?)も猫風邪で悩んだことがあり、いろいろ調べて、
海外では、抗ヘルペス薬の内服「ファムビル(ファムシクロビル)」、
点眼薬「IDU(イドクスウリジン)」というものがあり、効果が高いらしい、と
知ることができたのですが、どうしても手に入りませんでした。
(ファムシクロビルは、眼科専門医等で使っているところもありましたが、
私のかかりつけ病院にはなくて、お願いするとしたら、
1ロット買い取るようなかたちになり、高額な薬だったこともあって
諦めました)
今は、ファムシクロビルのジェネリックもあって安く入手でき、
那須の病院も常備しているし、
国産のイドクスウリジンもあると知り、
とても驚きました。
以前は、ウィルス性の猫風邪に使える薬はほぼなかったからです。
インターキャットがあるにはあっても、抗ウィルス薬ではなく、
免疫賦活剤なので、効いていた気があんまりしませんでした。
抗生剤の内服と抗生剤の点眼・点鼻くらいしか方法がないので、
東京にいたころは、猫が風邪をひいても、
猫は連れて行かずに薬だけもらうようになっていました。
一時期、目や鼻の粘膜でPCRを頻繁にした時期がありますが、
だいたい、ヘルペス、カリシ、クラミジアの混合感染で、
ヘルペス、カリシにはインターキャットが効くかも?くらいで、
クラミジアは抗生剤が効くので、
猫風邪には抗生剤とインターキャットくらいしか
薬がなかったのです。
(クラミジアによる結膜炎を予防したいので、
うちでは5種ワクチンを使っています。
おとなになると大丈夫みたいですが、子猫のうちは
クラミジアの結膜炎がけっこう厄介だと思っています)
今回は、肺炎だったら困ると思って病院へ連れて行きましたが、
「猫風邪ですね。ファムビル出しておきます」とさらっと言われて
「えええ?ファムビルあるんですか!?」と
叫んでしまいました。
昨年、IDUを処方されたときも同じ反応してしまったかも。
抗ヘルペス薬が点眼と内服で手に入るのは本当にありがたいです。
肺炎で子猫を死なせてしまったこともありますが、
肺炎にブレンダが効くというのも心強いです。
(肺炎になることを避けたいですが!)
過去、肺炎で亡くなった子も、ファムビルがあれば助かっていたかも?
2015年からだとすでに8年。
それだけたつと、入手できる薬も増えてくるのですね。
その頃は、FIPも不治の病だったのが、
2019年頃からMUTIANが出てきて、
現在はモルヌピラビルという選択肢もあり。
医学の進歩もありがたいし、認可の問題などを経て
国産品やジェネリックが手に入るようになるのも有難いです。
ちなみに、今は、結膜炎の子に、1日6回IDUを点眼し、
その合間に、消炎剤ジクロフェナク、抗生剤ロメワンを4回ずつ点眼し、
鼻炎の子には、パピテインの点鼻数回、吸入治療をし、
鼻炎だと食欲がなくなるので強制給餌をし、
1日2回内服薬を飲ませ、体重も1日2回はかっています。
症状のない子にも、1日2回以上インターキャット入り生理食塩巣を
点眼&点鼻しています。
夜も、鼻が詰まっている子がいるな、と思ったら起きて点鼻します。
パピテインという点眼薬は、古くからある角膜炎の薬ですが、
タンパク質を溶かしてくれるとのことで、
鼻づまりに有効だそうです。
特に、吸入をする前に点鼻するとよいそうです。
詰まった状態で吸入しても、たしかに効果低いですもんね。
角膜炎の薬としても知らなかったし、鼻づまりに効く薬があるなんて!
以前は、鼻が詰まったら鼻腔洗浄と抗生剤の点鼻しかなかったのですが、
鼻詰まりがなかなか解消しなくて、子猫がかわいそうでした。
鼻詰まりで開口呼吸になってしまった子猫でも、
パピテインの点鼻で開口呼吸が治まるので、すごいと思いました。
家でもパピテインを点鼻して数分してから、
インターキャット点鼻をしたり、吸入したりしています。
今回は、恐れていた猫風邪蔓延が起きてしまって
とても悔しく、子猫がかわいそうではあるのですが、
猫風邪に対する武器の存在を知ることができたのはよかったです。
抗ウィルス剤を常備しておいて、
今後は、子猫がくしゃみを始めた段階で投与しようかと。
くしゃみ3回、ファムシクロビル!的な。
2022年10月26日
ムースくんがFIP寛解しました!!!
生後約4か月でお引っ越ししたムースくんですが、
お引っ越し後約2週間で熱っぽいとのことで入院しました。
(私の世田谷のかかりつけ病院)
血液検査では大きな異常は見られなかったものの、
異常がないのに発熱、という点で、
なんとなく、よくない予感はして
FIP疑惑について申し上げていました。
入院中に、採取できないほどのわずかな
腹水がたまっていることがエコーで判明したりもして。
オーナーさんは、桜新町の頃のカフェの常連さんで、
私のブログもずっとご覧くださっていました。
FIPについての記事も全部読んでくださっていました。
なので、私がFIPの可能性を申し上げた時の
理解もとても早くて助かりました。
早い時点で、「もしもFIPだったらどうしようか?」と
相談させてもいただいていたのです。
ステロイドで回復し、いったん退院し、
わずかな腹水もなくなって、喜んだものの、
経過観察中に熱があがり、
食欲がなくなり、
脈が速くなったとご報告をいただき、
お盆の前で動物病院が軒並みお休みに入るタイミングだったこともあり、
横浜でFIPの治療に力をいれているブルーム動物病院に
行っていただきました。
(この間、私とオーナーさん、世田谷の病院との間で
細かくやりとりもあり、滅茶苦茶迅速に方向性が決まりました。
入院の時点で、オーナーさんに私が知っているFIPのことを
すべてご連絡し、治療の選択肢も提示させていただきました)
数年前まで、FIPは99%以上の致死率の病気でした。
しかし、2019年頃中国のブラックマーケットにて
MUTIANという特効薬が入手できるようになりました。
ただし、体重にもよりますが、薬代が100万前後かかるという
非常に高額な薬でした。
その後、それとほぼ同じ成分という注射薬「GS」というものが
同じく中国で発売されました。
薬代だけなら、MUTIANの1/5〜1/10の価格になりました。
那須のかかりつけの先生は、飼い主にこの薬を個人輸入させ、
検査や経過観察をするという形で治療をされましたが、
その劇的な効果に驚かれていました。
その話を伺ったのは今年に入ってからです。
(今年年末年始の段階で、にゃみりーさんからも
GSについての情報をいただいており、
ジルくんにお勧めしようと思っていたところ、
ジルくんは残念ながらなくなってしまいました。
診断が早ければ、GSで治療ができたかもしれません)
もし、今後RIEN出身の猫がFIP発症したら、
那須の先生にその薬の詳細を伺って
個人輸入して治療するつもりでした。
そして、昨年末、人間の新型コロナウィルスの内服薬として、
モルヌプラビルというものが承認されました。
今までMUTIANやGSを使ってFIP治療されていた
獣医師たちが、モルヌプラビルを使うようになりました。
84日間内服する必要がありますが(MUTIANもほぼ同じだったかと)、
副作用少なく、みるみるうちに症状が軽くなるらしい、と
ネットで情報を得ました。
費用もMUTIANの1/10程度らしいと知りました。
そして、横浜のブルーム動物病院が使っているということもわかりました。
上記3つの選択肢なら、モルヌプラビルがベストだろう、と
私もムースくんのオーナーさんも考えました。
(なんたって、ブラックマーケットではなく承認された薬ですし!)
横浜ならなんとか行かれるとのことでしたので、
もし、ムースくんがFIPならば、
ブルームさんで治療をしよう、ということになっていました。
ですので、再度発熱したというご報告を受けてから、
オーナーさんがムースくんをブルーム動物病院へ連れていくまでは
本当にスムーズだったのです。
初めて猫を飼うのに、FIPの理解も早く、
私の言葉に耳を傾けてくださったこと、
本当にありがたいと思っています。
そして、ブルーム動物病院でも、FIPの確定診断には悩まれたようですが、
ヘマトクリットが13%という危機的な貧血状態で、
それがFIP由来だとしたら、一刻も早く治療を開始しないと
すぐに死んでしまうだろう、ということで
ドライタイプFIPと仮診断して
モルヌピラビルでの治療を開始しました。
免疫介在性溶結性貧血の可能性もあったため、
モルヌピラビル&ステロイドで治療をはじめ、
数日後には劇的に回復しました。
ステロイドが効いている可能性もありましたが、
ステロイドをやめたあとも、状態がよかったため、
免疫介在性溶結性貧血の可能性もなくなり、
FIPでよかったのだろう、モルヌプラビルが効いているのだろう、
ということになりました。
そして、84日間の投薬、時々の検査通院を経て、
先日、「寛解」に至ったのです。
再発の可能性があるため、
1か月後、3か月後、半年後、と
検査・経過チェックの予定だそうです。
今まで、何頭もFIPで亡くし、
悲しい、悔しい思いをしてきましたが、
治療可能な病気になったことをしみじみと
嬉しく思っています。
ドライタイプのFIPは診断自体がとても難しいです。
世田谷のかかりつけ病院を、私はとても信頼していますが、
血液検査結果を拝見すると、本当に決め手にかけるのです。
そして、世田谷の病院にはFIPの治療薬はなく、
FIPだとしたら緩和ケアしかできない、ということは
早い時期に言われていたそうです。
ジルくんも、亡くなる直前まで、FIPと診断してもらえませんでした。
FIPと診断がついて私に相談してもらえれば、
治療の選択肢を提示できたのに、残念です。
(相談はしていただいていて、私はFIPの可能性が高いと申し上げていて
でも、先方の病院がFIPではないとおっしゃっていたのです……)
ムースくんの場合、オーナーさんの予備知識もあり、
病院と私が知り合いで、病院も「FIPなら渡部に相談しろ」的なことを
言ってくれていたようなので、すべてがスムーズに運びました。
ムースくんは本当に運がよかったです。
ヘマトクリット13%だと、数日遅れていたら命とりだったかも……。
FIPという病気やMUTIANという薬については
以前ブログに書いたこともあります。
今日、皆様にお伝えしたいのは、
●FIPは治る病気になった
●手術1回分くらいの値段で治る(再発可能性はあるが)
●診断が難しい病気だが、原因不明の発熱、貧血、黄疸があるなら、
まずFIPを疑って治療をしてみるのがよいのでは?
ということです。
FIPの診断、治療ができる病院が少ない現状はありますが、
関東地方にいくつかあります。
このブログをご覧になっている方は、
何か不安になれば、私にご連絡いただければと思います。
ムースくんの寛解、本当に嬉しいです。
通院、看病してくださったオーナーさんには
心から感謝しています。
私もずいぶん勉強させていただきました。
今後は、RIEN出身の猫がFIPで亡くなることがありませんように。
すべての猫がFIPで亡くなることがありませんように。
お引っ越し後約2週間で熱っぽいとのことで入院しました。
(私の世田谷のかかりつけ病院)
血液検査では大きな異常は見られなかったものの、
異常がないのに発熱、という点で、
なんとなく、よくない予感はして
FIP疑惑について申し上げていました。
入院中に、採取できないほどのわずかな
腹水がたまっていることがエコーで判明したりもして。
オーナーさんは、桜新町の頃のカフェの常連さんで、
私のブログもずっとご覧くださっていました。
FIPについての記事も全部読んでくださっていました。
なので、私がFIPの可能性を申し上げた時の
理解もとても早くて助かりました。
早い時点で、「もしもFIPだったらどうしようか?」と
相談させてもいただいていたのです。
ステロイドで回復し、いったん退院し、
わずかな腹水もなくなって、喜んだものの、
経過観察中に熱があがり、
食欲がなくなり、
脈が速くなったとご報告をいただき、
お盆の前で動物病院が軒並みお休みに入るタイミングだったこともあり、
横浜でFIPの治療に力をいれているブルーム動物病院に
行っていただきました。
(この間、私とオーナーさん、世田谷の病院との間で
細かくやりとりもあり、滅茶苦茶迅速に方向性が決まりました。
入院の時点で、オーナーさんに私が知っているFIPのことを
すべてご連絡し、治療の選択肢も提示させていただきました)
数年前まで、FIPは99%以上の致死率の病気でした。
しかし、2019年頃中国のブラックマーケットにて
MUTIANという特効薬が入手できるようになりました。
ただし、体重にもよりますが、薬代が100万前後かかるという
非常に高額な薬でした。
その後、それとほぼ同じ成分という注射薬「GS」というものが
同じく中国で発売されました。
薬代だけなら、MUTIANの1/5〜1/10の価格になりました。
那須のかかりつけの先生は、飼い主にこの薬を個人輸入させ、
検査や経過観察をするという形で治療をされましたが、
その劇的な効果に驚かれていました。
その話を伺ったのは今年に入ってからです。
(今年年末年始の段階で、にゃみりーさんからも
GSについての情報をいただいており、
ジルくんにお勧めしようと思っていたところ、
ジルくんは残念ながらなくなってしまいました。
診断が早ければ、GSで治療ができたかもしれません)
もし、今後RIEN出身の猫がFIP発症したら、
那須の先生にその薬の詳細を伺って
個人輸入して治療するつもりでした。
そして、昨年末、人間の新型コロナウィルスの内服薬として、
モルヌプラビルというものが承認されました。
今までMUTIANやGSを使ってFIP治療されていた
獣医師たちが、モルヌプラビルを使うようになりました。
84日間内服する必要がありますが(MUTIANもほぼ同じだったかと)、
副作用少なく、みるみるうちに症状が軽くなるらしい、と
ネットで情報を得ました。
費用もMUTIANの1/10程度らしいと知りました。
そして、横浜のブルーム動物病院が使っているということもわかりました。
上記3つの選択肢なら、モルヌプラビルがベストだろう、と
私もムースくんのオーナーさんも考えました。
(なんたって、ブラックマーケットではなく承認された薬ですし!)
横浜ならなんとか行かれるとのことでしたので、
もし、ムースくんがFIPならば、
ブルームさんで治療をしよう、ということになっていました。
ですので、再度発熱したというご報告を受けてから、
オーナーさんがムースくんをブルーム動物病院へ連れていくまでは
本当にスムーズだったのです。
初めて猫を飼うのに、FIPの理解も早く、
私の言葉に耳を傾けてくださったこと、
本当にありがたいと思っています。
そして、ブルーム動物病院でも、FIPの確定診断には悩まれたようですが、
ヘマトクリットが13%という危機的な貧血状態で、
それがFIP由来だとしたら、一刻も早く治療を開始しないと
すぐに死んでしまうだろう、ということで
ドライタイプFIPと仮診断して
モルヌピラビルでの治療を開始しました。
免疫介在性溶結性貧血の可能性もあったため、
モルヌピラビル&ステロイドで治療をはじめ、
数日後には劇的に回復しました。
ステロイドが効いている可能性もありましたが、
ステロイドをやめたあとも、状態がよかったため、
免疫介在性溶結性貧血の可能性もなくなり、
FIPでよかったのだろう、モルヌプラビルが効いているのだろう、
ということになりました。
そして、84日間の投薬、時々の検査通院を経て、
先日、「寛解」に至ったのです。
再発の可能性があるため、
1か月後、3か月後、半年後、と
検査・経過チェックの予定だそうです。
今まで、何頭もFIPで亡くし、
悲しい、悔しい思いをしてきましたが、
治療可能な病気になったことをしみじみと
嬉しく思っています。
ドライタイプのFIPは診断自体がとても難しいです。
世田谷のかかりつけ病院を、私はとても信頼していますが、
血液検査結果を拝見すると、本当に決め手にかけるのです。
そして、世田谷の病院にはFIPの治療薬はなく、
FIPだとしたら緩和ケアしかできない、ということは
早い時期に言われていたそうです。
ジルくんも、亡くなる直前まで、FIPと診断してもらえませんでした。
FIPと診断がついて私に相談してもらえれば、
治療の選択肢を提示できたのに、残念です。
(相談はしていただいていて、私はFIPの可能性が高いと申し上げていて
でも、先方の病院がFIPではないとおっしゃっていたのです……)
ムースくんの場合、オーナーさんの予備知識もあり、
病院と私が知り合いで、病院も「FIPなら渡部に相談しろ」的なことを
言ってくれていたようなので、すべてがスムーズに運びました。
ムースくんは本当に運がよかったです。
ヘマトクリット13%だと、数日遅れていたら命とりだったかも……。
FIPという病気やMUTIANという薬については
以前ブログに書いたこともあります。
今日、皆様にお伝えしたいのは、
●FIPは治る病気になった
●手術1回分くらいの値段で治る(再発可能性はあるが)
●診断が難しい病気だが、原因不明の発熱、貧血、黄疸があるなら、
まずFIPを疑って治療をしてみるのがよいのでは?
ということです。
FIPの診断、治療ができる病院が少ない現状はありますが、
関東地方にいくつかあります。
このブログをご覧になっている方は、
何か不安になれば、私にご連絡いただければと思います。
ムースくんの寛解、本当に嬉しいです。
通院、看病してくださったオーナーさんには
心から感謝しています。
私もずいぶん勉強させていただきました。
今後は、RIEN出身の猫がFIPで亡くなることがありませんように。
すべての猫がFIPで亡くなることがありませんように。

