2023年04月14日

FIP発症〜治療についての覚書

3月29日〜恵比寿天が、
4月10日〜マタイが、FIPの治療を開始しました。

とても悲しく、お引っ越しを楽しみにしてくださっていた
オーナーさん方には申し訳ない気持ちでいっぱいですが、
FIPの薬が手元にあることは、とても嬉しいです。

個別の経緯は改めて書くつもりですが、
今回は、使っている薬と入手経路だけ簡単に書きます。
FIPの治療に力をいれている病院で診察・処方してもらうのが
一番安心ですが、近くに病院がないような場合のご参考まで。
ご連絡をいただけたら、薬を処方してくれるところのご紹介もできますが、
少し微妙な感じはあります……。

私のかかりつけの先生は、以前、ウェットタイプの子を
中国製のGS441524注射を使って寛解させたことがあります。
飼い主に薬を個人輸入させて使わせたそうです。
今回も、私に販売元のメールアドレスを教え、
「●●動物病院の紹介(うちのかかりつけではない)」と
書き添えて、注文し、
私に個人輸入するようアドバイスしてくれました。

横にいた奥様(看護師さん)が、個人輸入だと
薬が届くまでに時間がかかってしまう、
後輩の獣医師がオンライン処方してくれるはずだ、と
すぐにインスタ・LINEで連絡をとってくれて、
その後輩獣医さんとLINE電話でお話することができました。
そちらでは、オンライン診察でモルヌピラビルを
郵送してくれるとのことで、まず速達で送ってくださいました。
その先生のサイトにも、郵便物にも先生のご住所の記載はありませんでした。
私は、かかりつけ獣医師の奥様から直接ご紹介いただいたので
安心して申し込みましたが、私が他の方にご紹介した場合、
不安に思うかもしれないです。

翌日にモルヌピラビル(カプセル入り)10日分が届き、
その夜から恵比寿天が内服を開始しました。
翌々日にGS441524も届きました。
中国から送られてくるのかと思っていたら、
おそらく、日本に支店のようなものがあり、
そこから宅配便で送ってきたようです。
振込先も日本の銀行でした。
ただし、宅配便の送り主欄に書かれていたのは
私の住所氏名でした。
メールにも販売者、製造者の住所の記載はありません。
製品そのものにも、製造者の連絡先の記載はありません。

大学病院、猫専門病院、獣医師会に所属しているような病院は、
責任の所在がはっきりしない薬、
正当なルートで入手できない薬、
エビデンスのない治療、をすることはできないと思うので、
このような薬は使ってくれないことでしょう。
うちのかかりつけは、「治せるなら使おうよ」というスタンスなので
とても有難いです。

恵比寿天は、モルヌピラビル内服をはじめてから
2日目には、熱、腹水、リンパの腫れがなくなり、
食欲旺盛になり、体重が増え、走り回るようになりました。
しかし、2週間後に体重が増えなくなり、
発熱し、腹水がたまってきてしまいました。
そこで、GS441524の注射に切り替えました。
食欲、体重が増加してきたので効いていると思います。
熱や腹水がおさまらなければ、薬を1.5倍まで増量できます。

マタイが治療開始した時は、恵比寿天はモルヌピラビルを
内服していたので、GS441524を余らせてももったいないし、
マタイはGSにしようか、ということで治療開始。
注射の翌日には、熱、腹水、リンパの腫れがなくなり、
元気も食欲も出てきました。
途中でモルヌピラビルに切り替えることも検討中です。

私の先生がモルヌピラビル(インド製ジェネリック)を
個人輸入で入手してくださって、
それもスタンバイできています。
(私もよく、抗生剤やノミダニ予防薬を個人輸入していますが、
そういった、一般飼い主向けのサイトで見つけて買ってくれたそうです。
滅茶苦茶安いね〜と驚かれていました)

入手経路は微妙な感じがするのですが、
ちゃんと薬は効いていると思います。
12週間維持できるかはわかりませんが、
なんとか寛解に持っていきたいところです。

まだうちの子たちが寛解していないので、
他人様にお勧めできる状態ではありませんが、
FIPの治療をしてくれる病院が近くになくて困っている方は、
一度ご連絡をください。なすすべなく見守るよりは、
上記入手方法で治療をしたほうがよいかもしれません。

薬代は体重によって変わってくるのでなんともいえないところですが、
MUTIANの1/5〜1/10くらいでしょうか。
薬代だけなら、20万を超えることはなさそうです。
(検査、入院等は別途かかります)

ちょっとした手術をした、というくらいの費用で
FIPを治療できるようになったのは、素晴らしいことだと思います。
寛解にもっていかれますように。
posted by RIEN at 21:14| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 病気・健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年03月10日

猫風邪覚書

先週の木曜日に七福神きょうだいがワクチン打ち、
発熱等の副作用らしきものはなく数日過ぎたので、
安心していたところ、今週頭から、子猫たちが続々と
結膜炎または鼻炎になってしまいました。

先生は、ワクチンの影響かな、とおっしゃっていました。
ワクチンで一時的に免疫力が低くなったところで
ウィルス感染してしまったのかな、と。
(副作用、というわけではないと思う)
今回は、離乳の頃から、インターキャット入り生理食塩水を
毎日点眼して、感染症予防に努めてきたのですが……。

最初にアンナちゃんが開口呼吸になり、鼻づまりだな、と
思ったものの、肺炎や気管支炎だと怖いので病院へ。
熱もなく肺や気管支ではなく、鼻づまりとのことで、
病院で吸入をして、抗生剤と抗ウィルス剤を処方され帰宅。

そしたら、毘沙門天とマタイが開口呼吸になっていたので、
もらった薬をこの2にゃんにも投与し、
翌日、5頭分くらいの薬をもらってきた。
(調子悪い子がいたらかたっぱしから飲ませようと)
アンナとマタイは、2日で治癒。

その後、布袋尊、大黒天、恵比寿天が結膜炎に。
こちらも、抗生剤&抗ウィルス剤を内服させつつ、
抗生剤、抗ウィルス剤、消炎剤の点眼。

さらに、福禄寿が鼻づまりになり、
毘沙門天が全然よくならないので、
この2にゃんを連れて病院へ。
病院で吸入し、インターキャットとブレンダの注射。
ネブライザーを持っているので、吸入薬を処方してもらった。
毘沙門天がようやく復活してきた感じです。

ブレンダは、犬の膵炎で認可をとった新しい消炎剤ですが、
猫にもよく効き、膵炎だけでなく、腸炎や肺炎にも効果があり、
鼻炎、結膜炎にも試しているところだそうです。
桜姫が腸炎で嘔吐や下痢をしたときにもよく使いますが、
とてもよく効きます。
割高ですが、ステロイドでない消炎剤では、
とても優秀な薬だと思いました。

弁財天、寿老人もくしゃみを始めて、微妙な開口呼吸になったので、
抗生剤と抗ウィルス剤を内服させたところ、
翌日にはくしゃみと開口呼吸が収まりました。
抗ウィルス剤は、インフルでもそうですが、
できるだけ初期に投与するのが効果的なんですね。

以前(2015年頃?)も猫風邪で悩んだことがあり、いろいろ調べて、
海外では、抗ヘルペス薬の内服「ファムビル(ファムシクロビル)」、
点眼薬「IDU(イドクスウリジン)」というものがあり、効果が高いらしい、と
知ることができたのですが、どうしても手に入りませんでした。
(ファムシクロビルは、眼科専門医等で使っているところもありましたが、
私のかかりつけ病院にはなくて、お願いするとしたら、
1ロット買い取るようなかたちになり、高額な薬だったこともあって
諦めました)

今は、ファムシクロビルのジェネリックもあって安く入手でき、
那須の病院も常備しているし、
国産のイドクスウリジンもあると知り、
とても驚きました。
以前は、ウィルス性の猫風邪に使える薬はほぼなかったからです。
インターキャットがあるにはあっても、抗ウィルス薬ではなく、
免疫賦活剤なので、効いていた気があんまりしませんでした。
抗生剤の内服と抗生剤の点眼・点鼻くらいしか方法がないので、
東京にいたころは、猫が風邪をひいても、
猫は連れて行かずに薬だけもらうようになっていました。

一時期、目や鼻の粘膜でPCRを頻繁にした時期がありますが、
だいたい、ヘルペス、カリシ、クラミジアの混合感染で、
ヘルペス、カリシにはインターキャットが効くかも?くらいで、
クラミジアは抗生剤が効くので、
猫風邪には抗生剤とインターキャットくらいしか
薬がなかったのです。
(クラミジアによる結膜炎を予防したいので、
うちでは5種ワクチンを使っています。
おとなになると大丈夫みたいですが、子猫のうちは
クラミジアの結膜炎がけっこう厄介だと思っています)

今回は、肺炎だったら困ると思って病院へ連れて行きましたが、
「猫風邪ですね。ファムビル出しておきます」とさらっと言われて
「えええ?ファムビルあるんですか!?」と
叫んでしまいました。
昨年、IDUを処方されたときも同じ反応してしまったかも。
抗ヘルペス薬が点眼と内服で手に入るのは本当にありがたいです。

肺炎で子猫を死なせてしまったこともありますが、
肺炎にブレンダが効くというのも心強いです。
(肺炎になることを避けたいですが!)
過去、肺炎で亡くなった子も、ファムビルがあれば助かっていたかも?

2015年からだとすでに8年。
それだけたつと、入手できる薬も増えてくるのですね。
その頃は、FIPも不治の病だったのが、
2019年頃からMUTIANが出てきて、
現在はモルヌピラビルという選択肢もあり。

医学の進歩もありがたいし、認可の問題などを経て
国産品やジェネリックが手に入るようになるのも有難いです。


ちなみに、今は、結膜炎の子に、1日6回IDUを点眼し、
その合間に、消炎剤ジクロフェナク、抗生剤ロメワンを4回ずつ点眼し、
鼻炎の子には、パピテインの点鼻数回、吸入治療をし、
鼻炎だと食欲がなくなるので強制給餌をし、
1日2回内服薬を飲ませ、体重も1日2回はかっています。
症状のない子にも、1日2回以上インターキャット入り生理食塩巣を
点眼&点鼻しています。
夜も、鼻が詰まっている子がいるな、と思ったら起きて点鼻します。

パピテインという点眼薬は、古くからある角膜炎の薬ですが、
タンパク質を溶かしてくれるとのことで、
鼻づまりに有効だそうです。
特に、吸入をする前に点鼻するとよいそうです。
詰まった状態で吸入しても、たしかに効果低いですもんね。
角膜炎の薬としても知らなかったし、鼻づまりに効く薬があるなんて!
以前は、鼻が詰まったら鼻腔洗浄と抗生剤の点鼻しかなかったのですが、
鼻詰まりがなかなか解消しなくて、子猫がかわいそうでした。

鼻詰まりで開口呼吸になってしまった子猫でも、
パピテインの点鼻で開口呼吸が治まるので、すごいと思いました。
家でもパピテインを点鼻して数分してから、
インターキャット点鼻をしたり、吸入したりしています。

今回は、恐れていた猫風邪蔓延が起きてしまって
とても悔しく、子猫がかわいそうではあるのですが、
猫風邪に対する武器の存在を知ることができたのはよかったです。
抗ウィルス剤を常備しておいて、
今後は、子猫がくしゃみを始めた段階で投与しようかと。
くしゃみ3回、ファムシクロビル!的な。

posted by RIEN at 10:59| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 病気・健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年10月26日

ムースくんがFIP寛解しました!!!

生後約4か月でお引っ越ししたムースくんですが、
お引っ越し後約2週間で熱っぽいとのことで入院しました。
(私の世田谷のかかりつけ病院)
血液検査では大きな異常は見られなかったものの、
異常がないのに発熱、という点で、
なんとなく、よくない予感はして
FIP疑惑について申し上げていました。
入院中に、採取できないほどのわずかな
腹水がたまっていることがエコーで判明したりもして。

オーナーさんは、桜新町の頃のカフェの常連さんで、
私のブログもずっとご覧くださっていました。
FIPについての記事も全部読んでくださっていました。

なので、私がFIPの可能性を申し上げた時の
理解もとても早くて助かりました。
早い時点で、「もしもFIPだったらどうしようか?」と
相談させてもいただいていたのです。

ステロイドで回復し、いったん退院し、
わずかな腹水もなくなって、喜んだものの、
経過観察中に熱があがり、
食欲がなくなり、
脈が速くなったとご報告をいただき、
お盆の前で動物病院が軒並みお休みに入るタイミングだったこともあり、
横浜でFIPの治療に力をいれているブルーム動物病院に
行っていただきました。
(この間、私とオーナーさん、世田谷の病院との間で
細かくやりとりもあり、滅茶苦茶迅速に方向性が決まりました。
入院の時点で、オーナーさんに私が知っているFIPのことを
すべてご連絡し、治療の選択肢も提示させていただきました)

数年前まで、FIPは99%以上の致死率の病気でした。
しかし、2019年頃中国のブラックマーケットにて
MUTIANという特効薬が入手できるようになりました。
ただし、体重にもよりますが、薬代が100万前後かかるという
非常に高額な薬でした。

その後、それとほぼ同じ成分という注射薬「GS」というものが
同じく中国で発売されました。
薬代だけなら、MUTIANの1/5〜1/10の価格になりました。
那須のかかりつけの先生は、飼い主にこの薬を個人輸入させ、
検査や経過観察をするという形で治療をされましたが、
その劇的な効果に驚かれていました。
その話を伺ったのは今年に入ってからです。
(今年年末年始の段階で、にゃみりーさんからも
GSについての情報をいただいており、
ジルくんにお勧めしようと思っていたところ、
ジルくんは残念ながらなくなってしまいました。
診断が早ければ、GSで治療ができたかもしれません)
もし、今後RIEN出身の猫がFIP発症したら、
那須の先生にその薬の詳細を伺って
個人輸入して治療するつもりでした。

そして、昨年末、人間の新型コロナウィルスの内服薬として、
モルヌプラビルというものが承認されました。
今までMUTIANやGSを使ってFIP治療されていた
獣医師たちが、モルヌプラビルを使うようになりました。
84日間内服する必要がありますが(MUTIANもほぼ同じだったかと)、
副作用少なく、みるみるうちに症状が軽くなるらしい、と
ネットで情報を得ました。
費用もMUTIANの1/10程度らしいと知りました。
そして、横浜のブルーム動物病院が使っているということもわかりました。

上記3つの選択肢なら、モルヌプラビルがベストだろう、と
私もムースくんのオーナーさんも考えました。
(なんたって、ブラックマーケットではなく承認された薬ですし!)
横浜ならなんとか行かれるとのことでしたので、
もし、ムースくんがFIPならば、
ブルームさんで治療をしよう、ということになっていました。

ですので、再度発熱したというご報告を受けてから、
オーナーさんがムースくんをブルーム動物病院へ連れていくまでは
本当にスムーズだったのです。
初めて猫を飼うのに、FIPの理解も早く、
私の言葉に耳を傾けてくださったこと、
本当にありがたいと思っています。

そして、ブルーム動物病院でも、FIPの確定診断には悩まれたようですが、
ヘマトクリットが13%という危機的な貧血状態で、
それがFIP由来だとしたら、一刻も早く治療を開始しないと
すぐに死んでしまうだろう、ということで
ドライタイプFIPと仮診断して
モルヌピラビルでの治療を開始しました。

免疫介在性溶結性貧血の可能性もあったため、
モルヌピラビル&ステロイドで治療をはじめ、
数日後には劇的に回復しました。
ステロイドが効いている可能性もありましたが、
ステロイドをやめたあとも、状態がよかったため、
免疫介在性溶結性貧血の可能性もなくなり、
FIPでよかったのだろう、モルヌプラビルが効いているのだろう、
ということになりました。

そして、84日間の投薬、時々の検査通院を経て、
先日、「寛解」に至ったのです。
再発の可能性があるため、
1か月後、3か月後、半年後、と
検査・経過チェックの予定だそうです。

今まで、何頭もFIPで亡くし、
悲しい、悔しい思いをしてきましたが、
治療可能な病気になったことをしみじみと
嬉しく思っています。

ドライタイプのFIPは診断自体がとても難しいです。
世田谷のかかりつけ病院を、私はとても信頼していますが、
血液検査結果を拝見すると、本当に決め手にかけるのです。
そして、世田谷の病院にはFIPの治療薬はなく、
FIPだとしたら緩和ケアしかできない、ということは
早い時期に言われていたそうです。

ジルくんも、亡くなる直前まで、FIPと診断してもらえませんでした。
FIPと診断がついて私に相談してもらえれば、
治療の選択肢を提示できたのに、残念です。
(相談はしていただいていて、私はFIPの可能性が高いと申し上げていて
でも、先方の病院がFIPではないとおっしゃっていたのです……)

ムースくんの場合、オーナーさんの予備知識もあり、
病院と私が知り合いで、病院も「FIPなら渡部に相談しろ」的なことを
言ってくれていたようなので、すべてがスムーズに運びました。
ムースくんは本当に運がよかったです。
ヘマトクリット13%だと、数日遅れていたら命とりだったかも……。

FIPという病気やMUTIANという薬については
以前ブログに書いたこともあります。

今日、皆様にお伝えしたいのは、
●FIPは治る病気になった
●手術1回分くらいの値段で治る(再発可能性はあるが)
●診断が難しい病気だが、原因不明の発熱、貧血、黄疸があるなら、
まずFIPを疑って治療をしてみるのがよいのでは?
ということです。

FIPの診断、治療ができる病院が少ない現状はありますが、
関東地方にいくつかあります。
このブログをご覧になっている方は、
何か不安になれば、私にご連絡いただければと思います。

ムースくんの寛解、本当に嬉しいです。
通院、看病してくださったオーナーさんには
心から感謝しています。
私もずいぶん勉強させていただきました。
今後は、RIEN出身の猫がFIPで亡くなることがありませんように。
すべての猫がFIPで亡くなることがありませんように。



posted by RIEN at 19:22| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 病気・健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年02月14日

糖尿病・血糖値センサーのリブレにつける医療用アロンアルファの量

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透明な液なので全然わからないのですが、
1-2mm、ほんとに「ポチッ」とです。
それを4箇所。

以前は、もっとベタッとつけていたそうですが、
剥がれなくなってしまううえ、
針が曲がってしまうこともあるそうです。

ほんの少し医療用アロンアルファつけることで、
ちゃんと二週間持つそうです。
アルマ動物病院には、とてもたくさんの糖尿病犬猫さんきますが、
リブレが二週間もたなかったことは
ほぼないそうです。

那須の病院で、海老蔵は3時間で剥がれちゃいました。
そこでは、ケトアシドーシスなどでリブレ必須の子は
洋服を着せるそうです。
海老蔵のときは、初めてだと洋服をいやがるかも、と
思われたそうです。(多分平気だけどね)
那須の病院に、アロンアルファの話したら、
「それは頭いい!」とおっしゃってました。

海老蔵の息子朱夏くんも、3日で剥がしてしまったそうです。

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アロンアルファをポチポチっとつけたセンサーを
脇腹の毛を刈って、貼り付けます。
(中央の針が曲がらないようにするのがポイント)

そして、スマホアプリを起動します。

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右上のセンサーマークをタップします。

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スキャンの準備できたら、スマホ上部をセンサーに近づけます。
ピピッといえば、血糖値読み取り完了です。

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私のスマホとアルマ動物病院のパソコンが
アプリ連携しているので、わたしがセンサーを
スキャンする度に、データがアルマに飛んでいきます。
(前回のスキャンから、10分おきの血糖値が、
私のスマホとアルマのパソコンに蓄積されていきます)

ちなみに、病院のパソコンには、
医療従事者用のソフトがはいっています。
仮に、那須の病院がそれを使って、私のスマホと連携すると、
アルマはそこに入れなくなってしまいます。
那須の病院には、私のスマホを見せるか、
スマホからプリントアウトしたデータを見せるようにしてもらえると
助かる、とのことでした。

今までの血糖値がグラフになるし、
平均グルコース値なども出ます。
メモに、インスリンの単位や食事量を残せますし、
このメモもアルマに飛んでいきます。

阿国やヒロミが糖尿病だった頃(4〜5年前?)は
まだリブレがなくて、耳の血をとって測定してました。
遠隔治療なんて想像もしなかったです。
田舎に移転しても、こういうかたちで、
アルマさんにお世話になれるのはありがたいです。
技術の進歩すごいー!!
posted by RIEN at 11:50| 東京 🌁| Comment(0) | 病気・健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年02月13日

血糖コントロールがうまくいかない糖尿病猫さん、遠隔治療ができますよ!

昨年末、うちの海老蔵が糖尿病を発症しましたが、
血糖コントロールがイマイチうまくいっていませんでした。
那須の病院で、2週間の血糖値を測定できるセンサーの
フリースタイルリブレを装着したものの、3時間ではがしてしまい、
正確な血糖曲線をとることができませんでした。

その話を、世田谷時代のかかりつけ病院の院長先生にしたところ、
「リブレは医療用アロンアルファを使うと、2週間もつよ」とのこと。
アロンアルファをつけすぎるとはがれなくなるというので、
本日、子猫お届けついでに海老蔵にリブレを装着していただきました。

センサーを読み取るリーダーも5000円程度で購入できますが、
スマホアプリもあります。
(第一世代SEは対応していませんでしたが、13はバッチリ)

https://www.myfreestyle.jp/patient/freestyle-libre-link/

スマホアプリを起動して、海老蔵のセンサーに近づけると血糖値をスキャンできます。
(アンドロイドだとうまく動作しないこともあるそうです。
そのような場合や、そもそも対応していない場合は、
リーダーを購入して、リーダーとパソコンをUSBでつなぎ、
データをパソコンにうつしてメールで送ることになるそうです)

そして、病院のIDを入力すると、病院のパソコンとアプリ連携ができます。
私が、スマホでセンサーを読み取るたびに、それがクラウド経由で
病院のパソコンにデータとして蓄積されていきます。
病院のパソコンには、現在遠隔治療中の犬猫さんたちのデータが
一覧できるようになっています。

先生は日々、その血糖値をチェックしてくださって、
インスリンの単位や必要な検査等について、メールや電話でアドバイスしてくださいます。

今回は、海老蔵を連れて行って、リブレの装着等していただきましたが、
基本的には、それぞれのかかりつけ病院にて、
リブレ装着、必要な検査、インスリン等の処方をしていただくそうです。
北海道や広島などにも患者さんがいるそうで、実際に会ったことのない動物も
データの確認と、電話やメールのやりとりで治療を続けているそうです。
そして、そういった飼い主さんたちは、皆さん自分でネット検索で探して
コンタクトをとってくるそうで、病院からの紹介の例はほとんどないんだそうです。

院長先生は、糖尿病の研究で博士号を取得されていて、
内分泌系を専門にされています。
糖尿病の犬猫の症例はとてもたくさん見ていらっしゃいますし、
栄養学も勉強されているので、食事療法の観点からもアドバイスしてくださいます。

アルマ動物病院
https://alma-ah.com/

もし、院長先生の遠隔治療を受けてみたい、と思われた場合ですが、
まずアルマ動物病院にメールか電話で遠隔治療希望の旨を伝えてください。

かかりつけ動物病院の承諾を得る。
かかりつけ病院にて、リブレを装着してもらう。
(糖化アルブミン、SAAなど必要な検査があれば、アルマから指示がでますが、
それらの検査はかかりつけ病院にしてもらいます)

スマホまたはリーダー&パソコンから、
アルマ動物病院にリブレのデータを送る。
(スマホの場合、スマホでセンサーをスキャンすれば勝手にデータが届く)
血液検査の結果は、メール添付かファクスでアルマ動物病院に送る。

そのデータを見たアルマ動物病院院長から、飼い主に電話もしくはメールが行く。
その電話の時間、メールの分量に応じて、飼い主がアルマ動物病院に相談料を支払う。
(1回2000〜5000円程度だそうです。20分の電話で2000円くらいとのことですが、
詳しい料金や支払い方法は、初回に説明があると思います)

飼い主は、
検査費用、インスリン処方料などを、もともとのかかりつけに支払い、
相談料を、アルマ動物病院に払うことになります。
アルマ動物病院が患者さんを奪ってしまうわけではないので、
もともとのかかりつけ病院も、快く遠隔治療に賛同してくれるそうです。
アルマが相談をうけるのは、あくまで飼い主ですが、
場合によっては、かかりつけ病院の獣医師から
「お金を払うので相談させてください」と、連絡がくる場合もあるそうです。

遠隔治療は、病院のサイトには明記されていません。
遠方の飼い主さんから相談を受けて、試しに、と始めてみた段階だそうです。
私がブログで書くことは、院長先生の了解を得ています。

うちの猫は、ヒロミ、阿国、海老蔵、まめざくらが糖尿病を発症していて、
(まめざくらはインスリン離脱。腎不全は悪化していますが)
彼らの子供たちもちらほら糖尿病を発症しています。
糖尿病がまったくでない家系はないかもです。
(それをいったら、腎不全が出ない家系も、ガンが出ない家系もないのですが……)
遺伝疾患とまではいえなくても、遺伝素因がからんでいることは確かだと思いますので、
にゃみりーの皆さんは、シニアになったら糖尿病になる可能性があること、
治療に困ったら、アルマ動物病院の遠隔治療があること、
覚えておいていただけると嬉しいです。

そして、糖尿病はインスリンでコントロールすれば長生きできる病気です。
しかし、糖尿病であることに気付かず、ケトアシドーシスになってしまうと
命にかかわります。
(高血糖が続くと心筋炎を起こすことがあるのだけれど、
それに気付かずに、ケトアシドーシスの治療として点滴をしてしまうと
アルマでも助けられないそうです。点滴しないでそのまま連れてくれば
昏睡状態であっても助けられることが多いそうなんですが)

糖尿病が心筋炎を起こすことを知らない獣医さんも多いとのことだったので、
「猫 糖尿病 心筋炎」で検索してみたのですが、
たしかに、そういった説明は見つけられませんでした。

そういえば、スー&ヒロミの息子のりきくんが糖尿病と肥大型心筋症を発症した、と
ご連絡をいただいたとき、獣医さんから
「心筋症は、糖尿病の影響の可能性があり、糖尿病が落ち着くと心臓も落ち着くかも」と
説明を受けた、とおっしゃっていた気がします。コロナの1〜2年前だったかな。
その時は、ふ〜んと思っていましたが、心筋炎で拘束型心筋症のような状態になると
院長先生もおっしゃっていました。

うちの猫たちの場合は、やせてきたので血液検査をしたら糖尿病ということがほとんどでした。
多飲多尿も症状のひとつです。
健康診断を毎年していれば、早期に発見できることが多いでしょう。
糖尿病になってしまったら申し訳ないのではありますが、
私も、うちの子の治療をがんばりつつ、情報提供に努めますので、
なにとぞ、よろしくお願い致します。
もちろん、何かご質問あればいつでもご連絡くださいね。
posted by RIEN at 21:34| 東京 ☔| Comment(0) | 病気・健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月11日

暑さによるバテと熱中症に気をつけてください!

ここのところ、暑さによるバテや脱水と思われる
猫の体調不良のご報告が多いです。

急に暑くなったので、猫にも暑いという自覚なく、
冬あたたかかったのでお気に入りだった場所で
寝ているうちに温度が上がって…ということも
あるようです。

猫はほとんど汗をかけないので、
熱が体内にこもってしまいます。
人間は半袖になれても、猫は毛皮を着たまま。
真夏でなくても熱中症、
それに近い状態になることもあります。

今日は10時過ぎの現在、湿度75%気温26度で、
これからまだ気温あがりそうです。
予想最高気温は28度ですが、
日向は30度前後になるのでは?

猫の居場所や寝相などと室温見つつ、
人間がフリース着てちょうどよいくらいに
調整してみてください。

元気、食欲ない、嘔吐する、などの場合は、
動物病院で補液してもらうと回復すると思います。

人間さまも猫さまも、暑さにどうぞお気をつけて!!
posted by RIEN at 10:44| 東京 ☀| Comment(0) | 病気・健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月06日

今夜は冷え込むようなので、膀胱炎や下痢にご用心!

暖冬のせいか、この冬は、
うちの子たちも膀胱炎と無縁だし、
膀胱炎のご報告も少ないように思います。

が、今夜から明朝は冷え込むそうです。
暖かい日が続いたあとに冷え込むと、
突然、膀胱炎が増える気がします。

今日は、ぬるま湯、ちゅーるスープなどで、
にゃんずの水分摂取に努め、
夜から朝に室温が下がらないよう気をつけ、
明日以降は、頻尿や血尿の兆候ないか、
観察してみてくださいませ。

私も、今夜は海老蔵に、尿酸化剤サプリを
いつもの倍量飲ませる予定です。

posted by RIEN at 12:10| 東京 ☀| Comment(0) | 病気・健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年09月17日

明日気温が10度下がるそうなので、膀胱炎、下痢など気をつけて!

今日は30度を超えましたが、
明日の最低気温19度予想です。

人間も猫も体調崩しやすくなります。
膀胱炎や下痢を起こしやすい猫さんはご用心ください!
(うちも、海老蔵の膀胱炎が心配。
今日は尿酸化剤飲ませておこうかな。)
ちゅーるスープ、ぬるま湯などで水分補給しつつ、
ダンボールや猫ベッドなど、保温できる場所を
つくってくださいね。

室内蒸し暑く、冷房効きにくかったり、
冷やしすぎたりしがちで、人間もだるくなったり
風邪ひきやすくなったりすると思います。
夏の疲れが出てくる季節でもありますし。

みなさま、みにゃさま、体調くずされませんように!
なにかあれば、とりあえずご連絡くださいね。
posted by RIEN at 20:40| 東京 ☁| Comment(0) | 病気・健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年09月13日

FIPの新薬が中国のブラックマーケットで入手できるそうです。

京ママさんからコメントをいただき、
FIPの新薬について教えていただきました。

gs441524という物質でFIPが寛解した子が多い、ということは
私も知っていました。
↓詳細はこちらです。
こねこの部屋
https://www.konekono-heya.com/news/2019/february/15.html

まだ、成分が発見された、という話なので、
これから、治験などが行われ、認可され、販売開始となるには
10年はかかるだろうと思っていました。
(心那ちゃんオーナーさんも、獣医さんにそのように言われた、と
おっしゃっていましたね)

京ママさんから教えていただいたのは下記獣医さんのサイト。

ブルーム動物病院
https://r.goope.jp/bloom-animal/info/2631803

え? もう商品化されたの? と画像を見ると、漢字?
中国製???
商品化されているなら、個人輸入もできるだろう、と
さっそく検索してみました。

そうしたら、中国のブラックマーケットでなら手に入るが、
アメリカの会社から製造中止の要求を受けていて
3社のうち2社は製造をやめるが、
1社は「gsではない」といって製造を続けているらしいです。

予想はしていましたが、かなり高価です。
注射の場合、猫の体重1キロあたり1か月10万前後のものを
(この金額は仕入れ値になると思うので、
獣医さんの利益を乗せると倍近くの値段になるはず)
2〜3か月続ける必要があります。
内服だと1か月7万円くらい?
(1ドル100円でざっくり計算してみました)

↓ものすごく詳しく書いてあります。
https://www.nagoya-endo.com/猫のあれこれ/fip/

値段、投与量、入手先も含めて書いてあり、
よく、ここまで調べてまとめてくださったな……と思います。
サイト制作者の方、糖尿病の専門医としか書かれてないのですが、
おそらく、人間を診る医師の方が、自分の愛猫をFIPで亡くし、
調べに調べてこのページを作成されたようです。

ブラックマーケットでしか手に入らないもので、
アメリカの会社から製造中止の要求がなされているということは、
すぐに手に入らなくなってしまう可能性もありますが、
今現在なら、個人輸入できそうです。
そして、今なら、ブルーム動物病院に行けば
gs441524の皮下注射の治療が受けられます。

内服薬のほう、1/10くらいの値段なら、
今のうちに個人輸入して、万一に備えたいですが、
使うかどうかわからない薬に20万前後の投資は厳しいかな……。
(1頭をきちんと治せる量を買わないと意味ないしね……)

それにしても、恐るべし中国。
治験も認可もパテントも無視している、ということですよね……。
(中国にはおそらく、治験や認可が法整備されていないに違いない。
遺伝子書き換えた人間を誕生させたというニュースもあったくらいだし)
gs441524の製造を続けたら、おそらくアメリカから訴訟起こされて負けると思うので、
入手するなら今のうち、だと思うのですが、いかんせん高い……。

早く正規品が製造されますように……。
1日も早く!!

【追記】
こねこの部屋の情報は、以前、院長先生にお知らせしてありますが、
今回、ブルーム動物病院のURLと
中国のブラックマーケットで買える、という情報を
院長先生にお伝えしたところ、
先程、ご連絡をいただきました。

この薬はかなり有効そうだ、ということで、
お知り合いの製薬会社の方に、お伝えくださったそうです。
中国製のものの情報と、アメリカでの製品化情報など、
調べていただいて、わかったことがあれば、
ご連絡いただけるそうです。

現時点では、コンプライアンスの問題が大きそうだが、
入手可能ならしてみたいと思ってくださっているようです。
値段は大きなネックですが、手術や抗がん剤と比べて
バカ高いわけでもなく、それで命が助かるなら
なんとかしたい金額ではありますね。

うちの院長、いつも対応早くてありがたいです。
今現在、FIPの子がいるわけでもないのに…

京ママさんも、情報提供ありがとうございました!
早く正規品が誕生しますように!
posted by RIEN at 20:05| 東京 ☁| Comment(2) | 病気・健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月27日

ヒトのウィルス性白血病

https://digital.asahi.com/sp/articles/SDI201908222767.html?iref=sp_new_news_list_n

ウィルス性は猫だけで、ヒトのは全部骨髄性だと思ってました。
posted by RIEN at 10:50| 東京 ☁| Comment(0) | 病気・健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする