2019年05月12日

猫との遊び方動画と遊ぶ時の室温について



この動画くらいの動きなら、
室温を気にする必要はありませんが、
レーザーポインターやねこじゃらしで
しっかり運動させる時は、
エアコン温度を低めに設定してください。

人間がフリースを着ていてもOKな温度まで
下げていただくと、ちょうどよいかと思います。

遊んだ後に息を切らすので、どこか悪いのかと
心配される方もいらっしゃいますが、
これからの季節に毛皮のコート着て1分走ったら
息切れしますよね〜。

冷房嫌いな猫も多いので、
普段は、それほど温度を下げる必要ないと思いますが、
(人間が快適な温度で大丈夫)
力いっぱい遊ぶぞ、という時は、3〜4度下げ、
遊び終わって呼吸が落ち着いたら、戻すとよいと思います。

つい遊び過ぎちゃって、息切れが治らない、
という時は、首や太もも内側の大動脈を
保冷剤などで冷やしてあげるといいと思います。

熱中症?というような時も、
首や太もも内側を冷やします。
(夏の通院時、キャリーの中でハアハアしてるような時も
保冷剤を首筋にあてたりしています。
待合室に冷房効いていても、
キャリーの中は暑かったりしますからね〜)





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2019年04月28日

ああ〜よかった〜〜〜

生後6か月のボージーくんが、最近食っちゃ寝……で
おなかポヨポヨ、太りすぎではないか、とご質問いただきました。

大丈夫、というメールを後でゆっくり書こうと思っていたら、
「この1週間、マーシュと追いかけっこする姿を見ない」などの
追加情報メールが入りました。

元気がない? ということは、
まさか、おなかのポヨポヨは腹水??

慌てて、FIPの初期症状の説明と、
念のため、病院でエコー(腹水胸水チェック)と
血液検査(貧血、黄疸、タンパク上昇等)を受けてほしいと返事しました。

そのすぐあとに病院に行ってくださったのですが、
「内臓的な問題ではなく腰を痛めていた」とのことで、
整体の手技で治してくださったそうです!

私からFIPの可能性を指摘されたオーナーさんご家族も
死ぬほど心配されたそうですが、
私も死ぬほど心配で、オロオロしてしまいました。
腰だった、とのご連絡に、涙がボロボロと……。
本当によかったです。
お騒がせして申し訳なかったですが、
結果的に病院に行ってよかったので、
心配させすぎた点は許してください。

ゴハンになると起きてきて食べてはまた寝るとのことだったので、
腰を痛めていてもゴハンを食べにくるところがたくましいというか
頼もしいというか。
体重も増えているので、その点はFIPにしちゃ珍しいな、とは思っていたのです。

高いところのあるお宅ではなかったと思うのですが、
うちのノルたちどんくさいから、低いところから
変な落ち方をして腰を打ったのかな?

そういえば、ボージーくんの祖母のグロリアちゃんは、
猫じゃらしを追いかけて、カフェのテーブル(70センチくらい?)から落ち、
前足の骨にひびがはいったことがあったのでした。
グーちゃんも、骨にひびがはいって、
足を持ち上げて歩いていた割に、食欲は落ちなかったっけ。
たくましい家系です。

それにしても、本当によかったです。
早く腰を治して、マーシュくんと一緒に走り回ってね!
posted by RIEN at 20:54| 東京 ☀| Comment(0) | 病気・健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月26日

案の定、膀胱炎に嘔吐に下痢……

寒暖差に気をつけて……、とブログに書いたら
さっそく、というか、案の定、というか、
アポロが頻尿(うっすら血尿かも)、
ちびっこたちが、嘔吐&下痢。

アポロのほうは、膀胱に全然おしっこがたまっていないので
残尿感があるだけの様子です。
おそらく、炎症を起こしていると思うので抗生剤、
血尿ということは、石か砂があるはずなので尿酸化剤、
このふたつを、海老蔵が詰まった時と同じ量で飲ませたら
落ち着いてきた模様です。

子猫の嘔吐&下痢も、離乳期につきものなので、
注射と内服薬をGW用予備にいただいてあります。
注射、内服、状況によっては点滴で、
数時間で回復しているので、パルボではないでしょう。

子猫の嘔吐には、セレニアという中枢神経に作用する薬の注射が
一番よく効く気がします。
水飲んでも吐いちゃうような子に胃薬飲ませても効果がなく、
胃腸を動かす薬のプリンペランの注射だと、
薬が切れた頃にまた嘔吐が始まるのですが、
セレニアで胃を休ませてあげると、それだけでおさまるのですよね。
だいたい1回の注射でおさまります。
嘔吐がおさまると、すぐに元気になって走り回りはじめます。

ちびっこたち、もう缶詰もカリカリも食べているのですが、
吐くのは、白い塊(母乳が固まったような感じのもの)なんですよね〜。
離乳して普通のご飯を食べるようになってから、母乳を飲むと
胃が混乱しちゃうのかしら。
茶色い塊を吐くなら、まだうまく消化できないのね、と思うのですが、
白い塊を吐くので、毎回ちょっと謎に思っています。

みんな回復傾向にあるので大丈夫と思いますが、
明日は、今日より寒いのですよね〜。
昨日は蒸し暑くて冷房いれていたのに、
今日は冷えるので暖房入れてます。
室内は20度以上あるのに、寒く感じるのは
やはり、昨日暑かったからですよね。
今日の夜も、温度高めに設定して暖房入れっぱなしかな。

GWは休診になる病院も多いかと思いますが、
困った時はご連絡くださいね。
人間もインフルが再流行しているようですし、
皆さんも、にゃんずもお気をつけて〜。
(私もインフル気をつけよう……)
posted by RIEN at 20:54| 東京 🌁| Comment(0) | 病気・健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月24日

にゃんず、寒暖差に気をつけてください!!

今日は、とても過ごしやすい1日でしたが、
私のスマホ天気予報によれば、
明日の予想最高気温26度、
(予想最低気温14度)
明後日の予想最高気温16度、
(予想最低気温10度)
明々後日の予想最高気温14度です。
(予想最低気温8度)
1日の寒暖差も、数日中の寒暖差も激しいです。

私は、夏日予想の日、晴天の日は、
10時頃から冷房を入れています。
涼しい日のあとの夏日は、にゃんずぐったりします。
毛も抜けきっていませんし、涼しい日のあとの夏日は
余計に暑く感じます。

今の時期の気温が高い日に、にゃんずの元気・食欲がなくなったら
まずは暑さを疑って、冷房をいれてみてください。

そして、今の時期に嘔吐が続くのは、
抜け毛をたくさん飲みこんで、吐ききれない状態のことも多いです。

オーナーさん方からのご報告からすると、
サラサラつるつるした毛質の子より、
ふわふわもこもこした毛質の子のほうが
毛が胃にたまりやすい傾向にあるようです。
(シルバー系より、ブラック・ブルー系のほうが、
胃に毛がたまりやすいような?
統計はないですが)

猫草で吐かせる、ペトロモルトなどの毛玉除去剤で
毛を腸に流す、などをするとけろっとする可能性があります。

そして、夏日の後に急に気温が下がると、
膀胱炎注意報発令です!!
保温性の高い猫ベッド、ホットカーペットなどで
冷えを防ぎつつ、飲み水をぬるま湯にしたり、
缶詰やちゅーるをお湯で薄めてスープにしたものを飲ませて
水分補給をするなどしてください。

膀胱炎を起こしやすい子は、明日あたりから
処方食に切り替えるとか尿酸化剤サプリを使うとか、
明後日、しあさっての気温低下に備えてくださいね。

私も海老蔵のシッコ詰まりに気をつけます。
あ、チロルとはるかも気をつけなくちゃ!
posted by RIEN at 20:30| 東京 ☁| Comment(0) | 病気・健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年04月09日

にゃんず、寒暖差と乾燥に気をつけてください!

今日の朝方、とても寒かったですね。
昼間は暖かいのですが、明日は真冬並みの寒さとのこと。
週間天気予報を見ると、最低気温低い日が続き、
最高気温と最低気温の差が10度以上の日も多そうです。

こういう時期は、にゃんずの膀胱炎、下痢、風邪などに
気をつけてください。
夜から朝方にかけての冷え込みが気になるので、
うちでは、必ず夜間は暖房をいれています。
エアコンの温度、冬場は16〜18度設定ですが、
(冬はそれで、室内が18〜20度になる)
今は20度設定にしています。
(冬と同じ設定だと、ききはじめるのがおそいのです)
暖房いれると乾燥するので、加湿器もまだ稼働中です。

寒暖差が大きい時期、その子の弱いところに
症状が出る気がします。
目鼻弱い子は、涙目鼻水がひどくなり、
お腹弱い子は胃炎や下痢をおこしやすくなり、
膀胱炎おこしやすい子はストルバイトが出やすくなります。
細菌性膀胱炎おこしやす子は、細菌感染が
ストルバイトにつながることがあるので、気をつけてくださいね。

明日から明後日にかけて、気圧も急降下のようです。
人間も体調崩れる人多いので、きっと、
猫も影響受ける子は受けていると思うんですよね。

よく観察していただいて早めの受診を心がけ、
尿道閉塞にだけは気をつけてくださいね(自戒)。
どんな症状にせよ、いつも処方される薬が同じなら、
常備薬にしておくと、忙しい時も安心です。

病院の診察時間外に異変あったら、
遠慮なくお電話ください。
posted by RIEN at 14:48| 東京 ☀| Comment(0) | 病気・健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月20日

シャンプー方法

5〜6年前に書いた記事です。
商品紹介のリンクが切れていたりしますが、
シャンプー方法は、ほぼ変わってないので、
ご興味ある方はどうぞ。
http://rien3.seesaa.net/article/139505240.html

シャンプー7つ道具
同じく5〜6年前に書いた記事ですが。
http://rien3.seesaa.net/article/140234195.html

シャンプーの動画を作りたいと思いつつ、
インフルで頓挫し、買ったままになっていた
三脚を使ってみたら、三脚に猫がじゃれて、
固定できないという難題発生…

これからの抜け毛シーズン、
あたたかくなってきたことだし、
ぜひ、みなさんも猫洗いに励んでください!

【追記】
日付確認したら9年前の記事でした。
バケツ洗いするようになって15年くらいたつらしい。
15年前はもっと体力筋力あったよねえ…
posted by RIEN at 09:17| 東京 ☀| Comment(0) | 病気・健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月18日

抜け毛&毛玉対策

この季節、ノルたちの抜け毛が増え、
うっかりすると、首回り、脇の下、内ももに
毛玉ができてしまうことも……。

対策は、こまめなブラッシングが何よりです。
静電気が起きる場合は、加湿器の近くや、
湯気のこもった浴室で行います。

皮脂でクシ通りが悪い時は、
ベビーパウダーやコーンスターチをまぶして
油分を吸わせながらブラッシングします。
(毛をわけて、地肌に粉をまぶすようにします)

皮脂が多いと、毛が束になり、
そこから毛玉になっていってしまうので、
この時期にシャンプーをすると、
毛玉予防になる気がします。

オレンジXの漬けおきなどで、しっかり脂をおとすことが、
毛玉予防、美しい仕上がり、どちらにも大切です。
特に、フケの出やすい子は、脂をしっかり落とすことが大切で、
漬けおきをしっかりしたうえ、
背中や尻尾にかけては、三度くらい洗うと
効果的な気がします。

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うちで使っている道具。
左から、粗目の金グシ、縫い目ほどきのリッパー、
男性用の眉毛切り、です。

抜け毛とりは、このクシのみ。
ピロコーム、ラバーブラシ、スリッカー、など、
いろいろ試しましたが、地肌まで通って
アンダーコートをしっかり取ってくれるのは、
目の粗いクシが一番です。

毛が切れてもよい、という方は、
ファーミネーターなどを使うとごっそり、
毛がとれます。

ただし、冬にこれを使うと、せっかくのモフモフが
なくなってしまいます。
私はファーミネーターなどは使いません。

できてしまった毛玉は、リッパーや眉毛切りハサミで、
毛玉を細かくして、クシをいれるようにします。
眉毛切りハサミは、刃がカーブしているので、
地肌を傷つけにくく、男性用のほうが大きいので、
使いやすいです。

ファーミネーターなどを持っている方は、
毛玉と地肌の間にファーミネーターをいらて、
軽くこするようにすると、簡単にとれるそうです。
(ルシアちゃんオーナーさんより)

グルーミングで飲み込んだ毛について、
胃腸に詰まるのが心配なら、サラダオイルなどのあぶらを
こさじ1くらいを週1くらいなめさせるか、
ペトロモルト、ラキサトーンのような毛球除去剤を
なめさせます。
ヘアボールコントロール系のフードは、
タンパク質、脂質が少ない傾向にあるので、
私はお勧めしていません。

それにしても、抜け毛、すごいです……。
三月四月はシャンプー強化月間ですが、
シャンプーで皮脂を落とすと、抜け毛同士が絡まずに
落ちやすくなるので、部屋に散る抜け毛は増えます。
あとは、ひたすら、ブラッシングあるのみ!8B001EE7-5828-4182-95EB-39E5DF2206FB.jpeg



posted by RIEN at 18:15| 東京 ☀| Comment(0) | 病気・健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年11月16日

溶けたー!

2週間前、チロルの血尿に気付いて病院に来たところ、
(厳密には、血尿発見からチロルと突き止めるまでに
10日ほどかかった。頻尿ではなかったので時間かかった)
エコーで1.7センチのス石が膀胱にあることが判明。
検尿では結晶がみえなかったため、
レントゲンを撮ったところ、石はぼんやりとしか写らなかったので、
ストルバイトの可能性が高いということになりました、
(シュウ酸カルシウムだと、骨と同じくらい、
白くくっきりと写るそうです。カルシウムだもんね)

砂で詰まって大変なことになった経験はあっても、
石ができたのは、初めてです。
しかも、なんかの卵みたいに、まるっと大きい。

処方食はドライもウェットも全滅だったので、
(自分だけ違う所とかケージでごはん、というのが嫌だったのかも?)
尿酸化剤の塩化アンモニウムを朝晩200mgずつ飲ませました。
(処方食食べてくれてたら、100mgずつにする予定だった)
出血あったので、傷が化膿しないように、と
抗生剤のセファクリアも飲ませました。

2週間後の今日、エコーで診ていただいたら、
石が半分以下の大きさになっていました!
溶けるスピードに先生も驚かれていましたが
この調子でいけば、2週間後には溶けきっていることでしょう!

今日、石の大きさが変わらないか
大きくなっているようなら、
手術を検討することになったと思います。

溶かさないと切られるよ、と、言い聞かせたのて、
それは嫌だと頑張ってくれたかな?

今回、まずとこまで溶けるかみてみよう、と思ったのは、
こざくらや菊之助くんの、溶けた前例があったからです。
ありがとうね!

そして、ご相談いただいた時、手術を勧めてしまった、
はなちゃん、ごめんね…

1〜2センチのストルバイトなら、塩化アンモニウム
200mg×2回/日で溶ける、ということを
今回、うちの子で確信できました。

ただ、この量はとても多いと思うので、
溶けたあと続けると、シュウ酸カルシウムができる危険もあり、
溶けたら量と回数を減らすか、メチオニンに変えるかしなければなりません。

少なくとも2週間に一回はエコーで
石の大きさを確認する必要がありますし、
頻尿や血尿がひどく、猫の元気や食欲がなくなってしまったら、
手術で石を取り除く必要がありますが、
溶ける子は溶けるのですね。

はなちゃんにはほんとに申し訳なかったですが、
今後は、ストルバイトのご相談には、
自信持って、一か月は溶かす方向で!と
アドバイスできそうです。

問題は、国産サプリがなく、
ほとんどの動物病院が、尿酸化剤を持っていないことなんですけどね…

posted by RIEN at 12:25| 東京 ☀| Comment(2) | 病気・健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月26日

みなさんのおうちの猫さんのワクチンについて

私が大騒ぎしているので、皆さんもワクチンについて
あれこれ心配しているご様子。申し訳ない……。

お外に行かない猫さんは、
生後16週、1歳頃、4歳頃、7歳頃、10歳頃、の
ワクチン接種で、十分に感染症を予防できると思います。
大切なのは、母猫からの移行抗体がなくなる16週頃のワクチンと、1歳のワクチンです。
(まれに、16週を過ぎても移行抗体が残っていることがあるため、
1歳頃のワクチンも重要です)

いろいろ調べてみると、ワクチンの抗体価はかなり長いこと残るようです。
犬のパルボウィルスワクチンの抗体が15年以上残ることもある、とか
ワクチンは、移行抗体が完全になくなってから接種したものであれば
一生効果が持続するといった記述も目にしました。
ワクチンの抗体価が低くなっても、即感染するということはあまりなく、
メモリーB細胞が機能していれば、ウィルスが侵入した時に
すみやかに抗体をつくることができ、感染を防御できるそうです。
(ただし、抗体がどれくらいあるかどうかは検査できるけれど、
メモリーB細胞が機能しているかどうかを検査することはできません)

ワクチンには、アナフィラキシー反応、アレルギー反応、
発熱や元気・食欲喪失といった症状、繊維肉腫といった副作用が
起きる場合があります。
この副作用を重視する先生方は、「成猫はワクチンの間隔を3年以上あけるべき」と
お考えのようです。

他方、現在でも毎年の接種を推奨する獣医さんもいらっしゃいます。
その理由は、日本のワクチン接種率の低さにあります。
欧米では、ワクチンは3年に1回程度が主流だけれど、
それは、欧米のワクチン接種率が高いからできることであって、
日本は、法律で義務化されている犬の狂犬病のワクチンですら
接種率が50%以下で、パルボ、ヘルペス、カリシなどの混合ワクチンの
接種率はそれ以下なので、ひとたび感染症が大流行した場合に、
犬猫を守るためには、毎年1回のワクチンが必要だ、というものです。

この集団防疫の観点、最初はなるほどそうか、と思っていたのですが、
よくよく考えると、ワクチン接種率の問題と、
個体のワクチンの間隔の問題って、関連するの?という疑問が……。
例えば、現在、日本の猫カフェもしくは
野良猫の間でパルボウィルスが大流行してしまった、とします。
その場合、3年に1回しかワクチンを接種していない、完全室内飼育の猫にも
パルボウィルスが大流行してしまうのでしょうか?
そんなことはないような気がしてならないのですが……。

パルボにしてもヘルペスやカリシによる猫風邪にしても、
成猫が感染しても、劇症化することはあまりなく、
死亡に至るケースはほとんどないと思うので、
一般家庭で完全室内飼育の猫ならば、
1歳できちんとワクチンを打っていれば、
その後は、ワクチンや感染症に神経質になる必要はないと思います。

保護猫活動をされていたり、猫カフェに行くのが好きだったり、
野良猫の写真をとるのが好きだったり、という方の飼い猫さんは
少なくとも3年に1回、ご心配ならば毎年、ワクチンを接種するといいと思います。
(私は、ワクチン接種を否定しているわけではありません。
可能なら限り減らしたほうが、副作用のリスクを下げられるなと思っています)

感染症やワクチンについて詳しく知りたいかたは、
以下のサイトを参考になさってください。

↓飼い主向けにわかりやすくかかれたもの。

★「混合ワクチンを接種するねこちゃんのオーナーさまへ」
あかつき動物病院さんが、世界小動物獣医師会(WSAVA)のワクチンガイドラインを
わかりやすく簡単にまとめたもの。
http://www.akatsuki-ah.com/img_top/2017vaccineCat.pdf

★こねこのへや「ワクチン接種」
ワクチンの種類(生か不活化か、3〜7種など)、
打つべき時期、副作用などについてわかりやすくかつ詳細にまとめてあります。
https://www.konekono-heya.com/byouki/vaccine.html

★マルピーライフテック社
「犬や猫のワクチン抗体価検査について知ろう」
4コマ漫画で、抗体価検査について説明してあります。
https://www.koutaika-kensa.info/



↓獣医師・研究者向けなので難解だけれど詳細なもの。

★猫汎白血球減少症(パルボ)
日本感染症研究会㏋「ABCDガイドライン」より
https://jabfid.jp/SiteCollectionDocuments/FPV.pdf

ABCDガイドラインは、ヘルペス、カリシ、クラミジア、FIPなどについても
とても詳しくて参考になります。

★「ワクチン免疫の基礎と臨床
ーワクチン効果を上げるもの下げるものー」
本川賢司著(学校法人北里研究所 生物製剤研究所)
http://www.kachikukansen.org/kaiho/PDF/4-2-39.pdf

★世界小動物獣医師会(WSAVA)のワクチンガイドライン2015年版
https://www.wsava.org/WSAVA/media/PDF_old/WSAVA-vaccination-guidelines-2015-Japanese.pdf











posted by RIEN at 15:22| 東京 ☀| Comment(0) | 病気・健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年08月07日

パルボウィルス等ワクチン抗体価検査について

ワクチンの抗体価検査は、あまり一般的なものではないと思います。
私のブログを、他のブリーダーさんや猫カフェさんが
ご覧になっている可能性は低いとは思うのですが、
もし、どなたかが検索してたどりついて、役にたつことがあるかもしれないので、
私の経験を記しておきます。

ワクチンの抗体価は、ウィルスに感染しているかどうか、ではなく、
ワクチンのウィルス予防効果がどれくらいあるかを
検査するものです。
(コロナウィルスの抗体価は、腸内にいるコロナウィルスの抗体が、
血液内にどれくらいあるかを検査するもので、
ウィルスがいることを前提にしていますが、
ワクチンの抗体価は、体内にウィルスがいないことを前提にしています。
どのウィルスでも、体内にいるかどうかを知りたい場合は、
遺伝子検査が確実です)

結論からいうと、もし、ブリーダーさんが猫カフェに子猫を譲ることになった場合、
猫カフェさんが、子猫をデビューさせる場合、
ワクチンを接種し、その1〜2週間後に
ワクチンの抗体価が十分にあがっていることを確認してから、にすると
パルボウィルスによる反汎白血球減少症による死亡を予防できると思うし、
ヘルペスウィルス、カリシウィルスによる猫風邪を発症しても
症状を軽減できると思います。

私が、うちの子猫たちで行ったのは、
マルピーライフテック社の「猫ワクチンセット」という血液検査です。

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このように、パルボウィルス、カリシウィルス、
ヘルペスウィルスの抗体価がわかります。
★3か月以下の子は、移行抗体を配慮する必要がある旨、
注意書きがあります。

【基準値】
カリシ4倍以下、ヘルペス2倍以下、パルボ10倍未満:ワクチン効果不十分
カリシ8〜16倍、ヘルペス4〜8倍、パルボ10倍〜20倍:
現時点でワクチン効果が期待できが、
1年以上の効果を期待するにはもう少し高い抗体価が望ましい。
カリシ32倍以上、ヘルペス16倍以上、パルボ40倍以上:
十分なワクチン効果が得られている

ワクチン接種してから抗体ができるまでに1〜2週間かかると言われます。
その期間を経過してから、抗体価を検査し、それから猫カフェデビューさせれば
パルボで死亡することはおそらくないでしょう。
検査は1回8000円程度ですが、安心を買うと思えば安いものです。

以前、我が家で猫風邪による鼻炎・結膜炎が流行した時、
私は、まずワクチンの回数を増やし、6週、9週、12週で接種しました。
また、3種ワクチンだけだったのを、3種、5種、7種の組み合わせにしました。
結膜炎の症状が強くて、クラミジアが一番悪さをしていると思われたので、
クラミジアのはいっているワクチンにしたかったからです。
(ただし、現在は、5種も7種も手に入らなくなってしまい、3種のみに戻りました)

その後、6週、9週で接種しているワクチンに意味があるのか、と
疑問に思うようになり、抗体価の検査をすることを思いつきました。
母親からの移行抗体の減少と、ワクチンの抗体の増加を
きちんと確かめたかったからです。
2016年、複数の猫で、1か月、2か月、3か月と抗体価検査をしていった結果、
我が家の場合、個体差はあるけれど、生後10週〜11週で母親からの抗体価が減少し、
その時期に接種したワクチンから効果が出る、ということがわかりました。

画像は、ヘーゼルナッツという子の検査結果ですが、
この子についての推移は以下の通りです。

2016年4月12日誕生

5月19日(生後6週):パルボ40倍、カリシ16倍、ヘルペス4倍
母猫からの移行抗体で十分守られています。
この日に1回目のワクチンを接種しました。

6月15日(生後9週):パルボ10倍未満、カリシ32倍、ヘルペス2倍未満
母猫からの移行抗体が減っていて、1回目のワクチンの効果は出ていません。
(うちの子猫に生後6週でワクチンを打っても無意味ということです)
生後9週というのは、生後2か月ですが、
この時期にパルボウィルスに感染すると
ほとんど防御できない、ということです。
この日、2回目のワクチンを接種しました。

7月6日(生後12週):パルボ10倍未満、カリシ32倍、ヘルペス2倍未満
2回目のワクチンの効果も出ていないことがわかりました。
この日3回目のワクチンを接種しました。

従来、子猫のワクチンは生後2か月、3か月で接種することが一般的でしたが、
生後2か月で接種したワクチンでは抗体ができない、ということです。
(移行抗体がなくなる時期には個体差がありますが)
今回のパルボ事件で亡くなった子猫たちもワクチンを接種していたようですが、
生後2か月で接種しても、そのワクチンで抗体ができなかった、あるいは、
抗体ができる前にカフェデビューしてしまった、ということになります。

8月3日(生後16週):パルボ20倍、カリシ256倍、ヘルペス8倍
3回目のワクチンで、ようやくパルボの抗体があがってきました。
それでも、まだ十分ではありません。ので、4回目のワクチンを接種しました。

この4回目のワクチンの抗体は検査しませんでしたが、
検査機関とかかりつけ獣医師が相談してくれて、我が家の場合は、
11週と16週の2回ワクチン接種するのがよかろう、ということになりました。
私は、とにかく猫風邪が怖かったので、この3種のウィルスの中では、
ヘルペスの抗体価を一番気にしていたのですが、
検査機関のほうでは、パルボの抗体価を重要視した説明をされていました。
その意味が、今、はっきりとわかりました。
どちらにせよ、この検査を行ってよかったです。

この年、数頭を数回検査し(4回通して検査したのはヘーゼルのみですが)、
計15回の検査を実施したので10万円以上の出費にはなりましたが、
このおかげで、ワクチン3回接種から2回接種に減らすことができ、
もっとも確実な時期に接種することができるようになりましたし、
移行抗体もワクチンの抗体もない危険な時期、ということも
再認識できるようになりました。
子猫たちのかけがえのない命を守るための大切なステップになったうえ、
ビジネス的に見ても、コストダウンにつながる投資だったと思います。

生後2〜3か月の子猫は、文句なくかわいらしく、
猫カフェにおいては、超スーパーアイドルになること間違いなしですが、
上記検査結果を見ると、感染症の危険が最も高い時期です。
生後3か月までは、外部との接触を避けて育て、
生後3か月頃にワクチンを接種し、抗体ができるまで2週間くらい待って、
(できれば抗体価の検査もして)
それからカフェデビューをさせると、感染症のリスクをかなり減らせます。

保護猫であれ純血種であれ、ひとつの大切な命です。
もっともかわいい時期に売り出すことができなかったとしても、
猫はその存在自体いとおしいはずです。
FIPなど、予防のできない病気もありますが、
ワクチンで簡単に予防できる病気は予防したいものです。
(しかも、そのワクチンの効果も測定できるのです!)

今回の事件で、私は自分の猫は大丈夫か、ということで
しばらく頭がいっぱいになっていましたが(今もですが)、
亡くなった猫さんたちが気の毒でなりません。
そして、現在臨時休業中のお店の猫さんたちも心配です。
事態がよい方向に向かうことを心から願っています。

そして、うちの店を大切に思ってくださる皆さんに、
「うちは大丈夫!」と言い続けられるよう、
今日も、せっせと掃除や消毒に励みます。

【補足】
2016年、15頭ほど検査したのは、
同腹兄弟姉妹で抗体価にばらつきがあるか、
母親が違う、月齢の同じ猫でばらつきがあるか、
母猫のワクチンの時期で、移行抗体の量に差があるか、を
知りたかったからです。

月齢が同じ子猫なら、個体差はたしかにあるけれど、
抗体価に大きなばらつきはなく、
ワクチン接種後すぐ交配した母猫の子と
ワクチン接種後一年後くらいに交配した母猫の子の
抗体価にも大きな差はありませんでしたが、
ワクチン直後に交配した母猫の子の抗体の減少のほうが
一週間程度遅いような気がします。
もっとたくさんの子猫で検査すると、
このあたりもはっきりするのでしょうが、
それはお金がかかり過ぎて無理です。

ヘーゼルナッツの抗体価の推移は、
きちんとワクチンを毎年接種している母猫から
産まれた子猫の平均的な数値と、
考えてよかろうと思っています。

今後は、おとな猫たちで、
ワクチン接種後2年、3年、4年…と検査して、
3年に1回でいいのか、もっと減らせるのか、
それとも、毎年接種しないとだめか、を
検査していきたいと思っています。

年取るとワクチン後の不調が強くでる気がして、
年寄り猫は、健康診断や持病の治療はしても、
できるだけワクチンを接種したくないです。

昔、動物看護師の友人から、
「ワクチンしてなくて、犬を亡くした飼い主さんご、
新たに子犬を迎えて、もう同じ過ちをするまい、と
ワクチンうちにきたんだけど、その子犬が
ワクチンの副作用で死んじゃって、
飼い主さん茫然としちゃってね。
ワクチンしないのも怖いけど、
ワクチンも怖いから、悩ましいよね」と
いう話を聞いたことを思い出しました。

ワクチンの副作用で死亡まで至るのは、
何万分の一の確率ですけれども、
怖いことは怖いですよね…
posted by RIEN at 11:01| 東京 ☔| Comment(0) | 病気・健康 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする